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第45回脳卒中学会

 脳卒中学会は3月に開催できず、8月24日〜9月24日web開催となりました。 画像のセッションの座長をやらせていただきましたが、web上で演者に質問、回答を得る形式。出張しなくてよく、仕事が終わってから、あるいは家でのんびり演題を閲覧することができました。ただ、まあ、出張しないとなると、仕事しているわけで、閲覧する時間があるわけではない... 学会に出向くより、見れるものが減りますね... 来年は福岡 です。

第234回日本神経学会関東・甲信越地方会

 しばらく開催できなかった神経学会関東・甲信越地方会がweb開催されました。一つだけネット環境の関係で最後までプレゼンできませんでしたが、地方会ならではの稀有な症例報告は勉強になり開催できてほんとに良かったと思いました。 いつもですと、大御所から厳しい質問があり緊張感がありますが、今回のweb開催では質問をチャットで書き込むのですががまだ慣れてませんね。最後まで発表を聞いて質問する、というよりは、発表途中でも疑問に思ったことはドンドン書き込む、あるいはテキストエディターにメモ書きして、時間内にコピペする、という方法がいいのかなと思いました。座長のお仕事が増えますね。質問のピックアップ、質問を読んで演者に伝える、質問なければ質問する。でもこの方法は、質問者と演者が直接議論するのは難しいです。参加者全員をZoomで繋ぐというのは相当のネット環境が必要でしょうし、大学など参加者が多いとその施設のネット環境に影響することもあり得ます。私たちがチャットに慣れ、チャットで議論する。あるいは、今年の脳卒中学会がそうだったように、掲示板書き込み方式がいいですかね。 さて今回私は、会長のJAとりで総合医療センターの冨滿弘之先生のご推薦で、座長をさせていただきました。 1例目は若年性認知症から見つかった 脳腱黄色腫症(Cerebrotendinous Xanthomatosis:CTX) 。ガイドラインは こちら 。Sekijimaらの日本の全国調査は こちら 。 2例目は海綿静脈洞部硬膜動静脈瘻による認知症。 3例目は Marchiafava Bignami Disease 。ビクナミと読む人がいますが、Ettore Marchiafava先生とAmico Bignami先生はイタリアの病理学者、「マルキアファーヴァ・ビニャミ」と読みます。 4例目、抗myelin oligodendrocyte glycoprotein(MOG)抗体と抗N-methyl-D-asparatate(NMDA)受容体抗体陽性の脳炎。類似の症例は こちら 。オリゴデンドロサイトにはMOGとNMDA受容体があり、両方に対する抗体ができる可能性ありと、 こちら 。 5例目は、subacute encephalopathy with seizures in alcoholism(SESA)。アルコールの離断症候