International Stroke Conference 2012: the last day



International Stroke Conference 2012も本日で終了です。



まずは、Invited Symposium Beyond the Academic Neurologist: Acute Clinical Trial Recruitment in the Field, the ED and the Community Hospitalへ。例の新聞に載っていたので、ついつい。救急の現場でclinical trialにエントリーするのは、至難の技です。脳卒中は時間との戦いでもあるから、患者家族に研究の説明する前に、手術や血栓溶解療法のリスクを説明しなければなりません。ある論文によると、ある研究機関の倫理委員会を通過した研究のうち、登録患者数例、中にはゼロで終わってしまった研究が50%程度と。臨床研究へのエントリーの困難は脳卒中に限ったことではありません。で、このセッション。Pancioli先生は、こんな例を。ラクナ梗塞をエントリーする研究があるとして、救急外来のある担当医に電話。「先生、ろれつが回らない患者が左手もおかしいって言ってます。」「酔っぱらいだろ、帰ってもらいなさい!」dysarthria clumsy-hand syndromeを見逃さないためには、酔っぱらいでも診なければなりません。Wechsler先生からはtelemedicineの臨床研究について。この学会でも多数の演題がありました。急性期脳卒中でのtelemedicineと電話の比較はこちら。telemedicineはビデオとデジタル画像が付きますから。telemedine研究で大事なのは周辺とのcriteriaの共有だそうです。Sanossian先生からは、Prehospitalの研究、FAST-MAG。地域でrandamized control studyなのです。LOS ANGELES PREHOSPITAL STROKE SCREEN(LAPSS)はこちらにPDF。Silbergleit先生は医療連携の臨床研究。救急と神経内科のコラボ、SPOTRIASはこちら。Hub-spoke modelのNETTはこちら。救急医療の現場でのinformed contentについてはこちらの論文

次のInvited Symposiumは、How Should We Treat Anticoagulation-associated Intracranial Hemorrhage?。Af患者の増加に加え、Afの心原性脳塞栓予防にaspirinの無効が証明されたため、warfarinの使用が増えています。warfarin使用での出血リスク増加因子はこちら。warfarinの血腫増大はこちら。warfarinのreversalは、Vit K、plasma、FFP、PCCs、rFVIIa。warfarin関連脳出血についてはこちら。INCH trialはこちら。未分画ヘパリンはProstaminでリバース。血圧についてのevidenceはなし。dabigatranなど新世代の抗凝固療法が出てきて、出血対策はどうするのやら...


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