オークラ千葉ホテルで開催された、第3回生活習慣病フォーラムに参加しました。 順天堂大学卜部貴夫先生からは、慢性期脳梗塞の治療についてご講演がありました。食生活の欧米化、つまり肉食が増えてきて、アテローム血栓性脳梗塞が増えてきたこと、欧米のガイドラインでアスピリンがfirst choiceから外れたこと、高LDL-Choも問題だが、低HDL-Choも問題。それをEPAが軽減するそうです。糖尿病も、IGTのうちにボグリボースなどで介入すべきと。糖尿病の動脈硬化・血管内皮障害については こちら 。シロスタゾールもNOを増加し内皮保護があるとか。TIAも積極的に診断・治療を。リスクの評価は こちら 。特に頚動脈ECHOで低輝度は不安定プラーク。 野江病院武俊介先生からは、心インタベンション医の立場から、冠動脈疾患の予防についてのご講演がありました。治療部位の再狭窄はバルーンで40%、金属ステントで15%、薬剤溶出性ステントが出てきて5%程度になったそうですが、心筋梗塞再発や死亡は変化なし。これらは最初の1年をなんとかする手段で、薬物による二次予防が必須だそうです。スタチンやARBも有効ですが、 JELIS ではEPAの効果も証明されました。もともと魚食の日本人でEPAの効果がでたことで、欧米での注目度も高く、ダウンロードランキングも上位です。