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3月, 2009の投稿を表示しています

がん地域連携協議会

日本医科大学千葉北総病院大会議室で開催された、がん地域連携協議会に参加しました。当院外科はクリニカルパスもたくさん作成していて、脳神経センターのパス作りの参考にしています。脳卒中とガンの違いは、確立した治療法があるか、つまりエビデンスの数でしょう。脳卒中は、他の疾患と比べると、未確定の部分があまりにも多い。決まっているのは、SCUが有効であること、リハビリテーションは早く始めること、tPAのプロトコルくらいでしょうか。がんの連携パスはエビデンスに基づいて作成されていましたが、私たちの 印旛脳卒中地域連携パス(InCliPS) は、情報伝達手段でしかなく、転院のタイミングなどは、厚労省の入院期間に関する方針が影響しています。今後、InCliPSによりエビデンスを生み出してかなければなりません。

第34回日本脳卒中学会に参加して

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 抄録は、 こちら をご参照ください。  3月20日午前のシンポジウムは、最先端の治療と、大規模臨床研究がテーマでした。 MARS research からは、高脂血症ではmicrobleedsが少ないとのことでした。 私の論文もこれを支持します 。ランチョンミーティングでは、ヘパリン起因性血小板減少症の講演を聞きました。ヘパリンの使用法も考えませんと。午後のポスターセッションでは、脳卒中地域連携パスの演題が多数あり、各地域の状況をお聞きすることができました。特に、 香川労災病院を中心としたK-MIXの試み は勉強になりました。私は 印旛脳卒中地域連携パス のポスターと、千葉県のtPAの使用状況のポスターを出しました。千葉県のtPAの使用状況については、 ここ からPDFファイルをダウンロードしてください。  ちなみに、今回の私のポスターは、 カラープリントショップアドテック に依頼しました。発色など、すばらしい出来映えでした。  3月21日は、脳卒中地域連携パスの口演が多数ありました。20日のポスターセッションよりは大規模なものが多く、NP0法人にしたり、会費の徴収など、運用方法にも工夫がありました。 パスで使用されている用語も、たとえば「きざみ食」といっても各病院・介護施設でかなり違うようです 。単に「顔が見える連携」だけでなく、現場を確認し合うことも必要です。それから、パスのチェック項目も、定義をきちんとしないと情報伝達に不備が出てきます。現在脳卒中地域連携パスで最も使用されている、Functional Independence Measure(FIM)ですら、急性期退院時と回復期入院時(つまりほぼ同時期)で点数が異なる場合があると報告されています。FIMの講習会が 慶応大学リハビリテーション科 で行われていますので、勉強してみたいものです。千葉県共用パスで使用されているStroke Impairment Assessment Set(SIAS)については、やはり 慶応大学リハビリテーション科に詳しいページがありました 。 Amazon.co.jp ウィジェット  3月22日は、解離性動脈瘤と脳卒中画像、脳卒中地域連携パスのシンポジウムがありました。飛行機の時間のため、脳卒中地域連携パスのシンポジウムの途中で松江空港に向かいました。

第34回日本脳卒中学会参加中

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 松江市の島根県民会館で開催中の、第34回日本脳卒中学会に参加中です。

脳卒中

日本脳卒中学会 の機関誌、「脳卒中」が、 J-StageでPDFがダウンロードできるようになっていました 。 私どものドクターヘリの論文もダウンロードできます 。

第18回Post stroke depression研究会

 東京會舘で開催された、第18回Post stroke depression研究会に参加しました。千葉大学社会精神保健教育研究センター病態解析研究部門教授の橋本謙二先生の、シグマ-1受容体に関する講演を拝聴できました。私は 東京都老人総合研究所ポジトロン医学研究施設 との共同研究で、 パーキンソン病 と アルツハイマー病の論文 を書いております。しかし最近アデノシン受容体研究にシフトしていたので、シグマ受容体の勉強を怠っておりました。しかし本日の橋本先生のご講演で、かつて混沌としていたシグマ-1受容体について、いろいろなことが明らかになったことを知りました。  まず、 シグマ-1受容体は細胞の小胞体に存在し、ミトコンドリアのCa++流入に関与している 、とのことでした。かつては、細胞体に存在するとされ、私のプレゼンテーション資料でも細胞膜に存在しているかのごとく図を書いておりました。直しませんと...  いろいろな薬剤( 4-Phenyl-1-(4-phenylbutyl) Piperidine 、 セロクラール など)がシグマ-1受容体に結合することはわかっておりましたが、生体内に存在するシグマ-1受容体リガンドが何かが不明のままでした。かつてはテストステロンやプロゲステロンが候補に挙がっていましたが、本日の講演で、そのほかに、 N,N-dimethyltryptamine と、 dehydroepiandrosterone 3-sulfate も候補になったとのことでした。   選択的セロトニン再取り込み阻害薬(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors、SSRI) の fluvoxamine は、単にセロトニンを保持するだけでなく、シグマ-1受容体アゴニストとしても採用している、一方おなじSSRIでも paroxetine ではシグマ-1受容体の作用は弱く、アンタゴニストとして作用しているか、シグマ-1受容体の作用を弱める別な系が作用している可能性を示唆されました。そしてこれが IP3受容体と関連がある そうです。  fluvoxamineによる神経突起伸長増強の様子も、興味深い動画で見ることができました。

川並汪一教授退任記念パーティ

 川並汪一教授の退任記念パーティに出席しました。認知症街ぐるみ支援ネットワーク事業でのご縁がありました。  ホテルグランドパレスで開催されました。道が空いていてあまりにも早く到着、車でグルリとしました。かつて地下鉄飯田橋駅の真上に日本医科大学附属第一病院があり、若かりしころ研鑽を積んでいたわけですが、その病院もなくなり東京区政会館に、ホテルエドモント付近も街路地がきれいになっていました。

ラネクシーソフト利用方法が掲載

ラネクシーソフト利用方法 に、私の記事が掲載されました。これを書いた時はMac-Linux間はftpを使っていましたが、 Parallels Desktop 4.0のbuild 3810になってからは、フォルダにドラッグするだけでコピーできるようになっています 。

FileMaker Proを用いた脳卒中地域連携パスデータベース

 これまで日本医科大学千葉北総病院脳神経センターでは、 FileMaker で作ったデータベースで 印旛脳卒中地域連携パス を作成していました。ただ、NIH Stroke Scaleのデータベースや申し送り用データベース、退院サマリーのデータベースとリンクしていたため、他の環境では使用できないものだったので、オープンにしておりませんでした。  しかし、いくつかの施設からリクエストがあったので、評価スケールのデータベースを中に組み込んで、ひとつのデータベースで使用できるようにいたしました。  印旛脳卒中地域連携パスのデータベースシステムのサンプルは、 こちらから 、ダウンロードできます。実際のデータは入っておりません。 Amazon.co.jp ウィジェット

Vistaの画面キャプチャー

Vistaの画面キャプチャーは、Snipping Toolを使うんですね、 ブログに書いてありました 。常識? MacOSでは、command+shift+3で画面全体、command+shift+4でマウスで選択した部分、ommand+shift+4でカーソルが十字になったところでspace barを押すと選択したウインドウのキャプチャーができます。これは常識。

訃報:Keith John Worsley (1951-2009)

Organization for Human Brain Mapping より、訃報が届きました。Keith John Worsley先生のたくさんの業績は紹介するまでもございませんが、 私のNeuroImageの論文 で使用した、 small volume collection を開発した先生でもあります。 ご冥福をお祈りいたします。

第4回日本医科大学千葉北総病院クリニカルパス大会

日本医科大学千葉北総病院で開催された、第4回日本医科大学千葉北総病院クリニカルパス大会に参加しました。今回は連携パスがテーマで、私は 印旛脳卒中地域連携パス(InCliPS) の実績を報告しました。MSWの拡充を訴えました。