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第16回Sendagi Dementia Conference

第16回Sendagi Dementia Conferenceがホテルパークサイドで開催されました。 東京都健康長寿医療センター仙石鎮平先生からは、高齢者タウオパチーについて。症候性・無症候性のprimary age-related tauopathy(PART)については こちら 。タウ、アミロイドβの変化は こちら 。 東京大学脳神経内科岩田淳先生からは、認知症と鑑別を要するてんかんについて。アルツハイマー病とてんかんの遺伝は こちら と こちら 。海馬硬化とTDP-43は こちら 。

エクフィナ承認記念講演会

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ホテルニューオータニでエクフィナ承認記念講演会が開催されました。 福岡大学坪井義夫先生からは、saminamidの国内治験成績の解説がありました。病理の進展は こちら と こちら 。 ドパミントランスポータとD2受容体 SPECTの論文は こちら 。坪井先生の総説は こちら 。safinamideのreviewは こちら 。 坪井先生が大会長の、第14回パーキンソン病・運動障害疾患コングレスは こちら 。 IRCCS San Raffaele Pisana の Fabrizio Stocchi 先生からは、safinamidの臨床治験と使用経験のご講演でした。運動合併症の総説は こちら と こちら 。 Lancet Neurolの総説は こちら 。safinamideのNeurology論文は こちら 。臨床治験は こちら と こちら 、 こちら 。ジスキネジアを悪化させなかったと。レボドパ誘発性ジスキネジアにおけるグルタミン酸の関与は こちら 。 パネルディスカッションでは、safinamideの実臨床での位置付けについて、議論されました。病期での治療戦略は こちら 。オフ時間の短縮はこちら。UPDRS運動スコアは3.25減ると患者は効果を実感、 こちら 。ドパミンアゴニストとimpulse control disordersは こちら 。PD MED研究は こちら 。治験は参加に理解しやすい60歳代が多いが、実臨床はもう少し高齢。高齢者に適した治療戦略を考える必要があると。

第19回神経内科カンファレンス

第19回神経内科カンファレンスが日本医科大学橘桜会館で開催されました。 自治医科大学附属病院脳卒中センターの田中亮太先生からは、脳卒中急性期治療について。栃木県の脳卒中の現状は こちら 。脳卒中治療の拠点となる病院、例えばtPAが実施できる病院が少ない。特に私が育った今市市(今は日光市)はゼロ...  千葉県で調査した時も偏在化はあった のですが、栃木県はそれ以上に深刻です。特に血管治療の専門医が少ないと。ヘルシンキ大学はDNT 20分の時短ですが、stroke mimicが多いと。 こちら 。フレイルで大脳皮質体積の減少、 こちら 。frailty indexは こちら 。 国立病院機構仙台西多賀病院脳神経内科の武田篤先生からは、パーキンソン病のガイドラインについて。 Minds 診療ガイドライン作成の手引き2014は こちら 。GRADEシステムとなった。 今年も新しいMAO-B阻害薬とアゴニストパッチ剤が登場。 パーキンソン病の治験では、プラセボ効果がある。逆に、この効果を診療に生かすと。茶髪やピアスの学生には、「プラセボの神様が逃げていくね。」と諭すと!

第30回関東パーキンソン病勉強会

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三菱ビルコンファレンススクエアエムプラスにおいて、第30回関東パーキンソン病勉強会が開催されました。 鳥取大学脳神経医科学講座脳神経内科学分野の花島律子先生からは、パーキンソン病の病態生理のご講演でした。大脳基底核回路は こちら 。hyperdirect pathwayは こちら 。Kujiraiらのtranscranial magnetic stimulationの論文は こちら 。花島先生の論文は こちら と こちら 。パーキンソン病では皮質のGABA系介在ニューロンが抑制。Riddingらの論文は こちら 。皮質内の促通が亢進、 こちら 。パーキンソン病ではβバンドの変化、STNでの干渉がoffで亢進、 こちら 。onではγバンドが亢進、 こちら 。 quadripulse transcranial magnetic stimulationはこちら。高濃度L-DOPA、LTPが低頻度刺激で消失しない、これがジスキネジア、こちら。 国立病院機構新潟病院の中島孝先生からは、HALについてのご講演でした。 脳梗塞への応用は こちら 。

Parkinson's Disease Meet The Expert in Tokyo

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ホテル椿山荘東京において、Parkinson's Disease Meet The Expert in Tokyoが開催されました。 順天堂大学医学部神経学講座の服部信孝先生からは、パーキンソン病治療について。ultravioletは こちら 。ポリアミンについては こちら 。犬のRBD。 パーキンソン病における62Cu-ATSM PETは こちら 。CHCHD2は こちら と こちら 。

第26回こうかんクリニカルカンファレンス「認知症画像診断講演会」

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日本鋼管病院において、第26回こうかんクリニカルカンファレンス「認知症画像診断講演会」が開催されました。日本医科大学武蔵小杉病院は新病棟建設中、その過程で一時核医学検査がストップするため、お近くにお住まいの患者さんの検査をお願いするために参加しました。 かわさき記念病院精神科の藤城弘樹先生からは、SPECT・DaTSCANを応用した認知症診断についてのご講演でした。REM睡眠時行動異常(rapid-eye-movement sleep behaviour disorder: RBD)があると、効率にパーキンソン病・レヴィ小体型認知症に移行、 こちら 。ただし、RBDの診断は非常に難しい。睡眠ポリグラフ検査(polysomnography: PSG)が必須。RBDが重要視されたレヴィ小体型認知症の診断基準は こちら 。レヴィ小体型認知症は初期は見逃されることが多く、進行期は過剰に診断されることが多い、 こちら 。藤城先生のレヴィ小体型認知症の経過の論文は こちら 。睡眠の構築が崩れると。 レヴィ小体病でのDaTSCANと病理の関連は こちら 。レヴィ小体型認知症でもDaTSCAN正常のことあり。 subjective cognitive declineは こちら と こちら 。

第45回神奈川PET・SPECT研究会 —脳—

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ローズホテル横浜で第45回神奈川PET・SPECT研究会 —脳—が開催されました。 東海大学医学部付属病院放射線技術科の山下高史先生からは、脳血流SPECTのButterworth filterの最適化についてのご講演がありました。 ガイドライン ではホフマンファントムの長時間撮影をリファレンスでしたが、デジタルファントムの検討でした。 私は、脳神経内科の診療での核医学検査の応用について講演しました。アルツハイマー病(AD)のpreclinical stageについては こちら 。 Movement Disorder Societyのパーキンソン病の診断基準は こちら 。レヴィ小体型認知症の診断基準は こちら 。 PETのドパミントランスポータ画像は こちら 。DaTSCANサウサンプトン法における脳萎縮の影響については こちら と こちら 。 老年精神医学雑誌 33巻10号  では 前頭側頭葉変性症を特集しています。 bvFTD = Pickではない。 こちら 。 posterior cortical atrophyは こちら 。剖検脳の検討では、アルツハイマー病が最も多かった、 こちら 。 アミロイド陽性例 と 陰性例 。私の総説は こちら 。 高知大学医学部神経精神学教室の數井裕光先生からは、特発性正常圧水頭症(iNPH)についてのご講演でした。Disproportionately Enlarged Subarachnoid Space Hydrocephalus(DESH)でADとiNPHの区別。 こちら 。Wechsler Memory Scale-Revised(WMS-R)でiNPHとADを比較、 こちら 。精神症状は こちら 。Study of Idiopathic Normal-Pressure Hydrocephalus on Neurological Improvement(SINPHONI)のSPECTの集積パターンは こちら 。SINPHONI-2 trialは こちら 。iNPHにおけるAD病理は こちら 。 横浜市立脳卒中・神経脊椎センター臨床研究部の秋山治彦先生からは、AD治療薬開発研究の流れについて。1894年Binswanger病の報告で、進行麻痺以外の認知症が明らかに。ADのア

第37回日本神経治療学会

11月5日より第37回日本神経治療学会がパシフィコ横浜で始まりました。 ランチョンセミナー4では、日本医科大学脳神経内科の永山寛先生からパーキンソン病の多様な症候について講演がありました。 シンポジウム8では、神経難病の意思決定支援がテーマ。 曙ホームクリニック の余郷麻希子先生からは、東京慈恵会医科大学葛飾医療センターでのadvance care planning(ACP)のご経験についてのご講演でした。大学病院など専門医での一旦のACPを行い、次のステップに進むべきと。 吉野内科・神経内科 の吉野英先生からは在宅医療での意思決定支援について。ご自身と類似の環境にある難病患者がハツラツとされている姿を見て考えが変わることもあり。訪問看護ステーション・ケアマネージャーとの情報共有も重要。 国立病院機構箱根病院 神経内科の荻野裕先生からは、難病専門病院の立場から。大学病院など医師あるいは医師団の前で決定されたことが、必ずしも患者の本意とは限らず、実はよく理解できてなかったり迷っていたりすることもある。意思決定支援は脳神経内科医が担うべきと考えてきたが、アウェイである病院で決定するよりも、むしろ在宅医・スタッフの方が患者の住む場所で長く接していて、患者・家族の本当の思いを拾い上げやすいと。 岩手保健医療大学の清水哲郎先生 からは、長年哲学者として神経難病のQOLの研究から、臨床倫理の検討システムを研究開発についてのご講演でした。ALS患者のための人工呼吸器選択意思決定ノートは こちら 。癌患者での終末期とは異なり、人工呼吸器を装着しないと選択した場合は終末期であるが、装着すると選択すると障害を持ちながら生きるのであり人生の最終段階ではない。 シンポジウム10 核医学から迫る神経疾患の病態解明 では、 パーキンソン病でのPETについて講演いたしました 。パーキンソン病とPETについては こちら 。パーキンソン病の進行は こちら 。ドパミントランスポータ・ドパミンD2受容体PETの変化は こちら 。DaTSCANでの脳室拡大やシルビウス裂の開大の影響は こちら 。非ドパミン系の関与は こちら 。アセチルコリンエステラーゼのPETは こちら 。シグマ1受容体は こちら (いつの間にか引用88論文!)。アデノシンA1受容体は こちら 。A 2A は こちら 。東京

Shuri Castle 2018

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Parkinson's disease Web Symposium

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Parkinson's disease Web Symposiumにおいて、認知症とパーキンソン病について講演しました。 An Essay on the Shaking PalsyはAmazonのKindle版ですぐ読めます。 James Parkinson先生が、運動症状だけでなく、便秘など非運動症状も着目していたことがわかります。そして、認知機能障害がないことも記述しています。しかし、その後 レボドパなど治療法が出現、寿命が長くなるにつれ 、認知症も多くなりました。今は70〜90%。 こちら 。 パーキンソン病の経過は こちら 。レヴィ小体型認知症(DLB)と認知症伴うパーキンソン病(PDD)の区別は 1-year rule 。 しかし、PDDとDLBに本質的な違いがないこと、1-year ruleに十分な科学的根拠があるわけでもないことから、どちらもパーキンソン病でいいのでは、という意見も。 こちら 。 塩田病院脳神経内科の野村浩一先生からは、早期パーキンソン病治療についての講演でした。レボドパなど治療法が出現、寿命が延長、日常生活も改善しました。 こちら 。ELLDOPA studyは こちら 。イタリアと比べ、ガーナではパーキンソン病の診断・治療開始が遅れるため、honeymoon periodが短い、つまり、治療開始が早いと悪化も早いということではない。 こちら 。早期に治療開始する方が良いということです。 衝動制御障害(impulse control disorder, ICD)は こちら 。

第9回認知症予防学会

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名古屋国際会議場で 第9回認知症予防学会 が開催されました。 大会長櫻井先生が国立長寿医療研究センターと言うことで、 コグニサイズ の実践教室を申し込みました。運動が認知症予防や進行抑制に効果あることは多数エビデンスがありますが、これに認知機能の負荷をかけることでさらに効果ありと。足ぶみの動作が、認知機能の負荷をかけることによって抑制されることを実体験しました。 Hearthstone Alzheimer Care のMichael Skrajner先生からは、 Menorah Park Engagement Scale(MPES) によるアセスメントと、これを応用した朗読と演劇の効果の研究について講演がありました。その効果もさることながら、米国での介護離職率100%!の中、それが相当少ないと...  私は認知症ケア回診を導入し、認知症患者の身体拘束が減ったことを口演しました。

第23回Neurology SPECT定量検討会

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コンファレンススクエア M+で第23回Neurology SPECT定量検討会が開催されました。 神奈川歯科大学付属病院認知症・高齢者総合内科の眞鍋雄太先生からはアルツハイマー病の核医学画像について。昨今統計画像しか見ない医師が多いですが、ちゃんと元の変形前の画像を見るように! と。同意!私も鑑別診断には脳血流SPECT。ホントはFDG PETが最強です。 慈恵会医科大学神経内科の村上秀友先生からは、パーキンソン症候群について。村上先生のslelgilineの単剤療法の効果とDaTSCANの関連は こちら 。プラセボ効果の総説は こちら 。 関東中央病院神経内科の阿部圭輔先生は、レヴィ小体型認知症の核医学検査。MIBG心筋シンチ。織茂智之先生の論文は こちら 。 東京都健康長寿医療センター神経画像研究チームの石井賢二先生からは、アミロイドPETのご講演でした。アミロイドカスケード仮説は こちら 。アミロイドPETイメージング剤の適正使用ガイドライン (第2版)は こちら 。DIAN ClinicalTrialsは こちら 。

第32回専門職向け公開講座 地域ケアの実現に向けて

日本医科大学武蔵小杉病院において、「第32回専門職向け公開講座 地域ケアの実現に向けて」が開催されました。 第27回は こちら 。 第29回は こちら 。 第31回は こちら 。 和光病院の今井幸充先生をお招きして、認知症患者の介護者のケアについてご講演いただきました。2016年12月5日読売新聞の記事は こちら(何かの試験問題になった?) 。介護・看病疲れを原因とする自殺は平成23年をピークに減ってはきているものの、最近250人/年程度の横ばいと。ここ数年のケースは、一人で抱え込んでいるというよりは、ケアマネージャーや介護スタッフに相談した後に絶望して殺人・無理心中に至っていると... 「死にたいと思っていない?」などの声かけと共感、介護シェアの推進、 End of Life Care の実践。 今井先生オススメの映画はこちら。 ユッキー先生の認知症コラムは こちら 。

International Congress of Parkinson's Disease and Movement Disorders 2019 extra

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