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8月, 2009の投稿を表示しています

Post Stroke Forum in Tokyo

 京王プラザホテルで開催された、Post Stroke Forum in Tokyoに参加しました。夏休み期間中は研究会がなかったですが、来週から目白押しです。  東京大学老年病科の秋下雅弘先生からは、高齢者での薬物療法の注意点がレクチャーされました。疾患が増えることによる多剤併用と、加齢による薬物動態変化による過量投与が問題です。慢性期には減量を考慮することも必要とのことでした。高齢者での慎重投与薬剤のリストは こちら 。  日本医科大学千葉北総病院リハビリテーション科の原行弘先生からは、回復期での深部静脈血栓症に関するお話がありました。急性期や手術後では深部静脈血栓対策が進んでいますが、リハビリテーションの時期も多いそうです。特にヒラメ静脈に生じやすく、 軽傷が原因になるとのこと (2例報告は こちら )。ヒラメ静脈は網目状で、静脈弁が不完全、筋ポンプも乏しいそうです。スクリーニングにはDダイマー0.5以上。原先生の論文は こちら 。シンガポールのDVTのデータは こちら 。  順天堂大学脳神経内科の卜部貴夫先生からは、脳保護療法のお話がありました。neuronだけでなく、gliaも守るべき。Cilostazolの実験結果は こちら 。また、孤束核のサブスタンスP減少が誤嚥に関与していますが、ACE・amantadineに加え、cilostazolもサブスタンスPを増加させ、誤嚥性肺炎を予防するということです。  順天堂大学精神医学教室の新井平伊先生からは、認知症とうつの講演がありました。アルツハイマー病の初期にうつがでる、あるいは鬱病が仮面認知症を呈することがありますが、うつからアルツハイマー病に移行する場合もあるということです。うつが緩解しても、 Wisconsin Card Sorting Testなど認知機能検査の低下が持続するそうです。 抗コリン剤の認知機能低下はよく知られています が、抗うつ剤の抗コリン作用が認知障害を起こしている可能性もあるとのこと。酒もうつや認知障害の原因になるそうで、断酒が認知機能改善に役立った例も提示されました。ワインのポリフェノールがアルツハイマー病に良いという話もありましたが、アルコールによる健忘症候群も要注意です。それから、 うつでparoxetin無効例にcilostazolを加えたら有効だった例があったそうです 。

SPM2でのbounding box

SPM5以降、Spatial Normalizationのbounding boxはサンプルがなくなった。そこで、SPM2での値を載せておきます。 Default -78;78 -112;76 -50;85 SPM95 -64;64 -104;68 -28;72 Template -90;90 -126;90 -72;108 小脳を入れたいときは -78;78 -112;76 -72;85

Mac OS X 10.6 Snow Leopard Compatibility List

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Mac OS X 10.6 Snow Leopardに関して、 ソフトの互換性リストがありました 。私が常用しているソフトはだいたい大丈夫のよう。問題はプリンタードライバー。 Mac OS X 10.5 Leopardの時も、 学会前にはバージョンアップしないぞと固く心に決めていたのに、ダメでした ... 来週から講演が続くし、核医学学会やNeuroscienceも控えているし...

関東陸上競技選手権大会

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 千葉県総合スポーツセンターで開催された関東陸上競技選手権大会に、宇都宮高校の後輩達が出場するとの情報を得て、見に行ってきました。今日は惨敗でしたけど、2年生のうちに関東大会を経験できるのはすばらしいことです。私は3年でやっとでしたから。  日頃太陽に浴びることがないので、暑さに参ってしまいました。途中、近くのジョイフル本田で涼んでしまいました...  それから、スポーツをコンパクトデジタルカメラで撮るのは難しいですね。昔のフィルムのカメラと違い、シャッターのタイムラグがあります。1眼レフだと違うのでしょうかね。  昨日は、27年ぶりに、 栗原浩司先生 にお会いできました。

あおぞら診療所

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 7月10日と本日、 あおぞら診療所 を見学しました。最近 新松戸中央総合病院 でご一緒している、 松戸朋友クリニック の大木剛先生にご紹介いただいたのでした。  千葉県共用の脳卒中地域連携パスでは、急性期病院・回復期リハビリテーション病院だけでなく、地域生活期(維持期)の役割が重要視されています。しかし、ワーキンググループの班員にも関わらず、私自身介護や在宅医療の現場を全く知らないので、勉強させていただいた次第です。  往診は、病院にいらっしゃれない方のための外来、というより、病棟の方が近い印象です。川越正平院長のお話では、 あおぞら診療所 だけでは看護師は足らず、8つの訪問看護ステーションと連携しているそうです。しかし、往診と訪問看護は同日ではないため、処方変更などの情報を共有しなければなりません。しかも、 あおぞら診療所 と訪問看護ステーションは経営母体も違いますから、共通のカルテを使っているわけでもありません。そのためカンファレンスが必須です。千葉県共用パスでは、介護スタッフが医療機関に問い合わせするための、「連絡票」を作りました。しかし、看護師や介護スタッフが、医師の診療に対して批判とも取られかねない意見を、書類で伝達できるか? やはり、顔を合わせていれば、気楽に質問ができる。ケアマネージャーとの会議も効率よく実施されています。時間をずらして、一人のケアマネージャーと各主治医が面談するようです。先日の千葉県地域連携の会でも議論されましたが、脳卒中地域連携パスのためのシートが重要なのではなく、連携のシステムが大事なのです。  書式に関して言うと、 あおぞら診療所 オリジナルのカルテがすばらしかったです。県共用パスと共通の部分もたくさんありましたが、家の見取り図、急変時の依頼先、前医とのトラブルなども記載。チェックシートよりも具体的な文章の方が読みやすい。また、誕生日月にはサマリーを書くことになっていて、脳卒中のような長期の経過になる方では便利です。  癌末期の緩和ケアに関するツールとして、 緩和ケア普及のための地域プロジェクト(OPTIM) を教えていただきました。「わたしのカルテ」は、まさに今回の県共用パスのコンセプト、患者さんが所有するパスです。しかも、疼痛・嘔気・息切れなどの症状に対してどうすればよいか、患者さんにわかるよう具体的な対処法が記載されてい

Macのウイルス対策ソフト

 長年愛用のNorton AntiVirusの年間ライセンスが切れそうなので、別なソフトを使ってみました。WINDOWSでは、ドイツの Avira Antivir を使っています。フリーですが検出率も抜群。しかし、Mac版がありません。 McAfee VirusScan for Mac は、Time Capsuleでのバックアップ(Time Machine使用)がものすごく時間がかかる。わたしが改善方法を知らないだけかもしれません。ClamXavはフリーですが、Time Capsuleでのバックアップは問題なさそう。しかし、外部ディスクのスキャンなど細かい設定が難しい。 ウイルスバスターマック版 はまだβ版。 Norton Internet Security For Mac にグレードアップも引かれるが、ライセンス延長の倍以上の価格。それに、Time Capsuleでのバックアップなどどうなるか、確認できない。WINDOWS版は体験版があるが、Mac版はありませんでした。  結局、Time Capsuleでのバックアップが安定していて、USBメモリなど外部スキャンも確実な、Norton AntiVirusのライセンスを更新したのでした。バックアップにTime Capsuleを使うのをやめて、外付けハードディスクにすれば冒険できますね。