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ハルロピテープ発売記念講演会

グランドプリンスホテル新高輪でハルロピテープ発売記念講演会が開催されました。 あべ神経内科クリニックの阿部隆志先生からは、ハルロピテープの臨床試験の結果を報告いただきました。ロピニロールがD2受容体の選択性が高いためか、ジスキネジア少ないと。 仙台西多賀病院の武田篤先生からは、経皮的投与について。総説は こちら(薬局 64(13): 3145-3151, 2013.) 。貼付剤の基剤にはゴム系・アクリル系・シリコン系がある。ロチゴチンはシリコン系、ハルロピテープは合成ゴム系。 京都大学臨床神経学の髙橋良輔先生からは、iPS細胞など未来の治療について。カニクイザルPDモデルでのiPS細胞治療は こちら 。総説は こちら 。 総合討論では、ハルロピテープの特徴、使用法などが議論されました。

Parkinson's Disease seminar in Kawasaki

 二子玉川エクセル東急でParkinson's Disease seminar in Kawasakiが開催されました。  聖マリアンナ医科大学脳神経内科の眞木二葉先生からは、パーキンソン病の治療についてのご講演でした。一時neuro protectionが賑わっていましたが、進行抑制のエビデンスはない。Schapira先生とOlanow先生の総説は こちら 。ジスキネジアにおけるamantadineの効果は こちら 。  昭和大学医学部内科学講座脳神経内科部門の小野賢二郎先生からレヴィ小体病と認知機能について。ますは症候学。アルツハイマー病ではエピソード記憶の障害が目立ちますが、パーキンソン病では手続きやworking memoryの障害。髄液のα-シヌクレイン、アミロイドβ1-42とMoCA、COGNISTATとの関係は こちら 。レヴィ小体病の認知症の病態は、レヴィ小体そのものが原因の場合と(Braakの論文は こちら 、stage 3で認知症出現)、それ以外、アルツハイマー病理や脳血管病変が関与の場合がある。  ついでα-シヌクレインの形成について。小野先生の総説は こちら 。あと こちら はアルツハイマー病のことですけど日本語でオリゴマー仮説が解説されています。重合核依存性重合モデルでは、重合核形成相と線維伸長相。A30P、E46K、A53T の家族性パーキンソン病の αS 変異とオリゴマー形成は こちら 。メラトニンは こちら 。"Pokey like stracture"は こちら 。cross-seedingは こちら 。α-シヌクレインとアミロイドβ双方が凝集促進。タウも。

第15回認知症市民公開講座

エポックなかはらにおいて、第15回認知症市民公開講座を開催しました。 国立長寿医療研究センター島田裕之先生からは、認知症予防について基調講演をいただきました。認知症予防の総説は こちら 。MCIからの回復は こちら 。島田先生の論文は こちら 。車の運転をする人の方がMCIから回復しやすいと。コグニサイズは こちら 。神奈川県でのコグニサイズは こちら 。 シンポジウムでは、認知症予防について議論されました。日本医科大学街ぐるみ認知症相談センターの北村伸先生には、認知症予防について概説いただきました。認知症にならないようにする一次予防・早期発見し早期に対応する二次予防・BPSDなど認知症患者の悪化を予防する三次予防があります。日本医科大学先端医学研究所の南史朗先生からは、糖尿病など生活習慣病と認知症の関係を講演いただきました。とどろき地域包括支援センターの北川大先生からは、 認知症カフェ について講演いただきました。川崎市健康福祉局地域包括ケア推進室の鈴木宜子先生からは、川崎市の施策をご提示いただきました。

第72回栃木県核医学研修会

宇都宮東武ホテルグランデにおいて、第72回栃木県核医学研修会が開催されました。 福井大学医学部高エネルギー医学研究センターの岡沢秀彦先生からは、放射線科医の立場から、認知症や変性疾患の画像診断についてご講演がありました。臨床放射線の特集号は こちら 。複数の検査を組み合わせて診断すべき。DaTSCANのSBRのみで判断せず必ず視覚読影を。カウントのピークから線条体のVOIを作成する手法は こちら 。 私は脳神経内科医の立場から講演しました。アミロイド抗体薬などアルツハイマー病根本治療が実現すると、アミロイドPETが必須になる。今の治験から考えるとおそらくMCIなど軽症が対象。スクリーニングとしてアミロイドPETを実施するわけにはいかないので、新時代の診療体制を考えなければなりません。アミロイドPETでアルツハイマー病が否定できた症例、嗜銀顆粒性認知症と思っていたらアミロイドPET陽性だった例、posterior cortical atrophyの症状を呈したアミロイドPET陽性例を提示しました。

明けましておめでとうございます

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