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第5回パーキンソン病治療の“いま”を考える会

アオヤマツインの日本イーライリリー東京支店で開催された、第5回パーキンソン病治療の“いま”を考える会に参加しました。日本大学神経内科の鈴木先生より、視床下核脳深部刺激術の講演がありました。DBSの効果は7〜8年期待できること、STN背側を刺激するとジスキネジアが軽減することなど、勉強になりました。また、ドパミンアゴニストの使用方法などにつき、discussionがありました。非麦角系の睡眠発作と麦角系の心臓弁膜症、薬価など、さまざまな問題があります。

第49回日本神経学会総会:第3日目

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第49回日本神経学会総会 も今日で終わりです。朝から、藤田保健衛生大学才藤先生の嚥下障害のリハビリテーションに関する教育講演をお聞きしました。急性期の治療が「病理」を対象にしているなら、リハビリテーションは「システム」を対象にしているとのこと、ADLの悪い方にとって「食事」が一番の楽しみであること、喉頭蓋は気管をフタしているわけではないこと、など、実際の嚥下造影やファイバースコープの映像を見ながら勉強できました。一般演題では、京都大学から皮質基底核ループに関する演題がありました。澤本先生に[ 11 C]CFT PET画像のSPMによる空間的標準化についてお聞きしたところ、特に問題なくできるとのこと、福山先生から、ACPCからの距離が近い大脳基底核のずれは少ない、とご教示いただきました。ということで、アイディアが... DOPA系PETもJackknife検定のようなものもできるかもしれないし、線条体以外はデータ不要だから、small volume collectionを使えば統計学的にも厳しく評価可能... アデノシンのもできるかも。

第49回日本神経学会総会:第2日目

第49回日本神経学会総会 において、パーキンソン病におけるアデノシンA 2A 受容体の治療後の変化について報告しました。荏原病院長尾先生から、血栓溶解療法の適応を決定するための、Perfusion Mismatch Analyzerというソフトの紹介がありました。荏原病院の急性期のMRIの体制は、なかなかまねできません。自治医大藤本先生から、メンタル面の脳深部脳刺激術の影響についての報告がありました。抗パーキンソン病薬の減量により、幻覚などは減少しますが、躁鬱やドパミン補充薬への依存症が問題になったケースがあり、術前に精神症状に関する適応を十分検討すべきだとのことでした。また、パーキンソン病に対する遺伝子治療の基礎実験の報告が順天堂大望月先生、自治医大村松先生よりありました。6〜7年の効果の持続が期待できそうだとのことです。東京医科大の羽生先生のランチョンミーティングでは、SPECTなど画像のお話もありましたが、アルツハイマー病ではご家族と比べると患者さん自身の健忘の自己評価は軽く、うつによる仮面痴呆ではご家族より重く評価する、というところが興味ありました。

第49回日本神経学会総会:第6回日本パーキンソン病DBS研究会

  第49回日本神経学会総会 のイブニングセミナーとして開催された、第6回日本パーキンソン病DBS研究会に出席しました。演者はUniversity of FloridaのDr. Michael S. Okunでした。  私たちは、脳深部刺激術(DBS)を実施しているのはパーキンソン病だけですが、Okun先生の施設では全体の40%、本態性振戦やジストニア、舞踏病など、他疾患にも施行されていました。振戦を押さえるには視床VIM核、ジストニアは淡蒼球内節(GPi)がいいそうです。ジスキネジアも、視床下核(STN)なら抗パーキンソン病薬減量により軽減できますが、GPiは直接軽減でき、on時ジスキネジアの方では投薬を減量する必要がなくなります。  それから、術前のカンファレンスが重要だそうです。私たちはまだ例数が少ないですし外来医で判断していました。運動機能だけでなく、QOL、気分障害、家族の状況など、まずは患者の面接、それから、神経内科医、脳外科医の他、神経心理士も参加して、discussionするとのこと。手術対象を選出するチームができ上がっているんですね。 Amazon.co.jp ウィジェット

第49回日本神経学会総会:パーキンソン病の睡眠障害

第49回日本神経学会総会 に出席中です。パーキンソン病では、不眠・Restless leg症候群・REM睡眠時行動障害など、睡眠障害も問題になっていて、多数の演題がありました。パーキンソン病の睡眠障害の評価スケールとしては、The Parkinson's Disease Sleep Scaleがいいようです。 1.毎日の睡眠は総合的に見てどの位の質の睡眠が取れていますか。 2.すぐ眠れますか。 3.夕方や夜に睡眠を妨げるレストレスレッグ症候群はありますか。 4.睡眠を持続できますか。 5.寝るときリラックスしていますか。 6.恐い夢をみますか。 7.夜中に幻覚はありませんか。 8.夜中にトイレに起きますか。 9.動けなくてトイレに行くのに困りませんか。 10.夜中に手足が麻痺したり(numbness),疼いたり(tingling)しますか。 11.夜中に手足の筋肉が引きつる事がありますか。 12.寝ていて手足の位置が悪くて痛くなり朝早く目がさめませんか。 13.目が覚めたとき震えることがありますか。 14.朝、目がさめた後も眠かったり、疲れていたりしませんか。 15.日中に知らないうちに寝てしまいませんか。 これをいつもある(0)からそれはない(10)までの十段階評価を集計します。全く睡眠障害がなければ、150点になります。 また、東京歯科大学市川総合病院の野川先生からは、 MASAC-PD31 の紹介がありました。患者さんご自身にアンケートでご回答いただくもので、日常診療に役立ちそうです。

第8回日本核医学春季大会

5月9日〜11日タワーホール船堀で開催された、第8回日本核医学春季大会に出席しました。PET核医学認定医の更新に必要なもので... ガンの診断も、[ 18 F]FDG PETだけでは確実ではなく、他のモダリティを併用した方がよいことがよくわかりました。

Annals of Nuclear Medicine

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Annals of Nuclear Medicine にアルツハイマー病におけるシグマ 1 受容体の論文が掲載されました。 Mishina M, Ohyama M, Ishii K, Kitamura S, Kimura Y, Oda K, Kawamura K, Sasaki T, Kobayashi S, Katayama Y, Ishiwata K: Low density of sigma 1 receptors in early Alzheimer's disease. Annals of Nuclear Medicine 22(3):151-156, 2008

千葉県医師会医学会誌

千葉県医師会医学会誌に、講演内容が掲載されました。 三品雅洋、石渡喜一:[ 11 C]SA4503 PETを用いたアルツハイマー病におけるシグマ 1 受容体分布の検討。千葉県医師会医学会誌 4、80-82、2008

Dr. View/Linuxプレインストールマシーンのシステムをアップデート

以前より、2005年に購入した Dr. View/Linux プレインストールマシーンのログアウトやシャットダウン時に、画面が真っ黒になってしまい強制終了せざるを得ないことがあったのですが、ネットで調べていたら、何となく原因がわかりました。X window systemが動かないだけのようです。telnetで外から入って(つまりシステムはフリーズしていない)、/etc/xorg.confをmvし、再起動すると、ディスプレイの設定画面が表示され、もとどおり。所有しているプレインストールマシーンはFujitsu CELSIUS H230で、ビデオボードがATI MOBILITY FireGL V5000、しかし、CentOSにはドライバーがはいっておらず、デフォルトのままで使用していました(解像度は1600×1200)。 このボードのダウンロードサイト に、Linux_x86用のドライバーがあり、これをインストール。rootで aticonfig --initial とやってrebootすると、ATI Catalyst Control Centerという設定画面が使用できるようになり、以後ブラックアウトがなくなりました。スクリーンセーバーになるときに画面がチラチラしますが...  昨今のセキュリティの事情などを考えると、OSをそのままにしておくのは気が引けるので、Dr.Viewなどのデータをバックアップ、CentOS 4.6を新規インストールし、Dr.View2.5も入れ直しました。/etc/fstabに /dev/sda1 /media/win vfat defaults,codepage=932,iocharset=utf8,user,umask=000,uid=500,gid=500,rw 0 0 を書き加えて、WINDOWSの自動マウントもできました。あとはyumでシステムをアップデート。いろいろ使って問題なければ、Acronis True Imageでバックアップです。

ブートローダが壊れた...

いい気になって、CentOSのアップグレードをしていたら、X Window systemがフリーズするのかうまくいかず、Acronis True Imageでバックアップに戻したのでした。そしたら、GRUBが途中で止まるように...  「GRUBの起動ディスクを作成するには」 とか、 「GRUBを再インストールするには」 により回復しましたが、連休中にやろうと思っていた画像処理は全然進まず...

CentOSのアップデート

アップデートせずに3年そのままにしておいた、Dr. View/Linux用のCentOS4を連休中にアップデートしました。ところが、up2dateは途中でフリーズ... ネットで調べたら、情報がたくさんありました。 Linux Square と KSKNET が情報満載です。 サーバーをftp.riken.jpに変更したら、 スムースにできました。