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第二内科の納会

今日は、医局の大掃除と納会でした。でも明日も明後日もお仕事あり。

第3回統合医療による認知症Gold-QPD公開育成講座

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日本医科大学同窓会橘櫻会館で開催された、第3回統合医療による認知症Gold-QPD公開育成講座に行きました。 日本医科大学武蔵小杉病院黒川顕先生からは、高齢者の救急医療の問題点と、2010年にガイドラインが改訂された心肺蘇生術についてご講演がありました。

血圧変動学術講演会〜冬場の高血圧治療ストラテジー

フォーシーズンズホテル椿山荘で開催された、血圧変動学術講演会〜冬場の高血圧治療ストラテジーを考える〜に行きました。 東京大学飯島勝矢先生からは、工学部との共同開発のウェアラブル血圧センサーが紹介されました。

「座談会」

ホテルメトロポリタンエドモントでの「座談会」で、EPAと脳梗塞予後の関係について講演しました。 これで本年の講演は全て終了。千葉から東京へ異動したのと震災の影響で、昨年よりは減りました。

moon

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昨日の皆既月食の撮影は失敗したので、勉強しなおし。カメラに頼らず、シャッタースピード優先にしてみました。

日本医科大学神経内科パーキンソンニズムカンファレンス講演会

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日本医科大学神経内科パーキンソンニズムカンファレンス講演会が開催され、東京慈恵会医科大学青戸病院の鈴木正彦先生をお招きしました。MIBGの論文は こちら と こちら 。bradykinesiaで特にMIBG低下の印象と。 AR-JPでは集積低下なし 。織茂先生のMIBGの論文は こちら 。永山寛先生のは こちら 。OSIT-Jで嗅覚検査もなさっていると。Annals of Neurologyの論文は こちら 。橋本昌也先生の論文は こちら 。

血小板を考える

ホテルメトロポリタンエドモンドで開催された、「血小板を考える」に出席しました。関西医科大学野村昌作先生(血液内科)による、血小板の講演です。日本の死因はガンがNo1ですが、世界ではアテローム血栓症がNo1(2002年)。アテローム血栓症の成立については こちら 。血小板はPDI2とADPaseが豊富な血管内皮に粘着しないが、内皮の損傷がありコラーゲンにふれると活性型血小板になります。血管の狭窄で生じるずり応力も活性型血小板の原因。microparticleは凝固を進展する。 こちら 。microparticleのexosomeとectosome。Flipposeはリン脂質が内側、Floppase、Scramblaseでリン脂質が外側に。野村先生の論文は こちら 。総説は こちら 。microparticleは凝固を促進しますが、動脈硬化も進展します。tissue factorを含むmicro particleも。Nature Reviews Immunologyの総説は こちら 。 こちら と こちら も総説。傷をなめて止血するのは、唾液にtissue factorがrichなmicro particleが多数存在するからとか。血小板と免疫は こちら 。RAではmicroparticleが重要で、関節液に存在。 こちら 。コラーゲンの受容体は こちら 。野村先生によるmicroparticle測定の日本語の論文はCytometry Research 21(1):71〜84,2011なんですが、リンクが貼れない... ELISA Kitは こちら 。日本血栓止血学会誌の総説は こちら です。microparticleがメタボと関連あり。 こちら 。IL-6との関連は こちら 。冠動脈疾患との関連は こちら 。ラクナ梗塞よりアテローム血栓性脳梗塞でmicroparticle高値。 SAHでも上がる 。従来の血小板機能の測定は安定していませんでしたが、microparticle測定は、遠心分離の際の小さい血小板の混入に気をつければ安定して測定可能で、凍結検体でも大丈夫らしいです。疾患の診断というより、モニタリングの手段として注目しているそうです。 DM 、 シロスタゾール 、 Af 、 EPA 。

エキスパートミーティングin東京

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泉ガーデンタワーでエキスパートミーティング in 東京が開催されました。東京都健康長寿医療センター桑島巌先生からは、利尿剤の併用を中心に降圧の講演でした。早朝高血圧に関して、まず血圧を測るタイミングが悪いことがあると。起床直後は副交感神経から交感神経優位に変わる時なので、当然血圧は上がり気味。朝食直前くらいが良い場合がある。ARBが主流だが、コントロールが不十分な場合利尿剤の併用が効果的。フルイトランなどサイアザイド系利尿薬より、インダバミドなどサイアザイド系類似薬の方が降圧効果が強く、利尿薬はそれぞれ違う。 こちら 。順天堂大学島田和典先生からはARBの多面性について。ヒトは、2時間以上持久力を持って走り続けることができる。 こちら 。 降圧剤による糖尿病抑制効果は こちら 。やっぱりRAS系の降圧剤。UKPDS 80の論文は こちら 。Metabolic Memoryについては ここ に書いてありました。IRMA2は こちら 。STENO-2は こちら 。OASIS-5は こちら 。薬物だけでなく、 食事・運動・禁煙も大事 。獨協医科大学の石光俊彦先生からは、ARB・利尿薬に加え、カルシウム拮抗薬の併用について。ACCORD studyは こちら 。利尿薬の併用は、代謝系の副作用が容量依存性に増加するのに対し、降圧効果はそうでもなく、少量投与が吉。 情報交換会は住友会館。眼下に東京タワー。食事もよかったです。

第53回日本神経学会学術大会の演題締切の延長

第53回日本神経学会学術大会の演題締切は今日だったのですが、12月2日まで延期されていました。

Reminyl Clinical Meeting

ヤンセンファーマ本社で開催された、Reminyl Clinical Meetingに参加しました。日本医科大学石渡明子先生からはMCIからADにコンバートした例で、ドネペジルからガランタミンに変更した症例が報告されました。周辺症状に効果があったそうで。ヒガノクリニックの日向野春總先生から、ガランタミンを含めたAD治療薬の経験が披露されました。ガランタミンで穏やかになった症例が多かったと。ドネペジルは多動の傾向があるが、ガランタミンでは落ち着く傾向らしいです。浴風会病院須貝祐一先生からも、ガランタミンなど新規のAD治療薬の使用経験が提示されました。AchE阻害剤は記憶力の改善より、注意力の改善が認められる傾向と。 この研究会では、画像診断などbiomakerではなく、診療の経験による診療法、職人技に近いです。

過渡的認定脳卒中専門医に対する第1回CBT試験

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過渡的認定脳卒中専門医に対する第1回CBT(Computer Based Testing)試験が実施されました。 会場が日本医科大学だったので、私は楽でしたが、遠方の先生もいらっしゃいました。 根津神社は、七五三のお参りの方がたくさんいらっしゃいました。

脳卒中専門医試験問題集の正誤表

明日試験の皆さん、脳卒中専門医試験問題集の正誤表があるのをご存知ですか? 私が買った問題集にはついていませんでしたが、同僚の問題集には付属してました... 危ない危ない。 こちら です。

在宅医療

日本医科大学橘櫻会館において、祐ホームクリニック武藤真祐先生による在宅医療の講演を拝聴しました。医療と介護の連携はトピックスです。末期ガン患者の在宅でのお看取りは多くなっています。ただ、東京都内は千葉県同様、通所リハ・訪問リハといった在宅でのリハビリテーション資源は潤沢ではないようです。

脳卒中学会の演題締切が延長されました

第37回脳卒中学会の演題締切が延長されてました。 こちら 。

第29回日本神経治療学会総会 2日目

第29回日本神経治療学会総会2日目です。 国立精神・神経医療研究センター病院の坂本崇先生による教育講演の痙縮に対するボツリヌス治療を聞きました。ウーン、ノウハウがたくさんある。参考文献は こちら 。 こちら もご参照を。 この本、おすすめとのこと。 筋の選択が重要で、視診・触診に加え、筋電図、ECHO、CTなどを併用すべきと。 私は、日本医科大学千葉北総病院における脳卒中ホットラインの現状について報告しました。地域のかかりつけ医と救急病院の連携に寄与していました。 ランチョンセミナーは、順天堂大学波田野琢先生による進行期Parkinson病治療の講演を聴きました。wearing offやジスキネジア、幻覚などのマネージメントについて勉強になりました。 脳卒中に関連したセッションで、日本医科大学大久保誠二先生の前大脳動脈解離のtPA治療例のほか、発症時間不明例でのtPA療法、tPA療法後の進行症例、血管内治療成功例などが発表されました。 2013年は日本医科大学第二内科が主催です... ということで、核医学学会、脳循環代謝学会、Neuroscience、神経治療学会と、私の学会シーズンが終わったのでした。

第29回日本神経治療学会総会

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福井のフェニックスプラザで第29回日本神経治療学会総会が開催されました。ただ、福井に到着したのは17時過ぎ... イブニングセミナーには間に合いました。日本医科大学北村伸先生より、今年から選択肢が増えたアルツハイマー病治療薬についての講演でした。rivastigmineとdonepezilの比較は こちら 。メタアナリシスは こちら 。memantineはBPSDを軽減する効果も。 こちら 。アルツハイマー病治療薬の効果は、3ヶ月は継続して判断すべきと。BPSDに対してグラマリールや抑肝散、非定形精神病薬を使うが、BPSDが治まったらダラダラ続けず切ってみるのもいいそうです。 懇親会も大盛況でした。

Society for Neuroscience’s 41st annual meeting: Monday

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The Walter E. Washington Convention Centerで開催中のNeuroscience 2011も3日目。神経治療学会参加のため、明日帰らなければならないのです... 巨大なポスター会場 Special Lectureは、 Northwestern UniversityのWoolley先生の、estrogenの話。シグマ受容体が出てくるかなあと思いましたがそれはなく、脳内のエストロゲン受容体がグルタミン酸受容体との共存ということ。グルタミン酸放出を増やします。 こちら 。preにもpostにも共存? 論文前のデータがいくつも出てきて興味ある講演でした。ということは、グルタミン酸受容体の研究では、性差に注意、ということでしょうね。 今回宿泊したのはThe Henley Park Hotel。学会場から歩ける距離、古風なこじんまりとしたホテルで窓からは隣のビルしか見えませんし、部屋もそんなに大きくありませんでしたが、快適でした。無料の無線LANもあります。

Society for Neuroscience’s 41st annual meeting

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Neuroscience 2011 の2日目です。参加者、 42,000を超えたようです 。すべての抄録は こちら 。iPadやiPod touch用にe-bookでも 配布中 。昔は電話帳のような抄録集を持って帰ってました。 まずはポスターを貼付。 ドパミンD1受容体のsupersensitivityとL-DOPAのジスキネジアに関するシンポジウムがあったので、聞きにいきましたが、ポスターのプレゼンがあったので1つだけ。フランスInstitute of Neurogenerative DiseaseaのBezard E.先生からは、PSD-95とD1受容体・ジスキネジアの関連について。PSD-95がジスキネジアで上昇とか。 で、巨大なポスター会場へ移動。端から端まで、町の2ブロック程度あります... 私はプリン代謝のセッションで発表しました。線条体のアデノシンA1受容体とA2A受容体で加齢変化が異なることを発表しました。動物実験でも両者の差異は発表されていたので、ポルトガルのLopez先生など基礎系の研究者からの質問が多数。線条体以外はどうか、が皆さんの関心ですが、今回はA2Aのリガンドが他の領域の評価に向いていないので... A1の方は今後出しましょう。MGHのSchwarzschild先生は、若年と老年のカフェイン摂取量を調査すべきと。欧米人は若年者がコーヒーを多く摂取しますが、日本人は、お年寄りも緑茶をたくさん飲まれます。コーヒーと緑茶の摂取量をどう評価すべきかは難しいですが... NIHのJacobson先生はシェーリングのコンパウンドに[F-18]でラベルしていますが、来年5月に福岡で Purine 2012 が開催されるので参加するよう、ご紹介いただきました。途中、他のポスターをブラウズしましたが、大量なので詳細は 抄録のPDF をご参照ください。神経疾患の演題が多くなってきています。パーキンソン病は遺伝子関係が多かったです。 午後はいとこのMayu家族と散歩。ワシントンモニュメントは、8月の地震以降、中に入れません。 こちらのご主人はAPECでハワイです。

Neuroscience 2011

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The Walter E. Washington Convention CenterでNeuroscience 2011が始まりました。この会場は1996年Society For Neuroscience 26th Annual Meeting(私の国際学会デビュー)以来です。 巨大な学会だから、開催できる会場が限られています。今回も初日ですでに3万人を超えたみたいです。

Diabetes Treatment Forum

ホテルオークラ東京で、Diabetes Treatment Forumが開催されました。DPP-4阻害薬がメインテーマでした。 SUの作用機序は こちら 。 山口大学谷澤幸生先生からは、糖尿病全般のお話。UKPDS 80の論文は こちら 。糖尿病の治療による合併症の減少を見た研究です。Wolfram syndromeのWFS1遺伝子の研究は こちら 。早期のインスリン治療でβ細胞障害を緩解させるという論文は こちら 。ADOPT studyは こちら 。DLP-1のreviewは こちら 。

平成23年度宇中・宇高同窓会東京支部総会・懇親会

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 ゆうぽうとで、平成23年度 宇中・宇高同窓会東京支部 総会・懇親会。 平成20年度 以来、ずっと出席してます。 オペラ歌手大貫史朗先輩の校歌斉唱が定番です。  今日は朝が早かったので、二次会は失礼させていただきました。

第23回日本脳循環代謝学会総会

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 朝一のセッションでした。会場が都内だからホテルは取っていませんので、松戸の自宅から。今年は地下鉄が止まることが多々ありましたから、ちょっと不安でしたが、特に問題なく到着。永田町は赤坂プリンスの閉館で工事中、これから様相が変わるんでしょうね。麹町中学校も工事中でした。  私は、被殻のアデノシンA1受容体が加齢により減少することを報告いたしました。このセッションから始まる午前中は、PET関係。興味ある演題が目白押しでした。核医学学会とかぶるんですが、核医学学会は方法論が主体。脳循環代謝学会の議論は疾病論が中心です。核医学学会の方が若い研究者が多いですね。シンポジウムは、光イメージングやMR・PETIなど新しい脳イメージングの話。ランチョンセミナーは慶応大学田淵肇先生の、慶応大学病院メモリークリニックのお話を聞きました。神経内科と精神科の連携です。でも、患者さんが気軽に受診できるように、内科の一部になっています。慶応大学岡野栄之先生の、iPS細胞の教育講演もありました。損傷脊髄への移植、疾患モデル細胞としての応用など圧巻でした。会長講演は慶応大学鈴木則宏先生より、cortical spreading depressionのお話。片頭痛がこれなんですね。抗凝固療法のシンポジウムでは、warfarinに加えdabigatranが加わった環境の変化が話題。心臓血管研究所山下武志先生からは循環器医の立場から抗凝固療法の現状が講演されました。心原性脳塞栓になっていない心房細動患者には、なかなかガイドライン通りの投薬にはなっていなかったようで。  宇高同窓会東京支部総会があるので、都市センターホテルを後にしたのでした。

第23回日本脳循環代謝学会総会評議員会

 明日から都市センターホテルで第23回日本脳循環代謝学会総会が始まります。今日は評議員会。脳循環代謝学会は、私たち核医学関係の他、脳卒中、脳神経外科、基礎実験の方など、様々な分野の専門家にお会いできます。 プレイブニングセミナーは、本学会担当の慶応大学神経内科の伊藤大介先生より、iPS細胞による神経疾患の研究についての講演がありました。iPSというと、再生医療が思い浮かびますが、患者のiPS細胞で病態を研究するというもの。脳は生検が困難ですが、それに変わりiPS細胞を利用する。ALSのiPS細胞の研究は こちら 。パーキンソン病・ハンチントン病など、様々なiPSは こちら 。spinal muscular atrophyは こちら 。バルプロ酸の薬効も確認しています。Lewy Body Diseaseについても検討されました。LRRK2は こちら 。PINK1は こちら 。Gaucher diseaseは こちら 。iPS細胞の研究は、先天性疾患が先行していましたが、老年発症の疾患でも応用できそう。ということで、伊藤先生たちはアルツハイマー病に着手されました。 こちら 。今後は孤発性疾患を解析していくと。「 New Routes into the Human Brain 」。

大和健康セミナー

大和証券町田支店で脳卒中に関する講演をしました。でも、ちょうど政府が為替介入。講演どころじゃなかったのでしょうね...

第51回日本核医学会学術総会

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つくば国際会議場で第51回日本核医学会学術総会が始まりました。 まずは緊急合同シンポジウム「福島第一原子力発電所事故による放射性物質漏えいについて」。核医学学会は サイト で情報を出していますが、マスメディアでは未だ間違った解釈を垂れ流し。少なくとも専門家集団である核医学学会会員は、正しい情報を持とう、というものです。長崎大学の長瀧重信先生からは、 チェルノブイリ原発事故 の調査のご経験から福島原発事故との対比が示されました。当時の報道は、「原発のなかで2,000人が亡くなり、周辺住民の5万人が放出された放射性物質のためなくなった。」と。住民はパニック状態で、長瀧先生方専門家は、まず子を心配する親たちを安心させることだったそうです。 UNSCEAR が発表した“正確な情報”は、原発内部で124人がacute radiation syndromeを示し、高線量被曝で他界されたのは28人。清掃作業や石棺の建築に携わった 作業員 24万人は平均100mSv被曝したが、明らかな健康被害は認められませんでした。汚染された牛乳を飲用した児童に6,000人の甲状腺癌が発見され、15人が亡くなっています。それよりも、精神的なダメージで数百万人が自立できない状態にあるそうです。実はチェルノブイリ原発事故が放出した放射性物質は、原爆実験よりも少ないらしいです... 東北大学福田寛先生からは、放射線の生物への影響について。確定的影響と確率的影響があります。確定的影響は閾値があり、それ以下では何も起こりません。例えば皮膚は、2〜3Gyの被曝で紅斑が生じます。18Gy以上では難治性の潰瘍や壊死を生じます。確率的影響はDNA損傷とその修復エラーなどにより将来の発癌・癌死のリスクです。広島・長崎の被爆者のデータがevidenceになります。白血病は7年後にピークとなりその後減少。固形癌は10年後以降に発生しその後増大。しかし、100mSv以下の被爆者は癌死の有意な増加がない。福島原発事故では確定的影響はなし、確率的影響は500mSvを超えた可能性がある4名(だったか、抄録では2名)の作業員だけが考慮される。福島県立医科大学の宍戸文男先生からは、現場の原発事故対応について。1999年のJCO事故を受け、原発事故の被曝に対応すべく毎年訓練を実施、マニュアルもあったそうです。被爆者が大量に押

EndNote X5

EndNote X5になって、引用のマークが、 The density of A2ARs in the basal ganglia was lower in patients with Huntington’s disease than in normal subjects (Martinez-Mir et al., 1991). に加え、 Hurley MJ et al. (2000) reported that mRNA levels for A2AR of the patients with Parkinson’s disease were decreased.... というのも可能になりました。Wordのメニューの「ツール」からEndNote X5、Find Citations... で、文献を検索・選択し、Insertボタンの三角をクリック、Insert & Display as: Author (Year)を選択しましょう。コードは、 {Hurley, 2000 #199} ではなく、 {Hurley, 2000 #199@@author-year} ですね。マニュアル見ないとできませんでした。

第15回Neurology SPECT定量検討会

 都庁の会議の後は、東京ステーションコンファレンスで開催の第15回Neurology SPECT定量検討会へ。パーキンソン病の核医学検査がテーマなので、行かないわけにはまいりません。といってもちょっと遅刻。関東中央病院織茂智之先生からは、MIBG心筋シンチとIMP SPECTについて。病理所見での裏付けは圧巻です。自治医科大学村松慎一先生からは、FMT-PETによるドパミンシナプス前機能の画像化。自治医科大学で行っているパーキンソン病に対する遺伝子治療の効果を、PET画像で評価します。千葉大学平野成樹先生からは、放射線医学研究所との共同研究であるMP4A・MP4PのPETでの、コリンエステラーゼ活性の画像化。篠遠仁先生を中心に行われた様々な神経変性疾患にわたる素晴らしい研究です。東北大学武田篤先生からは、αシヌクレインの画像化を、元々アミロイドプローブとして開発されたBF-227で実現したお話。論文は こちら 。 パーキンソン病より多系統萎縮症の方がシヌクレインが多いんですね 。国立精神・神経センターの村田美穂先生からは、ドパミントランスポータ(DAT)を画像化する[ 123 I]FP-CIT SPECTの期待と、村田先生が見いだした抗てんかん薬ゾニサミドのパーキンソン病治療への応用、腰曲がりの治療が講演されました。DAT SPECTは固縮と姿勢反射障害の重症度とは相関しますが、安静時振戦・姿勢時振戦の重症度とは相関しないそうで。最後は総合討論。  私が以前書いたパーキンソン病のPETについては こちら 。その後、書いた総説は こちら 。CFT PETによる発症前診断の可能性についてもふれました。

平成23年度第2回東京都脳卒中地域連携パス合同会議

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東京都庁第一本庁舎で平成23年度第2回東京都脳卒中地域連携パス合同会議が開催されました。今回は、JR東京総合病院田中清和先生、東大和病院角田尚幸先生、吉祥寺南病院竹原真也先生より、脳卒中地域連携パスの使用状況、連携の効果などがプレゼンテーションされました。東京都は他地域に比べ脳卒中地域連携パスが浸透していないことが指摘されますが、使っているところは使っているのです。ちなみに日本医科大学千葉北総病院は使うべき患者にはほぼ全例使用していましたが、日本医科大学付属病院はあまり使っていません。電子カルテにパスシートが入れば、一気にトップユーザーになれるかも。

第4回文京脳卒中マネージメントフォーラム

ホテルメトロポリタンエドモントで開催された、第4回文京脳卒中マネージメントフォーラムに出席しました。 九州医療センターの矢坂正弘先生からは、脳梗塞のリスク管理についての講演がありました。脳梗塞は10年で2人に1人が再発、心原性脳塞栓に至っては4人に3人。しかし、昨今の薬物療法の発展で、無症候性脳血管障害は、 外科治療よりbest medical treatmentが上回るという論文 があるほど。血圧と出血の関係は BAT study 。心筋梗塞と違い、脳梗塞は出血につながることが多い。喫煙などリスクファクターと脳卒中・心血管イベントの関連は こちら 。弁膜症性心房細動とというとき、リウマチ性僧帽弁膜症・人工弁・僧帽弁置換術後を指し、これ以外の弁膜症を合併していても、非弁膜症性心房細動。moya ECHOは血流の欝滞。CHADS2とCHA2DS2-VAScの比較は こちら 。RE-LYの出血の検討は こちら 。脳は組織因子(tissue factor; TF)が多くあり、VIIaと複合体が良くできる。これがII・VII・IX・Xを阻害するワルファリンでは減少。Jellyfish signは こちら 。mobile plaqueは こちら 。B-Flow-winkerで、B-modeではわかりにくmobile plaqueを描出できるとか。 新潟大学小野寺理先生からは、CARASILなど 脳小血管病 に関する講演がありました。このまれな疾患が N Engl J Medに掲載 されるには、遺伝子の同定を始めとする病態の解明があったようで。白質病変については こちら 。 95%の方が何らかの白質病変が見つかるらしいです 。大血管は言うなれば土管。小血管は弾性板がなく、 Brain Blood Barrier(BBB) という機能を持つ。内弾性板がないから、物質の輸送が可能に。Nature Medicineの論文は こちら 。アルツハイマー病のneurovascular regulationについては こちら 。ラクナ梗塞がBBBの破綻であると主張する論文は こちら と こちら (ただしこのグループしか言っていない...)。ラクナ梗塞の患者はラクナ梗塞を再発しやすいという論文は こちら 。ラクナ梗塞患者の網膜所見については こちら 。したがって、小血管病と大血管病は違うも

Lancet Neurologyのパーキンソン病画像の総説

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Lancet Neurologyのパーキンソン病画像の総説 に、 PLoS ONEの論文 が取り上げられました。

デメンチアコングレスin Tokyo 2011

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ロイヤルパークホテルで開催された、デメンチアコングレスin Tokyo 2011に行きました。 日本医科大学山崎峰雄先生からは、今年から日本でも選択肢が増えたアルツハイマー病薬の使い分けに関する講演がありました。donepezil3年間投与の効果については こちら 。donepezilの高容量23mgの効果については こちら 。galantamineについては こちら もご参照ください。rivastigmineは日本ではパッチ剤のみ。経口薬では嘔気が多かったようで。butylcholinesterase(BuChE)を阻害します。イタリアでの3薬の比較は こちら 。meta-analysisは こちら 。客観的には3つに差がないということでした。memantineについては こちら もご参照ください。JAMAの論文は こちら 。donepeziにadd onで効果あり。PiBでワクチン療法の効果を見た論文は こちら と こちら 。この辺が、ADNIが目指していたところでしょうね。ADNIについては こちら 。山崎先生は介護負担のスケールをご検討中とか。 認知症介護研究・研修東京センターの長谷川和夫先生からは、認知症のケアや診察の手法についてのご講演がありました。Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (DSM)では、間もなくversion Vが予定されているとか。長谷川先生と言えば知能スケールですが、大学にいらっしゃるときは当然若い人たちがスケールを実施し、長谷川先生は数値を見ていました。しかし、最近クリニックの仕事もなさるようになると、ご自身でやらざるを得ない。しかし、自分でやることで、数値以上の情報がわかるようになったそうです。ちなみに、「100-7」の課題は、単なる計算ではありません。「93-7」をやっていただくのではなく、「100から7を順番に引いてください。」と命じ、「93」を記憶する注意力も見ています。それから、高学歴の方では認知症であっても満点を取ることがある、ということも強調されました。つまり、点数ではなく、「社会生活に支障を来す」状態を見よ、と。Tom Kitwoodのperson centered careのお話もございました。認知症の方は、下の絵のように(どなたがお書きかは

日本医科大学陸上部OB会

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京王プラザホテル中国料理「南園」 において、 日本医科大学陸上部OB会 を開催しました。多数のご参加、ありがとうございました。

第3回ニューロフォーラム東京

 京王プラザホテルで開催された、第3回ニューロフォーラム東京に参加しました。  順天堂大学深江治郎先生からは、パーキンソン病と痛風の関連について講演がありました。尿酸値が高いほどパーキンソン病の進行が遅いというデータがあります。尿酸の抗酸化作用? この分野は、長年アデノシンA2A受容体の研究をされている、MGHのSchwarzschild先生の論文があります。 こちら と こちら 。私のアデノシンA2A受容体に関する論文は こちら と こちら 。  日本医科大学の阿部新先生からは、急性期脳梗塞に対する血管内治療についての講演がありました。Merci retrival systemにつづいて、penumbraが使えるようになりました。  岡山大学の阿部康二先生からは、脳血管障害・認知症・筋萎縮性側索硬化症・パーキンソン病などの共通点についての講演がありました。例えば、脳血管障害の研究から始まったneurovascular unitが、筋萎縮性側索硬化症など他疾患でも関与しているそうで。 こちら 。筋萎縮性側索硬化症ではedaravoneの臨床試験も始まっています。筋萎縮性側索硬化症と脊髄小脳変性症の合併例についての論文は こちら 。

第8回Brain Protection Forum

ホテルメトロポリタンエドモントで開催された、第8回Brain Protection Forumに出席しました。 日本医科大学須田智先生は、骨髄幹細胞移植と免疫抑制剤の併用に関する基礎実験についての発表でした。Life Scienceの論文は こちら 。神谷先生の論文は こちら 。東京医科大学佐藤友彦先生からは、シロスタゾール6ヶ月投与で認知機能やSPECTの脳血流改善についてのご報告でした。東海大学植杉剛先生からは、血栓溶解療法を実施した高齢者の実態が報告されました。死亡例が非高齢者より当然多いですが、成功例は高齢者も非高齢者も同等の割合でした。つまり、年齢は血栓溶解療法の投与禁忌ではないということ。順天堂大学内山安男先生からは、オートファジーについてのご講演がありました。necrosis・apoptosisに並んで注目を集めている現象です。細胞を保護する作用ですが、分解できずに蓄積しすぎると細胞死につながる。

Steven went to iCloud

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Stay hungry, stay foolish. My first computer. The second and active staff.

老年精神医学雑誌の総説 

以下の総説が載りました。 酒寄修・三品雅洋:特集 老年精神医学と脳循環代謝 脳循環代謝測定の意義。老年精神医学雑誌 第22巻 第9号 p1001-1007, 2011

第10回神経疾患懇話会

川口駅前市民ホール「フレンディア」で開催された、第10回神経疾患懇話会において、認知症の講演をしました。アルツハイマー病の診断基準が20年ぶりに変更され、バイオマーカーが重視されるようになったこと、前頭側頭葉変性症の異常タンパクが解明されてきたこと、嗜銀顆粒性認知症のことなどをお話しいたしました。講演したと言っても、司会はレジデント時代にご指導いただいていた荒木先生、audienceには私の師匠の同級生である路川先生、私が研修医時代に医局長だった添田先生など、蛇ににらまれたカエル状態...

埼玉みさと総合リハビリテーション病院の見学

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埼玉みさと総合リハビリテーション病院に見学に行きました。まずは明るいエントランス。 訓練室も広いのですが、病棟のスペースも広いです。 バルコニーもリハビリテーションに利用されているそうです。 これまでいくつかリハビリテーション病院は訪問しておりますが、設計時からかなり考えて作られたことが想像できます。 ハード面もさることながら、スタッフ数も充実していました。

MTS形式(AVCHD/AAC)を編集する

rtPAの治療効果の動画を編集しました。後輩からもらったファイルが________.MTS。 AVSHD のビデオで撮ったのですね。直接Macで見るには、VLCやMPlayerXを使用しようすればいいのですが、iMovieやFinal Cut Express 4(Final Cut Proではございません)では読み込めず。AVSHDのビデオカメラから直接読むことはできるんですが。ということで、ファイルをコンバート。ネットで検索するといろいろ出てきましたが、フリーソフトの Miro Video Converter を使ってみました。App Storeから「カテゴリ」→「ビデオ」でどうぞ。64ビットだし、インターフェースは極めてシンプル。 Final Cut Express 4、一応Lionで動きましたが、レンダリングがうまく行かないことがありました。時間が長いシークエンスがうまく行かないようで、カミソリツールで短くすれば大丈夫でしたが、ちょっと面倒... ただ、iMovieではできない、顔などのボカシ作業(刻一刻顔の位置が動くので、ボカす領域を動かしたりサイズを変えたりします)は可能でした。患者さんのビデオを提示するには、Final Cutシリーズは必須です。 Final Cut Proは、App Storeのカスタマレビューを見ると酷評多し。プロには評判悪いのかなあ。 こちら からtrialがダウンロード可能になっていました。試しに使ってみましたが、速攻消去。酷評に同意。

ある座談会

クローズの会はブログに載せていなかったのですが、注目の論文だけリンク貼りました。 clopidogrelとaspirinの長期予後の論文は こちら 。 抗血小板剤の併用についての論文は こちら 。 clopidogrel resistanceの論文は こちら 。 clopidogrelの日本人適正量の論文は こちら 。 clopidogrelの安全性の論文は こちら 。 REACH registryは こちら と こちら(日本の死亡率は他国より低い) 。 頭蓋内のステントと薬物療法の比較は こちら 。 CYP2C19のgenomeとclopidogrelの臨床研究は こちら 。 冠動脈疾患のclopidogrel loading doseについては こちら 。脳はevidenceなし。

ラジカット発売10周年講演会

 ラジカット発売10周年講演会が開かれる椿山荘に移動。  九州大学北園孝成先生からは、 Fukuoka Stroke Registry の成果の一端が示されました。edaravoneと言えば腎機能障害、しかし多変量解析ではedaravoneはむしろ腎障害を減らす因子だったとか。 REBIOS では、脳卒中のbiomakerの探索。VREBIOSは、そのvaridation。  東京女子医科大学岡田芳和先生からは、内膜剥離術やバイパス術後の過還流による出血が、血圧コントロールとedaravone投与で予防できたという例が提示されました。  聖マリアンナ医科大学長谷川泰弘先生からは、 neurovascular unit の保護に関する講演がありました。 toll like receptorの論文は こちら 。penumbraの改善を目指して様々な脳保護療法が試みられましたが、基礎実験で成功しても臨床治験で成功したのはedaravoneだけ。発想を変え、 penumbra frozen 、と。そして、 Phase IIにbiomarkerを使用すべき と。FLAIR画像がMMP levelに関与という論文は こちら 。MMP-9と関与しているらしいhyperintense acute reperfusion injury marker(HARM)の論文は こちら 。尿酸投与がMMP-9を下げたという論文は こちら 。  国立循環器病センターの山口武典先生からは、Postmarketing Registry on Treatment with Edaravone in acute Cerebral infarction by the Time window of 4.5 hour(PROTECT4.5)と名付けたedaravoneの特定使用成績調査の中間報告がありました。tPAとedaravone投与のタイミングについてもデータが出てくるかもしれません。

第28回日本医学会総会特別企画

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東京ビッグサイトで第28回日本医学会総会特別企画が開催されました。第28回日本医学会総会は4月8日〜10日に開催予定でしたが、東日本大震災で中止になりました。 「震災後の地域社会と医療」というシンポジウムがありました。 岩手医科大学坂田清美先生は、被災者の健康状態の調査結果が提示されました。岩手県大槌町は人口の10.2%が死亡または行方不明と、被害は甚大です。阪神淡路大震災との違いは、行政機能が破壊されたことでした。特に大槌町は、町長がお亡くなりになり、役所の課長クラスのほとんども他界された状態に。そうすると、避難所がどこにあるか、どなたがいらっしゃるのか、情報発信できる部署がありません。実際、空の避難所が存在し、それは、物資の供給がないから、供給がある避難所に皆さんが移動していったから。思うに、クラウドコンピューティングのように、住民台帳やカルテが被災地以外の場所にあったら、国民総背番号制が実現していたら、別な自治体の支援が容易だったのではないでしょうか。被災者の健康状態調査の精査は、公衆衛生的な側面の他、危機管理のヒントを与えてくれることでしょう。 石巻赤十字病院石井正先生からは、救護活動の実態が示されました。ご講演内容の一部は、 ここ に記事がありましたので、ご参考に。石巻市は、元々宮城県沖地震が将来起きた場合、甚大な被害を受けると予想されていて、震災に備え、2010年1月には自治体、基幹病院、医師会、自衛隊、警察など災害医療の実務担当者によるネットワーク協議会が発足していました。震災1カ月前の2011年2月には、宮城県が、石井先生に県の災害医療コーディネーターを委嘱、災害発生時に石巻市など沿岸部の医療提供体制をつくるための調整役を任せていました。そして、震災。院長は、石井先生に全権委任しました。通常、震災直後は、クラッシュ症候群など外傷患者が多く搬送されるのが常ですが、過去の地震の経験から耐震性が高い建築物が多かったため重症外傷患者は思いのほか少なかったそうです。津波被害は恐ろしく、救急搬送が必要な状態を許さない... つまり、 死者・行方不明の数に比べ、負傷者が少ない 。Disaster Medical Assistance Team(DMAT)や広域医療搬送拠点(Staging Care Unit、SCU)のニーズは、それほど大きくならなかったよう

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posterior reversible encephalopathy syndrome

脳外科神経内科合同カンファレンスで動脈瘤が見つからなかったSAHの症例が提示されましたが、その考察の中で、posterior reversible encephalopathy syndrome(PRES)が鑑別に上がりました。 PRESも出血する のですね。 reversible cerebral vasoconstriction syndrome(RCVS) との違いは、 臨床神経の症例報告 に書かれていました。Thunderclap headacheの鑑別診断については こちら 。

メマリー新発売講演会

ホテルオークラで開催された、メマリー新発売講演会に行きました。東京医科大学羽生春夫先生からは、認知症の診断や治療についての講演がありました。高血圧や糖尿病など、いわゆる生活習慣病もアルツハイマー病のリクスファクターで、運動の認知症予防効果が証明されています。認知症介護研究・研修東京センターの本間昭先生からは、アルツハイマー病治療に関する講演がありました。ドネペジルに加え、ガランタミン・リバスチグミン・メマンチンが治療薬として加わりましたが、アルツハイマー病治療薬は効果を実感しにくいため満足度が低く、治療目標が難しいのが欠点です。これらがアルツハイマー病を治癒するわけではなく、一時的な認知障害の改善はあり得るものの、必ず進行するからです。しかし、症状の進行を遅らせることはできる(slowing progression)。これを患者家族も医療者側も理解する必要があります。また、ケアマネージャーなど介護と医療が連携し、環境を整えることで、患者も家族もQOLがあがった事例が紹介されました。ドネペジルの副作用に不眠がありますが、 ガランタミンでは不眠が少ない そうで。メマンチンは攻撃性を減らし、抗精神病薬の使用量も減らせると。

第79回日本医科大学医学会総会

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日本医科大学同窓会橘桜会館において、第79回日本医科大学医学会総会が開催されました。 私は、日本医科大学付属病院と日本医科大学千葉北総病院における入院患者の脳梗塞病型の違いについて発表しました。千葉北総病院は、脳卒中データバンクなどで報告されている平均的な病型分布ですが、付属病院は軽症のことが多いラクナ梗塞が少ないという結果でした。東京都は 脳卒中の救急搬送システム が完成、医療圏内に病院が多数あり、3次救急の付属病院には心原性脳塞栓など重度の脳卒中を中心に搬送されます。一方千葉北総病院も3次救急を担いますが、 脳卒中地域連携パス ・脳卒中ホットライン・高い逆紹介率など医療連携に力を入れているため、ラクナ梗塞のような軽症の脳卒中も紹介されます。急性期リハビリテーションが充実していますから、短期間でリハビリテーションを集中的に行うべきラクナ梗塞の診療にも対応できます。

4th Japanese Consortium for Age-related Neurodegenerative disorders

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 ベルサール八重洲で開催された、4th Japanese Consortium for Age-related Neurodegenerative disordersに出席しました。とはいっても、午前中は外来、いつもより多かったので、15時頃からの参加でした...  α−synucleinopathy:updateというテーマ。午前中の講演も興味ある話題でしたが残念。  Special sessionsでは、新潟大学高橋均先生と横浜市立大学小阪憲司先生から、レヴィ小体の病理についてご講演がありました。Scienceのα-synuclein geneの論文は こちら 。α-synucleinのリン酸化の論文は こちら 。パーキンソニズムは氷山の一角という論文は こちら 。織茂先生のBrainの論文は こちら 。MSAのpre-clinicalな論文は こちら と こちら と こちら 。  小阪先生の最初のDLBDの論文は こちら 。大脳皮質のLewy小体は後頭葉ではまれと。次の3例の報告は こちら 。ドイツにご留学中での論文は こちら 。DLBDを提唱されたのは こちら 。ここで、欧米で見逃されていることを指摘されました。pure formは若年が多いそうで。DLBのvisual pathwayの論文は こちら と こちら 。  パネルディスカッションも興味ある議論が繰り広げられました。

第12回(平成23年度第1回)東京東部脳卒中連携協議会定期会合

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東京大学医学部附属病院 で開催された、第12回(平成23年度第1回)東京東部脳卒中連携協議会定期会合に出席しました。 東京都では脳卒中地域連携パスが区部で6つ、多摩地区で5つ立ち上がっています。多摩地区は脳卒中地域連携パスが普及していますが、区部は使用率が低いようです。そこで、東京都で脳卒中地域連携パスの統一が試みられています。そのパスは こちら から。急性期病院にとっては簡易なシートでありがたいですが、回復期リハビリテーション病院が必要な情報が網羅されているとは言えません。とりあえず、東京東部脳卒中連携協議会としては導入保留? 荒れることが多かった千葉でやっていた連携パスの会議とは違い、スマートな会議でしたね。 千葉県の統一パスは こちら 。印旛脳卒中地域連携パスのサイトは こちら 。東京東部脳卒中連携協議会のサイトはないです。作っていただくよう、代表世話人の黒木先生に要望いたしました。 情報交換会は、東京大学内の Cape PELLICANO でした。さすが東大... 脳卒中地域連携パスは会議後の情報交換会が重要なのです。手持ちの名刺がほとんどなくなりました。 Macの無料ソフトも用意されている両面名刺シートはこちら。

Lionで、Snow Leopard時代のSpacesの設定を消すには

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Snow Leopardの時、Parallels DesktopやiTuneで自動的に個別なデスクトップに移動するようにSpacesを設定していました。Lionにアップデートすると、その設定はそのまま継続されるのですが、Spacesがなくなってしまい修正できませんでした。その設定を解除する方法が ここ にありました。 要するに、MissonControlの設定場面で、余分なデスクトップのサムネイル左上の×をクリックして消去すればいいだけです。デスクトップを追加するには、右の方に出てくる+とクリック。

新しい認知症治療の選択肢 ガランタミンを考える

 ホテルパークサイドで開催された、「新しい認知症治療の選択肢 ガランタミンを考える」に参加しました。  順天堂大学本井ゆみ子先生からは、レミニールの使用経験が紹介されました。ADNIのbiomakerの総説は こちら 。allosteric potentiating ligand(APL)作用については こちら 。The Clinician Interview‐ Based Impression(CIBI)は こちら 。repetitive questionの論文は こちら 。ガランタミン投与後のFDG PETは こちら 。  東京大学岩田淳先生からは、アルツハイマー病の診療についての解説がありました。認知症とは、脳の様々な部分が障害され、今まで担ってきた社会的役割を喪失すること。MMSEやHDS-Rの点数が低い、ということではありません。診察中に、同席の家族を振り返って確認したり取り繕ったりする、head turning sign。アルツハイマー病の治療アルゴリズムは こちら 。Lancet Neurolのアルツハイマー病治療の総説は こちら 。

脳卒中rtPA適正使用講習会

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京都御所 第36回日本脳卒中学会総会2日目です。今日は脳卒中rtPA適正使用講習会で画像診断について講演しました。杏林大学西山一俊先生から、院内体制作りの重要性とプロトコル遵守が強調されました。私はまず、MRI on callができるかどうか、ご出席の先生方にお聞きしました。脳卒中学会では有名な、お付き合いのある主な病院の多くで、MRI on callがなかなか厳しいのが現状。しかし、今回ご参加の先生方の施設、半数以上でMRI on callが可能でした。古い大病院は、時代から取り残されているのです... rtPAの基準が未だにCTなのも、これを決めるような学会幹部の施設で、意外とCT中心だから?こちらも院内の体制作りが大事です。特に、MRIでは患者さん体内の金属も注意すべきですが、医療者が持ち込む金属、酸素ボンベとかハサミとか、すっ飛んでいくと恐ろしいことになります。

第36回日本脳卒中学会総会

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 東日本大震災で延期されていた第36回日本脳卒中学会総会が始まりました。当初は東京開催でしたが、会場は京都国際会館に。緑がきれいです。  私は、EPAなど脂肪酸4分画と脳梗塞についてポスターを出しました。震災前に印刷したので、色あせてしまいました...  tPAによる血栓溶解療法は、MELCIの登場で各施設の工夫が見えてきました。投与6時間〜24時間で出てくるdelayed perfusionの演題がありました。また、tPA投与24時間以内は禁忌とされている抗血小板療法など他の薬物療法は、特に血栓性の脳梗塞では皆やりたい雰囲気。tPA静脈投与に限界が見えてきた、と座長の中川原先生のコメントがありました。  抗凝固療法ではwarfarinにdabigatranが加わり、選択肢が増えました。ただ、発売後間もないため、データ不足。国立循環器病研究センターの豊田一則先生は、投与3日くらいでAPTTを測定、40〜50sec程度ならOK、60〜70secになるなら腎機能障害などを考える、そうです。University of Duisbrug-EssenのHans-Christoph Diener先生は、RE-LY trialの解説がありました。これにはearly phaseの症例が入っていないことを留意。dabigatran内服例でのtPA投与は、dabigatran内服48時間以内にはやらない方がいいと。

第15回日本医科大学医療連携推進会

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世話人会のお部屋  ホテルグランドパレスで開催された、第15回日本医科大学医療連携推進会に参加しました。  内分泌代謝内科の杉原仁先生からは、原発性アルドステロン症の講演がありました。PAC/PRA > 200が基準。低カリウム血症は必須ではないそうで。 内分泌学会のサイト に詳しいです。手術適応の決定には、副腎静脈サンプリングが重要だそうです。  呼吸ケアクリニックの服部久弥子先生からは、COPDに関する講演でした。New England Journal of Medicineのreviewは こちら 。滴状心は周囲の肺の過膨張らしい。  武蔵小杉病院循環器科の佐藤直樹先生からは、心不全の治療に関する講演がありました。心不全も、冠動脈疾患同様、できるだけ早く介入することで、予後がかなり違うようです。clinical scebaruisの論文は こちら 。腎不全との関連は こちら 。アテンド研究会は こちら 。  第16回日本医科大学医療連携推進会は2012年2月23日の予定です。

プラザキサ新発売記念講演会 〜心原性脳塞栓症予防のために〜

 ヒルトン東京で開催された、プラザキサ新発売記念講演会に参加しました。九州医療センターの矢坂正弘先生からは、心原性脳塞栓の再発予防についての講演がありました。心原性脳塞栓は重症になることが多く、同センター岡田靖先生曰く、「ノックアウト型脳梗塞」。アスピリンの予防効果がないことが証明されたので、これまではwarfarinが唯一の予防薬でした。dabigatranの登場で、その選択肢が増えると同時に、warfarinで多い出血合併症がdabigatranでは少ないことが証明されたため、心房細動患者でCHADS2 scoreが1でも抗血栓療法開始が推奨されるようです。dabigatranは薬価が高いですが、心原性脳塞栓になった時のコスト、例えばrt-PA療法、集中治療室での治療、肺炎、リハビリ、長期の療養、社会からの"退場"、出血した場合の手術などなどを考慮すると、むしろ安上がり( こちら をご参照)。何よりも、残りの人生が全然違います。  oscillating thrombusの論文は こちら 。BAT studyは こちら 。RE-LY Trialの論文は こちら と こちら 。

日本医科大学陸上部新人歓迎コンパ

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東京ドームホテルで、新人歓迎コンパがありました。私の陸上部部長としての最初の仕事でした... それはそうと、懐かしい面々と再会できました。

第3回城東PDセミナー

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 浅草ビューホテルで開催された、第3回城東PDセミナーに参加しました。第1回は こちら 。第2回は こちら 。ということで、全部出席してますね。 東京大学花島律子先生からは、振戦についてのご講演でした。 resting tremor action tremor   postural tremor kinetic tremor 周波数が4以下の遅い振戦として、Holmes tremor、palatal tremor、小脳振戦。Guillain Mollertの三角ですね。  中枢性の振戦の代表はパーキンソン病です。 type 1  古典的 4〜6Hzの安静時振戦 type 2  6〜8Hzの姿勢時振戦  本態性振戦の合併? type 3  姿勢時・動作時だけ6〜8Hzの振戦 生理的振戦は6〜12Hz、中枢性と末梢性の合併。neuropathic tremorは4〜12Hz。本態性振戦の鑑別は加速度計と筋電図。Deuschlの総説は こちら 。  横浜市立大学黒岩義之先生からは、日常生活の中の神経学というお話がありました。ハンマーとノートと鉛筆でやる小さい実験とおっしゃいます。上と下の視野では下の方が日常生活にはよく使われ、コンビニなどでも目線より下の棚にあるものはよく売れるが、上は売れないということが知られています。対称・非対称の生理学的実験のお話もありました。右方視で右の眉があがり、左方視で左が上がる。政治家は右が上がっていて、女性・医師・役者は左が上がっていることが多い。KIF3が合成できないと体の左右がめちゃくちゃに。などなど、黒岩先生のご講演はいつも非常に興味深いです。 こちら もご参照。七夕なので、数字の順唱と逆唱で7がポイントになりそう、というお話もありました。  私のnet界の師匠、 目々澤肇先生のブログ もご参照ください。

日本医科大学神経内科・腎臓内科医局説明会と懇親会

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2011年7月6日(水)18:30から、神経内科・腎臓内科医局説明会を開催いたします。19:30から懇親会。詳細は こちら から。

第8回千葉北総神経放射線研究会特別講演会

三井ガーデンホテル千葉で第8回千葉北総神経放射線研究会特別講演会が開催されました。千葉療護センターの内野福生先生より腫瘍を中心としたPET、旭神経内科リハビリテーション病院篠遠仁先生からは認知症のPETについてご講演がありました。メチオニンが陰性の場合があること、VSRADの新バージョン、tauのimagingの可能性など、初耳のお話もございました。

磐城共立病院

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磐城共立病院に被災地支援に来ました。でも、病院機能は問題ないようで。 磐城共立病院 小名浜付近 夕暮れ