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11月, 2008の投稿を表示しています

"フリーラジカルと脳疾患"研究会総合学術集会

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経団連会館で開催された、"フリーラジカルと脳疾患"研究会総合学術集会に出席しました。私は第1回と第2回に演題を出していましたが、この研究会も今回が最終回となってしまいました。その間、脳梗塞治療におけるedaravoneは、標準的な治療法になりました。 今日の論文は、この研究会で報告した内容を論文にしたものです。 Masahiro Mishina, Yuichi Komaba, Shiro Kobayashi, Nobuyuki Tanaka, Shushi Kominami, Takaharu Fukuchi, Takayuki Mizunari, Makoto Hamamoto, Akira Teramoto, Yasuo Katayama: Efficacy of Edaravone, a Free Radical Scavenger, for the Treatment of Acute Lacunar Infarction. Neurol Med Chir (Tokyo) 45: 342-346, 2005 Masahiro Mishina, Yuichi Komaba, Shiro Kobayashi, Shushi Kominami, Takaharu Fukuchi, Takayuki Mizunari, Akira Teramoto and Yasuo Katayama: Administration of Free Radical Scavenger Edaravone Associated With Higher Frequency of Hemorrhagic Transformation in Patients With Cardiogenic Embolism. Neurol Med Chir 48(7):292-297,2008

八街地区学術講演会

八街市総合保健福祉センターで開催された、八街地区学術講演会に出席しました。「慢性期脳梗塞の薬物治療〜印旛脳卒中地域連携パスの概要〜」という題で、地域連携と慢性期脳梗塞における薬物治療に関する講演をしました。 印旛脳卒中地域連携パス(InCliPS) のご説明と、急性期病院退院後に薬価の問題などから抗血小板薬が変更されてしまうこと、しかしそれぞれの薬剤には特徴と欠点があり急性期病院で決定した抗血小板薬は継続することが望ましいこと、が内容です。八街市は印旛保健医療圏にありますが、私どもの宣伝不足でInCliPS参加施設がございませんでした。この地区にも、 参加施設のピンが立ちました 。

平成20年宇中・宇高同窓会東京支部

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 京王プラザで開催された、平成20年 宇中・宇高同窓会東京支部総会 に出席しました。 陸上部 の大先輩の菅原先生にこの会を知りました。同級生に26年ぶりに会いました。それにしても、最近の母校は、東大合格者も30人くらい、運動もガンパっていて、頼もしい限りです。  講演会では、昭和41年卒の 東京大学教授山形俊男先 生より、異常気象に関するお話を聞くことができました。エルニーニョ現象やラニーニャ現象の様子が、CGでわかりました。 ダイポールモード現象 は、まるで脳波のようです。

パーキンソン病治療におけるDBS症例検討会

日本メドトロニック本社で開催された、パーキンソン病治療におけるDBS症例検討会に参加しました。DBSの経験が豊富な北野病院の斎木先生と戸田先生のご講演と、症例検討がありました。non-motorの問題については最近のトピックスです。調節方法などの具体例も勉強になりました。

InCliPS

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印旛脳卒中地域連携パス の英語名を、「Inba Clinical Pathway for local Stroke network (InCliPS)」としました。脳卒中学会に演題を出すにあたって、英語名をつけなければならなかったからです。これからは「インクリップス」とお呼びください。ついでに、ロゴも作りました。

MPTP marmoset

放射線医学研究所を訪問し、marmosetのパーキンソン病モデルを見せていただきました。今日の注目の論文は、実験動物中央研究所の安東先生のものです。 Ando, K., Maeda, J., Inaji, M., Okauchi, T., Obayashi, S., Higuchi, M., Suhara, T. and Tanioka, Y. Neurobehavioral protection by single dose l -deprenyl against MPTP-induced parkinsonism in common marmosets Psychopharmacology 195 p509-516 2007

君津中央病院院内講演会

 君津中央病院にお招きいただき、脳卒中診療におけるドクターヘリと題した講演をしました。君津中央病院には、2009年1月に救急医療用ヘリコプター、いわゆるドクターヘリが千葉県2機目として配備されます。私の講演内容は、 熊谷智昭、三品雅洋、武井健吉ら:千葉県における脳卒中診療での救急医療用ヘリコプターの利用状況。脳卒中 30(4)、545-550、2008 をご参照ください(別刷りのリクエストはmishina@nms.ac.jpまで)。  日本医科大学千葉北総病院救命救急センター長益子邦洋先生からは、ドクターヘリの現状と展望についての講演がありました。 1995年1月17日の阪神・淡路大震災 、私たちは朝のニュースを通じて悲惨な状況を知るわけですが、その惨事は報道各社のヘリコプターからの映像でした。自衛隊のヘリコプターは大量の救援物資を運びました。消防ヘリコプターは火災の鎮火を担いました。しかし、被災した負傷者をヘリコプターで搬送した数は、1月17日はたったお一人、翌日も数名と、非常に少なかったそうです。ほとんどの負傷者は、現地の病院に搬送されていたのです。しかし、病院も被災し地震によりライフラインが断たれていたわけで、病院としての機能も対応できる状態ではなかったわけです。一方1998年6月3日、 ドイツの高速列車ICEで大事故 が発生しました。死者101人。このときは、周辺地区からの救急車の他、ドクターヘリも30機以上集結、全国の基幹病院に3名以上集中しないように搬送され、2時間で全搬送が終了したそうです。当時ドイツにはアウトバーンなどでの交通事故死を減らすためにドクターヘリの配備が進んでいて、日常的に運用されていました。大規模災害のときにドクターヘリを活用するには、日常的な運用が重要だとのことでした。  外傷の搬送ではドクターヘリは非常に有用であることがよくわかりました。  脳卒中診療ではどうでしょうか。確かにアルテプラーゼ投与による血栓溶解療法の場合、できるだけ早い搬送と治療開始が望まれます。しかし私たちの調査では、救急要請の遅延など、搬送そのもの以外の要因で血栓溶解療法ができないケースが多く、ドクターヘリですべてが解決するわけではないことも明らかになりました。千葉県は医師不足が深刻化、急性期病院以降の体制、例えば回復期リハビリテーション病院の数も全国一

第12回Neurology SPECT定量検討会

八重洲富士屋ホテルで開催された、第12回Neurology SPECT定量検討会に参加しました。埼玉医科大学国際医療センター松田博史先生からは、QSPECTに関するレクチャーがありました。施設と機種の違いを超えた標準化の手法として、これからのスタンダードになっていくのでしょうか。八千代病院川畑信也先生からは、脳血管性認知症について講演がありました。脳卒中を伴う認知症では、アルツハイマー病に脳卒中を合併している例が少なくないこと、診断基準の問題など、大変勉強になりました。情報交換会でも、QSPECTの導入や、定性画像での標準化の手法などで議論ができました。

第20回日本脳循環代謝学会懇親会

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今日の懇親会では、日本医科大学が自信を持ってお送りできる世界に送り出せる数少ない集団、Midnight Sound Jazz Orchestraの後輩たちが、すばらしい演奏を聴かせてくれました。私が学生のときは、とてもブログには書けない数々の武勇伝があったわけで女性はいらっしゃいませんでしたが、時代が変わってきたようです。

第20回日本脳循環代謝学会

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明日より東京ドームホテルで第20回日本脳循環代謝学会が開催されます。今日はその前の評議員会でした。 瀬崎明日香さんのバイオリン はすばらしく、翌日も受付に問い合わせがくるほど、大好評でした。

3rd International Expert Meeting on the Treatment of Parkinson's disease

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品川プリンスホテルで開催された、3rd International Expert Meeting on the Treatment of Parkinson's diseaseに出席しました。大阪大学の戸田達史先生からは、パーキンソン病の遺伝子についての講演がありました。孤発性のパーキンソン病でも、α-synucleinの遺伝子座が関与しているとのこと、将来は、single nucleotide polymorphism(SNP)の検査キットにより、薬の効果や副作用が事前にわかり、テーラーメイド医療に応用できるかもしれないそうです。 DBSのセッションでは、広瀬源二郎先生の講演がありました。致死率は極めて低いが、適応は厳格に決めるべきとのことでした。すくみ足には、 130Hz→60Hzにして3.7V程度の高い電圧にすると効果があるという論文 があるそうですが、広瀬先生の患者さんではうまくいかなかったとのことでした。Yves Agid先生からは、DBSがパーキンソニズムに効果があっても、社会適応や配偶者との関係なども面からは必ずしも患者さんにとってhappyではないことがあるとのお話がありました。Anthony H. V. Schapira先生からは、continuous dopaminergic stimulationの講演がありました。 正確に服薬できるのは1日1回の薬で、2回以上の薬とは有意差ありとの論文 が紹介されました。除放剤の他、パッチ剤や、apomorphineのimplantが期待されます。

メディカルクリニック八千代竣工披露パーティー

日頃リハビリテーションでお世話になっている 新八千代病院 に併設された、メディカルクリニック八千代の竣工披露パーティーに出席しました。1・2階の外来は診療スペースが広くMRIも導入、3階は豪華なfitnessとspaがあります。院長の荒井宗房先生は、東京大学でご研鑽を積まれた後、MBAも取得されたそうで。この新しいコンセプトのクリニックも期待されます。