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11月, 2009の投稿を表示しています

LED Cinema Display

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LED Cinema Displayが到着しました。最近はいろいろなところから仕事を頼まれ、同時にたくさんの書類・データベース・HTML・メールを開いていたので、効率アップに大画面が必要なのでした。iSightカメラだけでなく、スピーカーまで付いていました。輝度調節ボタンがない!と思ったら、USBでつなぐと環境設定で調節できるのですね。

第3回生活習慣病フォーラム

 オークラ千葉ホテルで開催された、第3回生活習慣病フォーラムに参加しました。  順天堂大学卜部貴夫先生からは、慢性期脳梗塞の治療についてご講演がありました。食生活の欧米化、つまり肉食が増えてきて、アテローム血栓性脳梗塞が増えてきたこと、欧米のガイドラインでアスピリンがfirst choiceから外れたこと、高LDL-Choも問題だが、低HDL-Choも問題。それをEPAが軽減するそうです。糖尿病も、IGTのうちにボグリボースなどで介入すべきと。糖尿病の動脈硬化・血管内皮障害については こちら 。シロスタゾールもNOを増加し内皮保護があるとか。TIAも積極的に診断・治療を。リスクの評価は こちら 。特に頚動脈ECHOで低輝度は不安定プラーク。  野江病院武俊介先生からは、心インタベンション医の立場から、冠動脈疾患の予防についてのご講演がありました。治療部位の再狭窄はバルーンで40%、金属ステントで15%、薬剤溶出性ステントが出てきて5%程度になったそうですが、心筋梗塞再発や死亡は変化なし。これらは最初の1年をなんとかする手段で、薬物による二次予防が必須だそうです。スタチンやARBも有効ですが、 JELIS ではEPAの効果も証明されました。もともと魚食の日本人でEPAの効果がでたことで、欧米での注目度も高く、ダウンロードランキングも上位です。

アミロイドPETの脳ドック

福島県の南東北医療クリニックで、 アミロイドPETを使った脳ドックが始まったようです 。PIBはシーメンスのライセンスがあり研究目的でしか認められていませんが、この脳ドックでは東北大学にあったBF研究所のリガンド、BF227を使用、ライセンスの問題がありません。

脳卒中地域連携パス解説ページ

脳卒中地域連携パスとは何かを解説するページ を作りました。

印旛市郡医師会報 第49巻

印旛市郡医師会報 第49巻に、私が書いた「印旛脳卒中地域連携パス概論」が出版されました。 三品雅洋:印旛脳卒中地域連携パス概論。印旛市郡医師会報 第49巻 2009.10 p38-57, 2009

IT Medical Vol. 2 No. 3 p45-48

IT Medical に、脳卒中地域連携パスのデータベースとウェブサイトに関する総説が掲載されました。 三品雅洋、小林士郎:印旛脳卒中地域連携パス(InCliPS)〜手作りデータベースとウェブサイト〜。IT Medical Vol. 2 No. 3 p45-48, 2009

第21回日本脳循環代謝学会総会 2

 今日は、パーキンソン病におけるCFT・RACの病期による違いについてプレゼンしました。  ランチョンでは、八千代病院川端先生の認知症診断の講演を拝聴しました。SPECTは有用ですが、問診が最も大事です。  シンポジウムでは小動物分子イメージング。放医研・理化学研究所は事業仕分けの対象のようですが、世界の頭脳が集まったこれら研究所を停滞させると、人類の不利益につながるのだ、ということがよくわかりました。 Amazon.co.jp ウィジェット

第21回日本脳循環代謝学会総会 1

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千里ライフサイエンスセンターで開催された、第21回日本脳循環代謝学会総会に参加しました。今回の会長は大阪大学畑澤先生、核医学色が強くなっています。  Yale大のHyder先生から、脳のエネルギー代謝の講演がありました。J Cereb Blood Flow Metabの論文は、 ここ と ここ 。  その後、脳エネルギー代謝のシンポジウムがありました。 Gliaが重要な役割を担っています 。Glucose transporter(GLUT)については こちら 。MELASのPETについては こちら 。

第4回印旛認知症市民公開講座

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日本医科大学千葉北総病院で開催された、第4回印旛認知症市民公開講座に参加しました。香川大学の中村祐先生をお招きして、認知症についてご講演いただきました。精神科の立場から、周辺症状の対処方法など、神経内科とはひと味違うアプローチで、勉強になりました。認知症の味覚は、酸味→苦味→塩味→甘味の順で低下していくそうです。したがって、精神を安定させるのに「 いちごミルク 」が効果的、口の中で溶けるとミルクが出てくるので長時間に口腔に残らず窒息も回避。βアミロイドの凝集を「ゆでたまごの白身」という説明は、まねさせていただきます。

日本医科大学千葉北総病院保険診療講習会

日本医科大学千葉北総病院保険診療講習会に出席しました。政権が変わったばかり、今後どのように変化していくのかは不透明です...

薬業時報

薬業時報11月10日号 に取材記事が掲載されました。

第3回地域連携心筋梗塞パス協議会

 日本医科大学千葉北総病院で開催された、第3回地域連携心筋梗塞パス協議会に参加しました。  循環器内科の山本先生からは、抗血小板療法を自己中断されたためステント血栓症になった症例が報告されました。パスを使ったのですが、退院後そのまま受診されなかったそうです。再発後はきちんと通院されているとか。集中治療室畑先生のお話では、以前の班研究で、脳梗塞のコンプライアンスは99%、心筋梗塞は88%くらいだったそうです。脳梗塞の患者さんは何らかの障害を持って退院されることが多いですが、循環器の先生は名医なので患者さんたちはピンピンした状態で退院されるから(神経内科はヤブ医者)、中には病識が少ないためでしょうか。山本先生によると、ステント後の閉塞は術後2〜3日後が多いのですが、遅発性に起こるものは自己中断が多いとか。それなりの頻度があるとすると、患者個人の性格の問題だけではなく、服薬指導の徹底が非常に重要です。  パスの会議では、こういったうまくいかなかった事例の検討が有用なことがわかりました。今後の脳卒中地域連携パス会議にも取り入れたいと思います。  循環器内科雪吹先生からは、千葉県共用パスについてプレゼンテーションがありました。 印旛脳卒中地域連携パス でも、日本医科大学千葉北総病院脳神経センターだけ県共用パスへの切り替えができていないのですが、循環器内科も先行して使用していた独自のパスから切り替えていません。県共用パスはこの独自パスをたたき台にして作られたものですが、並べて見比べても、独自パスはよくできているように思います。禁煙指導が入っていなかったと雪吹先生のご意見がありましたが、これは脳卒中地域連携パスでもまねしたいと思います。  集中治療室畑先生からは、CCUが行っている診断・治療について講演がありました。脳卒中と同時に合併することもあり、tPA時に大動脈解離を見逃すと大変なことになりますから、勉強になりました。急性の循環器疾患でも、紹介状を持って翌日来院されることが時々あるそうで、診断を付ける前でも不安定なら(あるいは不安なら)すぐに搬送を、と強調されていました。脳卒中でも同様です。MRI・頚動脈ECHOなどさんざん検査したあげく、ベッドがないので転送、というくらいなら、最初から取らないでほしい場合もございます(超急性期など)。

第13回Neurology SPECT定量研究会

 八重洲富士屋ホテルで開催された、第13回Neurology SPECT定量研究会に参加しました。  シンポジウムのテーマは認知症の医療連携について。認知症認定看護師の芳賀赤十字病院斉藤さんと、 先月訪問した 日本医科大学街ぐるみ認知症相談センターの石井さんからプレゼンテーションがありました。 脳卒中地域連携パス が注目されていますが、認知症の連携も必要です。専門医とかかりつけ医の連携もありますが、医療者と介護スタッフとの連携も大事です。脳卒中と違い緊急性がないことが多いでしょうから、講習会などで地域で集まり、知識と情報を共有するのがいいのではないでしょうか。  国立循環器病センターの飯田先生からは、QSPECTについてご講演がありました。Quality controlと検査の標準化により、機種に依存せずSPECTも安定したデータ収集ができるようです。ドパミン系のSPECT画像は線条体が「丸い」画像が多いのですが、飯田先生の提示されたものは、「線条体」でした。日本医科大学千葉北総病院のSPECTはPRISM-IRIX、クリスタルが厚いため、QSPECTが適応できず... [I-123]IMP SPECTの無採血法もあるそうですが、現在はばらつきが20〜30%あり、絶対値をどこまで妥協できるかというところ、現状では、飯田先生の開発された1点採血法がよさそうです。  旭神経内科リハビリテーション病院の篠遠先生からは、アミロイドイメージングを中心に、認知症の分子イメージングの講演がありました。現在はPIBが主流ですが、深部白質にも集積があります。最近、非特異結合が少ないリガンドも開発されているようです。健常者でアミロイドの蓄積が見つかることもあり、最近は脳ドックに期待されているようですが、PIB陽性の方が、生きている間に必ずアルツハイマー病になるわけではありません。高齢健常者のPIB陽性例もそれなりの割合で確認されています。しかし、健常のPIB陽性例が、脳のハブと言われている楔前部のdeactivationが認められないというfMRIの研究が紹介されました。Neuronの論文は こちら 。ということは、やっぱりアルツハイマー病根本治療の対象にすべき?  特別講演では、J-ADNIの中心の東京大学岩坪先生から、アルツハイマー病根本治療とADNIの進捗状況について講演がありま

平成21年度宇都宮高校同窓会東京支部総会

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ゆうぽうとで開催された、平成21年度宇都宮高校同窓会東京支部総会に参加しました。

千葉脳神経外科病院

  千葉脳神経外科病院 に見学に行きました。  2009年3月18日、 印旛脳卒中地域連携パス も 千葉県共用パス に移行することに決定していましたが、日本医科大学千葉北総病院脳神経センターはまだ移行できていません。 これまではFileMakerを使って連携パスを作成していました 。これを 千葉県共用パス に変えるには、大量のフィールドとレイアウトの作成が必要になります。勤務の合間にできる仕事ではありません。そこでいろいろな業者に打診していましたが、作成ファイルをアウトプットするのが紙への印刷に限定されることが多く、なかなか決まりませんでした。  そこで、私たちよりも早期から連携パスや治療パスを導入、いち早く千葉県共用パスに切り替えた 千葉脳神経外科病院 がどのようなシステムをご使用か、見学させていただいた次第です。  その効率の良さは、衝撃でした。オーダリングシステムにある文書作成機能の柔軟性が、日本医科大学千葉北総病院のものは月とスッポン。  それから、皆さんが笑顔でお出迎え。接客研修も徹底しているのでしょうか、急性期病院の多くは部外者には冷たいことが多いですが。隔世の感、それはITだけではありませんでした... 勉強になりました。  日本医科大学千葉北総病院脳神経センターで千葉県共用パスに切り替えるのはどうすればよいか、これだけの差があるとかなり難しいですが、できることからマネしていきたいと思いました。