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10月, 2017の投稿を表示しています

Dementia Summit 2017

虎ノ門ヒルズフォーラムでDementia Summit 2017でした。認知症診療ガイドライン2017の解説です。 東京医科大学高齢総合医学分野の羽生春夫先生からは、予防の観点から。 東京医科歯科大学脳統合機能研究センターの朝田隆先生からは、非薬物療法。 鳥取大学脳神経内科の和田健二先生からは薬物療法。 糖尿病、サルコペニア・フレイル、薬物療法のアルゴリズムなどについて議論されました。

川崎南部認知症医療連携セミナー2017

川崎南部認知症医療連携セミナー2017が日本医科大学武蔵小杉病院で開催されました。 メディキャスト株式会社厚生政策情報センターの池田利彦先生からは、2018年の診療報酬と介護報酬ダブル改定について、解説がありました。かかりつけ医機能が浸透しませんが、24時間対応がネックになっている。 かわさき記念病院 の福井俊哉院長からは、認知症専門病院としての病院紹介がありました。日本医科大学武蔵小杉病院は川崎市の 認知症疾患医療センター ですが、閉鎖病棟がないため、BPSDが重度の場合はかわさき記念病院にお願いしています。

第21回Neurology SPECT定量検討会

第21回Neurology SPECT定量検討会がステーションコンファレンス東京で開催されました。 過去のNeurology SPECT定量検討会のブログは こちら 。 日本医科大学神経内科の須田智先生からは、脳卒中後の認知症について。 横浜総合病院神経内科の山崎高史先生からは生活習慣病とアルツハイマー病について。 大阪大学健康発達医学寄附講座の島村宗尚先生からは、メタボと認知症についての基礎研究。PNASの論文は こちら 。 東京医科大学高齢総合医学の羽生春夫先生からは、糖尿病性認知症・フレイルについて。Eur J Nucl Medの論文は こちら 。 昨今、アルツハイマー病と血管性認知症の類似性が注目されています。 第22回Neurology SPECT定量検討会は私が当番世話人です。キーワードは「technology」で、企画します。2018年10月27日(土)、ステーションコンファレンス東京で開催です。多数のご参加、お待ちしております。

専門職向け公開講座 地域ケアの実現に向けて 第27回

専門職向け公開講座 地域ケアの実現に向けて 第27回が日本医科大学武蔵小杉病院講堂で開催されました。 演者は日本医科大学医療心理学の野村俊明先生。高齢の受刑者のお話でした。医療刑務所や社会復帰促進センターでのご経験と調査から、高齢の受刑者の増加、学歴はあまり高くなく、認知機能が著しく低い一群がいらっしゃる実態がわかりました。しかし、欧米と比べると、日本の受刑者高齢化率は突出していると。応報刑か社会復帰のためか、刑罰の目的の違いがあるからと。つまり、犯罪を冒した時、判断能力があるアルツハイマー病だったとして、刑務所に入ってからドンドン認知機能悪化が進行するようなケース、社会復帰が目的だとすると刑務所にいる意味がないわけです... 罪が決定してから、アルツハイマー病とわかっても、刑務所の医務官が意見してはいけないと。ただひたすら刑期が過ぎるのを待つのだそうです...

中原区医師会合同常会

ホテル精養軒で中原区医師会合同常会がありました。 学術講演会では、久里浜医療センターの横山顕先生から、アルコール代謝酵素の遺伝子多型と疾患について、でした。 ご著書はこちら。 アセトアルデヒドは毒性が強く、この代謝酵素ALDH2・ADH1Bの活性の違いにより、アルコール依存、がんなどのリスクが異なると。

平成29年度第1回認知症疾患医療連携協議会合同会議

中原区役所で平成29年度第1回認知症疾患医療連携協議会合同会議がありました。ま、会議ですので、認知症に関わる様々な事項が議論されました。 認知症アクションガイドブック(川崎市認知症ケアパス)は こちら 。 「認知症の人の社会共生と課題解決」のための学生による国際交流・共同研究プロジェクトは こちら 。 認知症が進行すると金銭管理ができなくなりますが、生活するにはお金が入ります。その管理を、成年後見人などが代理でやるわけです。しかし、正式に決まるまで時間がかかる。その間、地域包括センターや事業所の方々は困ってしまう。 その間だけでも金銭的サポートができるような制度が必要ということでした...  認知症サポート金融みたいなのは、危険が匂いもしますし...

日本医科大学武蔵小杉病院公開講座

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日本医科大学武蔵小杉病院公開講座で、パーキンソン病の講演をしました。 大脳基底核の仕組みはこちらの本をご参照ください。 リラックスして、シュンと手がでる様子、モハメドアリのKOシーンはこちら。 パーキンソン病の治療をいくつか紹介しましたが、プラセボ効果がパーキンソン病ではあるので、信じることが大事です。 終了後、たくさん質問をいただきました。

第57回日本核医学会学術総会

パシフィコ横浜で 第57回日本核医学会学術総会 が開催されました。 放射線科を中心に様々な診療科、職種が集合します。いつも方法論が勉強になります。 私は、パーキンソン病の代謝型グルタミン酸受容体1型PETの発表でした。 横浜が会場で職場に近いため、逆に出席できる時間が少なかった... 外来やら夜間救急当番やら、休まずやってしまった... 来年は沖縄。

Joint Meeting 千駄木

Joint Meeting 千駄木が日本医科大学橘桜会館で開催されました。 何がジョイントかというと、旧第二内科は神経内科と腎臓内科が一緒の医局で、今は分かれたのですが、また一緒に勉強しましょ、ということです。 東京女子医科大学血液浄化療法科の花房規男先生からは、リンについて。 透析患者は高リン血症になりやすいのですが、高蛋白食が望ましいので、リンの摂取も多くなる。また、慢性腎臓病は血管石灰化を介して死亡リスクが増大、そこで、chronic kidney disease-mineral and bone disorder(CKD-MBD)という概念が作られました。で、CKDの骨ミネラル代謝異常がリン蓄積が関与していて、リンを適正に補正すると予後が良いというエビデンスが出てきました。 Q-Cohort Studyは こちら 。高リン血症は脳出血、低いと脳梗塞と(低い方は低栄養のため?)。 リンはATPなどエネルギー代謝などに関与するもの、美味しい成分。でリンは食品添加物に多いそうで。食品成分表を見る習慣をつけると、食品添加物を避けるようになり、予後良好。 こちら 。 透析患者も口腔ケアで予後良好、 こちら 。 低温透析で白質病変進展予防。 こちら 。 Ca非含有のリン吸着薬の方が予後良好。 こちら 。 聖マリアンナ医科大学東横病院脳卒中センターの植田敏浩先生からは、脳梗塞急性期の血行再建について。血管内治療のエビデンスが揃い、時短がキーワードですが、植田先生のところは重症例ではperfusion画像などで血流を評価し、適応を決めているそうです。植田先生の論文は こちら と こちら 、 こちら 、 こちら などなど。 HERMESは こちら 。 いつも二つ返事で患者さんをお引き受けいただいています。総合病院にはない、フットワークの軽さが、超急性期脳卒中には大事です。