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ファブリー病学術講演会

TKP新橋カンファレンスセンターにおいて、ファブリー病学術講演会が開催されました。 富士市立中央病院神経内科の河野優先生からは、High temperature requirement serine peptidase A1(HTRA1)遺伝子変異のホモ接合体ではなくヘテロ接合体のCARASIL様の2症例が報告されました。 こちら 。Nozakiらの論文は こちら 。 日本医科大学脳神経内科の須田智先生からは、側頭極および外包病変が乏しいCADASIL例が提示されました。 こちら 。 横浜市立大学発生生育小児医療学の伊藤秀一先生からは、小児科領域の四肢疼痛の診断について。Fabry廟の疼痛の調査は こちら 。Fabry病の論文は こちら 。

日本医科大学脳病態画像解析学講座のweb siteのお引越し

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日本医科大学脳病態画像解析学講座のweb siteのサーバーが、日本医科大学からUMINに移動しました。 こちら になります。 日本医科大学脳病態画像解析学講座のサイトはAdobe Museを使っています。 三品雅洋のサイト はAdobe Dreamweaverを使っています。ということで、Dreamweaver用のディレクトリ内に、Museで作ったファイルが鎮座... こんなことなら同じソフトで作っておくべきでした...

第14回Sendagi Dementia Conference

ホテルパークサイドで第14回Sendagi Dementia Conferenceが開催されました。 東京医科大学高齢総合医学分野の羽生春夫先生から、認知症のご講演でした。 糖尿病性認知症については、 この総説 がわかりやすいです。糖尿病などいわゆる成人病がアルツハイマー病の危険因子であることが 多数報告 され、その 予防効果も検討 されています。認知症を伴う糖尿病患者の一部が、アルツハイマー病や脳血管病変より糖尿病そのものが認知症発症に関連していると思える一群があり、それを 糖尿病性認知症と名付けました 。 脳血流SPECTやMRIでアルツハイマー病パターンではない 、近時記憶障害より注意障害や遂行機能障害が目立つ、進行は緩やか。タウが陽性のことが多い。 フレイルが多い 。診断のガイドラインは こちら 。 フレイルと認知症の関連のお話も興味深いものでした。歩行が遅いとアミロイド蓄積、 こちら 。フレイルとアルツハイマー病の関連は こちら 。女性のアルツハイマー病では、MCIの時期から握力が低下。 こちら 。 徘徊については こちら 。介護負担については こちら 。デイサービスの効果は こちら 。

第15回神経内科カンファレンス

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第15回神経内科カンファレンスが日本医科大学橘桜会館で開催されました。 第1回は こちら 。 第3回は こちら 。 第4回は こちら 。 第5回は こちら 。 第7回は こちら 。 熊本市民病院の橋本洋一郎先生からは、脳卒中・てんかん・頭痛について。transient epileptic amnesia(TEA)やtransient focal neurological episodes(TFNE)、頭痛のないくも膜下出血など、stroke/eplepsyのmimic/chameleonを見逃さないように。病歴と画像。reversible cerebral vasoconstriction syndrome(RCVS)も多彩な臨床像。 札幌医科大学の下濱俊先生からは、認知症について。アミロイド仮説と治療薬については こちら 。 α7ニコチン受容体とAβ蓄積の研究は こちら 。

認知症はじめて教室 と ひまわりカフェ

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日本医科大学街ぐるみ認知症相談センターにおいて、認知症はじめて教室を担当しました。 午後は同じ場所でひまわりカフェ。若年認知症とご家族のための認知症カフェでしたが、私も色々な情報を得ました。 若年認知症サポートセンターは こちら 。 全国若年認知症家族会・支援者連絡協議会は こちら 。 マイWayは こちら 。 なぎさ和楽苑は こちら 。 彩星の会は こちら 。

日本医科大学脳病態画像解析学講座の2018年活動報告

日本医科大学脳病態画像解析学講座の2018年活動報告をアップしました。 こちら からPDFがダウンロードできます。最新版のAdobe Acrobat Reader DCをご使用いただくと、閲覧・印刷が可能です。

第7回東京脳卒中チームケア研究会

TKPガーデンシティ御茶ノ水において、第7回東京脳卒中チームケア研究会が開催されました。 第1回  リハビリテーション 第2回  看護 第3回  社会福祉士 第4回  栄養 第5回 薬剤師 第6回  リハビリテーション 2巡目の、看護がテーマ。 赤羽リハビリテーション病院の松田明日香先生からは、看護師の自宅訪問の効果について。認知関連行動アセスメントは こちら 。 日本医科大学付属病院の高際太樹先生からは、stroke care unit時短のためのシミュレーションとマニュアル化について。昔ビデオ編集させられた... 苑田第一病院の押山乃里子先生からは、排尿自立指導について。排尿自立指導料は こちら 。安易に尿道カテーテルを使われると、患者は不快なのである。 獨協医科大学成人看護学の粟生田友子先生からは、せん妄のケアについて。 Lipowskiの総説は こちら 。Intensive Care Delirium Screening Checklist(ICDSC)は こちら と こちら 。粟生田の総説は こちら と こちら 。

平成30年度第1回認知症疾患医療連携協議会

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日本医科大学街ぐるみ認知症相談センター で平成30年度第1回認知症疾患医療連携協議会が開催されました。 認知症アクションガイドブック(川崎市認知症ケアパス)は こちら 。 認知症コールセンター~サポートほっと~は こちら 。 川崎市の地域包括支援センターは こちら 。

日本医大式 脳卒中ポケットマニュアル

日本医大式 脳卒中ポケットマニュアル が出版されました。私は脳卒中の医療連携とSPECT検査を分担しました。 紙面の都合上割愛した便利メモは以下。 便利メモ カルボーネンの式  運動強度は年齢毎の予測最大心拍予備能(最大心拍数-安静時心拍数)の何パーセント(%HR reserve)という表現が理解しやすく、現場で多く使われている。%HR reserve はカルボーネンの式から求めるのが一般的である。  {(220-年齢)-安静時心拍数}×運動強度(k)+安静時心拍数   kは0.4〜0.7 60歳以上なら一般に0.5で計算する 目標心拍数は無酸素運動と有酸素運動の境界にあたり、効率の良い心拍数。70歳、坐位での心拍数60/分なら、   {(220-70)-60}x0.5 + 60 = 105 リハビリの処方箋や診療情報提供書には、「目標心拍数105/分、120/分を超えないように」などと書く。

第58回日本核医学会学術総会

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沖縄コンベンションセンターで 第58回日本核医学会学術総会 が開催されました。会長の松田博史先生は国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター脳病態統合イメージングセンターご所属ですから、通常なら東京開催なのでしょうが、アジアの研究者がアクセスしやすい沖縄を選択したそうです。 東アジア核医学会とのジョイントシンポジウム「Movement disorder」で、パーキンソン病における非ドパミン系の分子イメージングの講演をしました。パーキンソン病ではドパミンが減少、しかし、ピーク時の80%以上のドパミン神経の欠如がないと症状が出てこない。 こちら 。なぜなら、非ドパミン系システムの代償があるから。 こちら 。シグマ 1 受容体は こちら 。アデノシンA 1 受容体は こちら 。A 2A 受容体は こちら 。A 1 受容体の加齢変化は こちら 。線条体A 2A 受容体が加齢変化なし。 こちら 。健常者は こちら 。TMSX PETのtest-retest研究は こちら 。istradefyllineのoccupation studyは こちら 。 会場の沖縄コンベンションセンターは安室奈美恵さんが最後のコンサートをやった場所。今回は、機器展示とデジタルポスターの会場でしたな。 ビーチのすぐそば。 会長招宴はかつて沖縄サミットが開催された 万国津梁館 で。ミス沖縄もご参加。 私のお隣だった台湾の邸創新先生は台湾のmovement disorder学会の理事長、反対側は台湾脳卒中学会理事長の葉守正先生。邸先生は600人パーキンソン病患者を診療しているとか、葉先生からは台湾の脳卒中学会は奨学金を出して血管内治療医を育てて倍増したとか、スケールの大きなお話をたくさん聞きました。ただ、核医学は発展途上で、その指導に松田博史先生も一翼を担っていたのですね。 この学会は方法論について議論ができる。今話題の特定臨床研究についてもいい情報を得ました。 11月16日夕方には、イー・グローブの島村東世子先生による英語プレゼンテーションの講座がありました。 こちら 。 私も最初の国際学会ではポスターの前でフリーズしていたなあ... 私は ピンズラーの英会話 でフリーズしなくなりました。いまだにインチキ英語ですが...

認知症診療フロンティア

グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールにおいて認知症診療フロンティアが開催されました。 国際医療福祉大学公衆衛生学の 武藤正樹先生 からは、診療報酬改定について。 こちら 。 熊本大学神経精神医学の橋本衛先生からは、熊本認知症ネットワークについて。 こちら 。 青南病院 の深澤隆先生からは、八戸のネットワーク。connect8は こちら 。 あずま通りクリニック の小林直人先生からは、連携型認知症疾患医療センターについて。 大分大学神経内科の 木村成志 先生からはウエアブルディバイスの応用、アミロイドPETについて。白質病変の論文は こちら 。睡眠が短いとβアミロイドが蓄積、 こちら と こちら 。睡眠は短くても長すぎても認知機能に関連と、 こちら 。 徹夜でアミロイド蓄積、っていう論文がありました。 こちら 。

Novartis symposium on PD and Related Neurological Disorders 2018

浜松町コンベンションホールで、Novartis symposium on  PD and Related Neurological Disorders 2018が開催されました。 理化学研究所脳神経科学研究センターの村山正宣先生からは、睡眠と皮膚感覚について。top downの感覚の伝達は こちら 。non-REM睡眠でこの回路を抑制すると触知覚記憶の固定化が阻害、 こちら 。 かわさき記念病院の長濱康弘先生からは、レヴィ小体型認知症の認知機能障害の特徴について。特に視空間認知障害が多い、 こちら と こちら 。片手の指の模倣の障害、 こちら 。 University of Sydney, Royal Prince Alfred HospitalのSimon Lewis先生からはパーキンソン病の幻視について。bottom-upの視覚認知の障害、 こちら 。fMRIの研究は こちら 。幻視のモデルは こちら 。 睡眠総合ケアクリニック代々木の井上雄一先生からはREM睡眠時行動異常(REM sleep behavior disorder: RBD)について。高齢者の1~2%に見られ、男性優位。REM without atoniaの一部はRBDに移行。若年発症のRBDは鬱が多い。 Claude Bernard University LyonのPierre-Herve Luppi先生からはRBDの基礎。 こちら と こちら 。Nat Rev Dis Primersの総説は こちら 。

認知症専門研修会

TKP札幌コンベンションホールにおいて認知症専門研修会が開催されました。 画像を中心とした認知症の診断と認知症患者の急変時の対応について講演しました。 血管性認知症の有病率の変遷は こちら 。Act FASTの試みは こちら 。 会の終了後、愛全会グループの サービス付き高齢者住宅アン・ベルアミィ 、 愛全病院 、 介護施設サン・グレイス を見学しました。札幌市南区は高齢化率33%。札幌市は人口194万人の大都市、意外でした。web siteでご覧いただけるように、それぞれの施設がヨーロッパ調の落ち着いた内装、天井や壁の上の方も装飾され、ベッドで寝ている患者・利用者の視界を考えてのこととか。男性がデイサービスを利用したがらない傾向はどこでも同じでしょうが、男性が出かけたくなるガレージのようなお部屋も見せていただきました。

脳神経内科

日本医科大学武蔵小杉病院組織細則の一部改正により、2018年11月1日から神経内科の名称が、脳神経内科になります(日本医科大学法人内で一斉に変わります)。 日本神経学会の意向に沿ったものです。理由は こちら 。

第22回Neurology SPECT定量検討会

第22回Neurology SPECT定量検討会がステーションコンファレンス東京で開催されました。今回の当番世話人は私... テクノロジーをテーマに企画しました。 オムロンヘルスケア株式会社の鹿妻洋之先生からはウェアブルディバイスなどデジタルヘルスデータ活用についての諸問題についてご講演いただきました。ヘルスケアIT研究会は こちら など。次世代医療基盤法については こちら 。ここのガイドライン、 PDFで59ページにこんなことが。 「複数回にわたって匿名加工医療情報を提供する際に、各回のデータセット間での同一人物の紐づけを抑制するため、仮IDを付けずに提供したり、提供の度に仮IDを変更したりする必要がある。この場合に、都度提供される匿名加工医療情報データベースにおけるレコードの並びが同じであったり、提供されるデータセットが対象としている期間に重複があったりすると、データセット間の紐づけが容易となってしまう。したがって、 複数回にわたって提供する匿名加工医療情報データベース間でレコードが紐づけられることを抑制するために、レコードの並びを変更したり、データセットが対象としている データに重複期間が生じないように加工したりすることが必要である。」 つまりIDで紐づけてデータを追加していく、ということができないんですね... 今年保険収載されたオンライン診療のガイドライン案は こちら 。 Software as a Medical Device(SaMD)は こちら 。 「医療にはビッグデータよりクオリティデータが必要」  こちら 。 Health IT Newsは こちら 。mobihealth newsは こちら 。 国立病院機構新潟病院の中島孝先生からは、HALについて。Cajalの本では、神経は再生しないと。しかし、その後神経の可塑性が証明されました。 HALは こちら 。神経難病の患者が使用することで、正しい歩行を会得し、その効果が持続する。ダメになってきたら再度HALを使用し補正。と、HALは単純に筋力をサポートするだけでなく、運動回路を再構築するようです。 近畿大学生物理工学部生命情報工学科の木村裕一先生からは、deep learn

明日から役立つ神経治療勉強会 in 青葉

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青葉台フォーラムで、明日から役立つ神経治療勉強会 in 青葉が開催されました。 昭和大学藤が丘病院脳神経内科の大湾喜行先生からは、パーキンソン病症例のジストニアについて提示がありました。パーキンソン病の症候は、病期、薬剤、精神面、リハビリテーションなど様々な要素に影響されますし、ヘテロな疾患でもありますから、単純ではございません... 日本医科大学大学院医学研究科神経内科学分野の永山寛先生からは、パーキンソン病治療について。様々な薬剤がありそれぞれ副作用もありますが、早めの介入が良いと。初期・進行期でガイドラインのツリーは別になっていますが、将来を見据えた治療選択をと。

中原区医師会合同常会・学術講演会

川崎市医師会館において中原区医師会合同常会が開催され、その後の学術講演は日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科の勝俣範之先生でした。抗がん剤は勉強不足の分野だったので、私の誤解が多々あったことがよくわかりました。がん患者は、脳卒中や認知症と異なり、死の間際までお元気。 こちら 。患者の人生を考えた時、死の直前まで抗がん剤投与を実施することは必ずしもいいことではない。その選択をエビデンス云々で論破してもがん難民が増えるだけで、コミュニケーションスキルが重要と。 こちら 。緩和ケアは治療のギブアップであらず、緩和ケアにより生存率が改善する。 こちら 。いわゆる標準療法が終えたのち、世界一周旅行を3回なさった方もいらっしゃると。

第34回Brain Function Imaging Conference

神戸ポートピアホテルで第34回Brain Function Imaging Conferenceが開催されました。 2018年11月に web で閲覧可能です。 愛知医科大学加齢医科学研究所の吉田眞理先生からは、イメージングと病理について。DaTSCANが低下しないレヴィ小体型認知症、黒質の編成が少ないことがあると。MIBG心筋シンチで末梢のシヌクレオパチーが証明されても、脳も同じようにシヌクレオパチーがあるとは限らず、つまりMIBG心筋シンチが低下しているから脳の病理がレヴィ小体病と決定するわけではないと。初療時の画像検査は大事ですが、フォローアップも重要。SWEDDsも要フォローアップ。 砂川市立病院認知症疾患医療センターの内海久美子先生からは、レヴィ小体型認知症の核医学検査の応用について。老年精神医学雑誌の論文は こちら 。SBRのカットオフが4、女性の初発症状がレム睡眠時行動異常より精神症状の方が多い、幻視より幻聴が多い、など、精神科の見方は違うなあ、という印象... 北海道大学大学院保健科学研究院の大槻美佳先生からは失語について。 こちら と こちらの総説 をご参照。 国立循環器病研究センターの中川原譲二先生からは、無採血迅速 15 O-gas PETについて。特に小児のモヤモヤ病手術例には有用。動脈ラインを取るのは大変でしたし... 東京大学神経病理学分野の岩坪威先生からは、アルツハイマー病のdisease-modifying therapyについて。J-ADNIの成果は こちら 。

ラジカットALS全国講演会

ホテル椿山荘において、ラジカットALS全国講演会が開催されました。 医王病院 の石田千穂先生からは、石川県の筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic lateral sclerosis:ALS)の地域連携について。石川県・富山県をフォローし、大学病院など基幹病院・クリニックや在宅医療との連携、診断・ラジカットの点滴の他、レスパイト入院などを担っていると。 愛知医科大学神経内科の道勇学先生からは、愛知県のALSの支援体制について。名古屋・尾張・三河の医療圏内で解決する体制、しかしそれが困難な場合は愛知医科大学がサポート。 こちら 。 筑波大学システム情報系・ CYBERDYNE株式会社 の山海嘉之先生からは、HALについて。微弱な信号を検出するセンサーが肝、ICチップになっているので、模造品が出てこない。医療用にするためにPMDA・FDAなど当局との折衝もご苦労され、ISOなど基準も変えたと。常時使用して筋をアシストするというよりも、脳など神経回路を再構築する効果。神経難病はすでに保険収載、脳卒中に対する治験も始まったと。HALと薬物療法・iPSなどとの併用も。

ノウリアスト発売5周年記念講演会in相模原

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小田急ホテルセンチュリー相模大野でノウリアスト発売5周年記念講演会in相模原が開催されました。 私はアデノシンA 1 受容体とA 2A 受容体の違いについて講演しました。 Frontiers in Pharmacologyのプリン作動性薬理学の特集は こちら 。オープンアクセスの電子ジャーナルなので、フリーで全文閲覧できます。治療応用に関する総説は こちら 。アデノシンA 2A 受容体のクリスタル構造の総説は こちら 。 コーヒーでなぜ目が冴えるか。 カフェインの腹腔内投与3時間後のマウスの覚醒時間が野生型マウス及びA 1 受容体遺伝子欠損マウスで投与後3時間の覚醒時間は用量依存的に増加、アデノシンA 2A 受容体遺伝子欠損マウスは覚醒時間に全く変化せず、 こちら 。 アデノシンA 2A 受容体作動薬(CGS21680)を前脳基底部クモ膜下腔や外側視索前野へ投与で強力なnon-REM睡眠を誘発、 こちら 。 結節乳頭核において、アデノシンがヒスタミン神経に発現するA1受容体を介してその活動を抑制することにより睡眠を誘発、 こちら 。 Istradefyllineで、パーキンソン病における日中過眠を抑制、 こちら 。 健常者の脳内アデノシンA 2A 受容体分布の論文は こちら 。 私のアデノシンA 1 受容体加齢変化に関する論文は こちら 。 アデノシンA 1 受容体とA 2A 受容体の加齢変化の違いは こちら 。 未治療パーキンソン病のアデノシンA 1 受容体は こちら 。 パーキンソン病のアデノシンA 2A 受容体の変化は こちら 。 11 C-Preladenant PETは こちら 。 非ドパミン系神経をターゲットにした治療戦略の総説は こちら 。 和歌山県立医科大学神経内科の伊藤秀文先生からは、パーキンソン病診療ガイドライン2018について、ご講演がありました。前回の2011から新しい治療が加わってもいますが、ガイドラインの作成方法も変わったとのこと。

第6回東京脳核医学読影実践セミナー

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日本メジフィジックス株式会社東京画像センターにおいて、第6回東京脳核医学読影実践セミナーが開催されました。 東邦大学医療センター大森病院放射線科の水村直先生から、脳血流シンチの読影やクオリティコントロールについてのご講演でした。臨床情報と、神経疾患の知識のアップデートも重要と。 国立精神・神経医療研究センター脳病態統合イメージングセンターの松田博史先生からは、DaTSCANについて。健常者データベースで加齢の影響を加味した解析が有用。 こちら 。 国際医療福祉大学放射線医学の百瀬敏光先生からは、認知症の核医学画像について。FDG PETやアミロイドPETの実際が提示されました。 私は、これらを踏まえ、臨床現場での応用例を提示しました。アミロイドPETでアルツハイマー病が否定された若年性認知症例、1-year ruleで鑑別する認知症を伴うパーキンソン病例とレヴィ小体型認知症例、CBSでのアミロイドPETの応用など。

Alzheimer's Association International Conference 2018

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今年もAlzheimer's Association International Conference(AAIC)に参加しました。 ADNIやDIANなど大規模研究のデータベースを共有し、アミロイド・タウPETが当たり前になっています。 mild cognitive impairmentの前、subjective cognitive impairmentもいくつかでていました。うつが多いと言うのですが、一部がアルツハイマー病になると言うことで、バイオマーカが重要です 精神社会学的研究も注目です。施設からテーラーメイドのケアへ。 私はポスターで骨折での入院患者における認知症ケアチーム介入の実態を報告しました。日本医科大学武蔵小杉病院に身体疾患で入院した認知症患者は全体の1割。肺炎に次いで骨折が多い。整形外科に骨折で入院した全患者のうち、実に1/3が認知症。 一昔前から、学会では流星で真撮影が禁止されるようになりました。しかし昨今SNSの宣伝効果や情報共有が常識的になり、AAICでは演者が許可すれば写真撮影OKに。 それから、プロジェクターの画面が、旧来の4:3から、ワイドの16:9が採用されました。 来年のAAICはロサンゼルスです。

第13回Sendagi Dementia Conference

ホテルパークサイドで第13回Sendagi Dementia Conferenceが開催されました。 横浜市総合保健医療センター 地域精神保健部長の塩崎一昌先生から、高齢者認知症とてんかんについての講演でした。高齢者では非けいれん性てんかんが多いと。もの忘れ外来でも、1%に脳波異常。RBDがありレヴィ小体型認知症が疑われたが側頭葉にてんかん放電があった症例は こちら 。

第33回山陰認知症ケア研究会

米子コンベンションセンターで第33回 山陰認知症ケア研究会 が開催されました。2001年に発足、アリセプトが世に出た当時に認知症のケアの重要性を認識されていた鳥取大学浦上克哉先生の先見の明には頭が下がります。 私は、認知症の画像について講演させていただきました。認知症患者が罹患しうる、脳卒中など救急疾患についても提示いたしました。 11 C-PiB PETで集積があっても発症していない高齢者が2割。 こちら 。Act-FASTは こちら 。脳卒中“時短”のための日本医科大学付属病院の試みは こちら 。血管内治療のディバイスによっても“時短”は こちら 。再開通の時間が早い方が予後良好。 こちら 。血管性認知症の診断基準については こちら 。 福祉ネットワーク・やえやまの當山房子先生からは認知症ケアについてのご講演でした。 ユマニチュード の4つの柱も、やり方があると。10秒以上見つめる。満面の笑み。手を掴むのではなく肩や背中にそっと触れる。行動型前頭側頭型認知症ではうまくいかないことが多いが、それでもやってみる。引きこもりがちでADLが落ちている行動型前頭側頭型認知症で、ラウンジまで出てくるようになった症例が提示されました。 明日は第38回 全日本トライアスロン皆生大会 、この研究会が終わる頃、米子コンベンションセンターはトライアスロン参加者であふれていました。

第12回パーキンソン病・運動障害疾患コングレス

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ハイアットリージェンシー京都で第12回パーキンソン病・運動障害疾患コングレスが開催されました。第1回から参加していますが、演題出すのは久しぶり。何度も、大雨の避難勧告警報により参加者のスマホが一斉に鳴る中(マナーモードでも音がなる...)、淡々と学会は進むのでした。新幹線が止まり参加できなかった、あるいは到着が遅れた先生方も。 京都大学iPS細胞研究所の髙橋淳先生 からは、パーキンソン病の幹細胞治療。 パーキンソン病モデルでの研究 を経て、いよいよ治験に。 自治医科大学神経内科の村松慎一先生からは、遺伝子治療。AADC欠損症の臨床応用は劇的効果。こちらも工場が完成しいよいよ治療用ベクター配布へ。 名古屋大学脳とこころの研究センターの渡辺宏久先生からはconnectivityの解析。default mode networkが脳のハブとなって脳活動を支えるわけですが、パーキンソン病のような変性疾患ではネットワークの結合に障害が。 京都大学人間健康科学系専攻の澤本伸克先生からは、7テスラMRI。T1・T2強調画像での高解像度。T2*やQSMで視床下核の同定。 福井赤十字病院脳神経外科の戸田弘紀先生からは、パーキンソン病に対する 脳深部刺激術 。視床下核がターゲットにされることが多かったが、最近は淡蒼球内節も増えてきたと。 東京女子医科大学脳神経外科の平孝臣先生からは、ジストニア・振戦に対する定位的凝固術・集束超音波治療について。手術が安全で正確になったこと、治癒可能な病態があること。 北里大学神経内科の飯塚高浩先生からは、免疫介在の異常運動について。抗NMDA受容体抗体が同定される以前も、ビデオなどきちんと記録しておくことが重要です。 京都大学てんかん・運動異常生理学の池田昭夫先生からは、BAFME、PKCなど。 東京都立神経病院神経小児科の熊田聡子先生からは、ジストニアに対する淡蒼球内節の脳深部刺激術。phasicなジストニアは早期に改善、姿勢異常などtonicなジストニアは時間かけて改善。 国立精神・神経医療研究センター病院脳神経内科の坂本崇先生からは、ジストニアに対するボツリヌス治療と認知行動療法。最近職業性ジストニアが増えてきたと。 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の林悠先生からは、REM睡眠について。睡

第33回日本老年精神医学会

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ビッグパレットふくしまで第33回日本老年精神医学会が開催されました。 簡易な神経所見のとり方実践講座 を担当しました。

第14回若手神経内科医のためのPD診療実践ワークショップ

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崎陽軒本店において、第14回若手神経内科医のためのPD診療実践ワークショップが開催されました。 第13回は こちら 。第12回は こちら 。 順天堂大学脳神経内科の大山彦光先生からは、National Parkinson FoundationからCenter of Excellenceに認定されているUniversity of Florida Center for Movement Disorders and NeurorestorationGainesvilleなどでの経験からパーキンソン病チーム医療について。脳深部刺激術の介護負担軽減についての論文は こちら 。National Parkinson Foundation Quality Improvement Initiative clinical studyのデータベースを使った研究。診療・研究・患者支援・教育の連携。istradefyllineのRestless Legs Syndromeに対する効果は こちら 。multidisciplinary teamとinterdisciplinary teamは違うと。JAMA Int Medの論文は こちら 。合併症が減ったと。パーキンソン病のチーム医療では、サポートグループの活用が理想と。 みわ内科クリニック の三輪隆子先生からは、地域でのパーキンソン病の医療連携について。クリニック通信「はなみずき」は こちら から。タニタの手すり付き体重計は こちら 。クリニックではMRIなど高額な検査はできませんが、体重変化の観察が重要な情報源になると。訪問診療は、家族や建屋の情報がわかる。訪問薬剤師や訪問看護師との連携も重要。

平成30年度武蔵小杉病院公開講座 認知症でも伝わる会話術 ~これが介護の極意だ~

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平成30年度武蔵小杉病院公開講座で認知症に関する講演をしました。 平成29年度はこちら。平成28年度は こちら 。 参考にしたweb siteは以下の通りです。 認知症に関する情報は こちら 。 バリデーション療法 Reality Orientation ユマニチュード 街ぐるみ認知症相談センターは こちら 。 老人病研究会は こちら 。 認知症アクションガイドブック(川崎市認知症ケアパス)は こちら 。 コードブルー 第6話は こちら 。 教えて!認知症予防   認知症on line 認知症の窓 健康長寿ネット

第29回専門職向け公開講座 認知症の人の生きる世界

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日本医科大学武蔵小杉病院において、第29回専門職向け公開講座を開催しました。本日の講師は、上智大学総合人間科学部心理学科の松田修先生でした。 認知障害に対するアセスメントだけでなく、生活障害のアセスメントも大事。BPSD、周りも困っているかもしれないが、本人が困っているから出てくる症状。実際の介入の具体例もご講演いただきました。 明日は私が講演します。

第42回神奈川PET・SPECT研究会ー脳ー

ワークピア横浜で、第42回神奈川PET・SPECT研究会ー脳ーが開催されました。 横浜舞岡病院精神科の千葉悠平先生からは、レヴィ小体型認知症のFDG-PET所見。パーキンソン病の病理の進展は こちら 。Cingulate Island Signは こちら 。千葉先生の前駆症状に関する研究は こちら 。レヴィ小体型認知症で頭頂葉・楔前部の糖代謝低下があると、幻視・視覚認知障害・実体的意識性と関連、アルツハイマー病パターンでよりレヴィ小体型認知症らしさが目立ってくる、 こちら 。FDG PETとIMP SPECTの比較は こちら 。 東海大学医学部専門診療学系画像診断学の橋本順先生からは、MRIとSPECTを用いた認知症の鑑別について。 脳血流の左右差は 左右差が少ないことが多い FTD PSP DLB SD-NFT 左右差が目立つことが多い SD  PNFA CBD AGD 比較的左右差が少ないものの左右差が目立つことがしばしば AD 千葉大学医学部附属病院神経内科の平野成樹先生からは、認知症診療での核医学検査について。 [ 11 C]MP4A PETの研究では、アセチルコリンエステラーゼ活性は、65歳以下のアルツハイマー病は、65歳以上より大脳皮質のアセチルコリンエステラーゼ活性が低下。 こちら 。パーキンソニズムの初期診断については こちら 。レヴィ小体型認知症では、一度に複数の作業ができない。言うなれば、古いパソコンでいくつかのアプリケーションを立ち上げたらメモリー不足でフリーズ。でも一つだけ起動すれば可能。というイメージと。

The Best Doctors In Japan 2018-2019

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The Best Doctors In Japan 2018-2019に選出されました。 これが届いた日、私はThe Worst Doctorでした... 午前外来(9~12時)に初めて70人を突破しました。時間通りに終了するには、お一人2.5分ペース... そんなのは無理なので、8:30にスタートし、終了も16時... 6時間くらいお待ちいただいた人もいらっしゃる。 新患も約20人。尊敬する神経内科医の先生方にお聞きするに、初診には1〜2時間かけると。私がそれをやると、明日になってしまう... 神経学的診察や心理学的検査を省略、MMSEは看護師に依頼したり軽症の認知機能疑いは神経心理士の枠を予約。それでも紹介状のお返事書きにが終了したのは21時でした... The Best Doctorsにふさわしい外来にするには、初診も予約にすることですが、3ヶ月待ちになってしまう... その間、例えばアルツハイマー病は進行してしまいます... この賞は、そんなヤブ医者に対する戒めです...  精進いたします...

第53回日本神経学会総会

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第53回日本神経学会総会が開催されました。 最近は脳神経内科も治療できる疾患がある時代、いくつか刺激的な情報を得ることができました。 私は本日5月26日ポスターで骨折での入院患者における認知症ケアチーム介入の実態を報告しました。日本医科大学武蔵小杉病院に身体疾患で入院した認知症患者は全体の1割。肺炎に次いで骨折が多い。整形外科に骨折で入院した全患者のうち、実に1/3が認知症。日本医科大学武蔵小杉病院は川崎市の認知症疾患医療センターなので特に多いのかもしれません。しかしそれにしても多い。想像するに、整形外科単科の病院や脳神経内科・精神科がない一般の病院の整形外科にもたくさん認知症の入院があるのでしょう。ということは、整形外科病棟の看護師は認知症のケアが必須。トラブルがないよう、リアリティオリエンテーションやバリデーション療法を駆使して看護にあたることになります。医師も同様でしょう。今はあらゆる医療スタッフが認知症のコミュニケーション方法をマスターすべき時代ということです。そこで私たちはこの認知症ケア回診を教育に応用しております。来年発表します。 レクチャーマラソンでは中部ろうさい病院 神経内科 亀山隆先生から神経内科が診る頚椎症性脊髄症。レントゲンもdynamic canal stenosisを見よと。神経内科医の診察で分節診断も。 岩田誠先生(メディカルクリニック柿の木坂 神経内科)は「神経学的診察とは何か?」。単に診断することだけでなく、病態の探求としての科学的側面も重要と。教科書をうのみにせず、観察された現象を忠実に記載する。患者さんが教科書。 大山 彦光先生(順天堂大学医学部附属順天堂医院脳神経内科)のセミナーでは、脳深部刺激療法とLCIGの適応について。多職種のチームで多面的に評価すべきと。 特別講演は満屋裕明先生(国立研究開発法人国立国際医療研究センター研究所)より、「一臨床医のHIV感染症/AIDSの治療薬の研究・開発」。当時未知の致死的ウイルスであったHIVの治療に立ち向かい、創薬により、爆発的に増加した死亡者を劇的に減らしたのでした。こういう感じに、アルツハイマー病やパーキンソン病の治療もできれば... ニューロリハビリテーションのセッションも衝撃的。BMI・HALなどは重症の脳卒中、神経難病にも治療効果が。治験

なくそう!受動喫煙

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東京都医師会理事の目々澤肇先生より、受動喫煙防止のための署名活動のお知らせがありました。 ご賛同いただける方は こちら より電子投票してください。

Responsive Web Design

自分のweb site をResponsive Web Designにしてみました。Adobe Dreamweaverを使いました。

認知症多職種連携スキルアップセミナー〜顔の見える連携をめざして〜

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国技館 同愛記念病院で「認知症多職種連携スキルアップセミナー〜顔の見える連携をめざして〜」が開催されました。 認知症における多職種連携について講演しました。認知症初期集中支援チームがその象徴ですが、今は運転免許センターだって認知症早期発見に寄与しています。 こちら 。川崎市の認知症アクションガイドブックは こちら 。日本医科大学武蔵小杉病院認知症センターは こちら 。 隅田川診療所の山室学先生からは、BPSDのアルツハイマー病の症例提示。暴言で、家族が回避傾向...  隅田川診療所の訪問診療、訪問看護、地域包括支援センター、認知症疾患医療センターである中村病院などの連携で改善しました。アンサーパッドで参加者の意見を集計する方法は面白い手法でした。墨田区の認知症ケアパスは こちら 。

Lemierre's syndrome

こちら 。

平成29年度 武蔵小杉病院 認知症看護院内研修

平成29年度最後の、武蔵小杉病院 認知症看護院内研修を開催しました。 認知症ケア加算1を算定いただくには、認知症看護認定看護師・認知症患者の退院調整の経験のある専任の常勤社会福祉士・認知症の専門医で構成された認知症ケアチームの他、職員を対象として、認知症患者のケアに関する研修を定期的に開催することが義務付けられています。 今回は、私から認知症で最も多いアルツハイマー病について、またコミュニケーション方法についてレクチャーしました。ユマニチュードは こちら 。バリデーション療法は こちら 。 フジテレビのドラマ、コードブルーで、相澤先生の祖母である絹枝さんが大騒ぎになった場面があります。 こちら 。 「ない、ない、どこにやったんだよ、わたしのお金!」藍沢先生は絹枝さんを押し倒し、鎮静剤と抑制帯を要求... よくある、もの取られ妄想ではありません。医療側が財布を隠したのでした。なぜなら、絹枝さんが、コインを異食し、一時呼吸不全になってしまったからです。 藍沢絹江さんはなぜお金に固執したのか? 藍沢先生(孫)にお菓子を買うためでした。自分の娘(藍沢先生の母)は孫の育児を苦に自殺、婿(藍沢先生の父)は孫を置いて家出。だから絹枝さんは、孫に苦労かけまいと、お菓子を買ってあげたかったのです(孫が医者になったことを忘れている)。 ちょうどこのドラマを撮影中、私はロケ地の日本医科大学千葉北総病院脳神経センター所属でした。その当時は、この場面、全く違和感覚えませんでした。私もおんなじことをしていました、当時は。 でも今だから言える、こうすれば良かった。 財布を取り上げない 小銭をお札に変えてあげる 相澤先生が孫だし… お菓子を見えるところに置いておく あくまで私の私見ですのでご容赦ください。でも、認知症の薬物療法の進歩がない分、非薬物療法が進歩したのです。 認知症看護認定看護師の窪田裕子からは、リアリティオリエンテーションについてのレクチャーがありました。 こちら をご参照。

ケイセントラ発売講演会 in Kanagawa

ケイセントラ発売講演会 in Kanagawa が崎陽軒本店で開催されました。Prothrombim Complex Concentrate(PCC)はワルファリンの拮抗薬ですが、昨年やっと日本でも使用できるようになりました。医療連携が浸透して、かつてのように、PT-INRが10とか20とかっていう脳出血患者さんはお目にかからなくなってきましたが、ワルファリンの怖いところは、そこそこコントロールついていても出血するところ。 こちら 。 横浜市立大学附属市民総合医療センター高度救命救急センターの川崎貴史先生からは、人工弁後の症例、多発血管炎の症例でPCC使用例が提示されました。東海大学脳神経外科の平山晃大先生からは、脳出血例での血腫除去術などが提示されました。PCCでの決戦合併症については こちら 。 東京都済生会中央病院神経内科の星野睛彦先生は、抗凝固療法中の脳卒中についてレヴューしていただきました。DOACでの脳卒中は軽症、という日本医大坂本先生の論文は こちら 。高血圧は出血は増えるが、梗塞も増える。 こちら 。済生会中央病院足立先生の論文は こちら 。Eur Heart Jの総説は こちら 。

これからの認知症を考える会

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日本医科大学武蔵小杉病院において、これからの認知症を考える会を開催しました。昨年の模様は こちら 。 はなまる在宅クリニックの山本英世先生からは、終末期医療の決定について。Advance Care Planningは こちら 。 かわさき記念病院の長濱康弘先生からは、レヴィ小体型認知症の症例を提示いただきました。妄想・せん妄が強く、独居で、在宅復帰には障壁が。KJ法を用いて、多業種で議論しました。

第3回 プレミアムADカンファランス

第3回プレミアムADカンファランスで認知症の講演をしました。 新しいガイドラインでは、高齢者タウオパチーの嗜銀顆粒性認知症・神経原線維変化型老年期認知症がクローズアップ。 アミロイドPETイメージング剤の適正使用ガイドライン 改訂第2版 は こちら 。 アミロイドの形成と治療戦略については こちら 。

第37回日本画像医学会

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ステーションコンファレンス東京で第37回日本画像医学会が始まりました。 今回は、シンポジウム「パーキンソン病を伴う認知症疾患」にお招きいただき、臨床医の立場から講演しました。 今回、 Clinical Neuroscienceの特集号 が役立ちました。corticobasal syndromeでアルツハイマー病が背景にある画像は こちら 。「An Essay on the Shaking Palsy」は無料で読めます。 この本には、認知機能障害はないと書いてありますが、今は70〜90%で認知症を伴うと。 こちら 。パーキンソニズム発症10年くらいで認知症が。 こちら 。Movement Disorder Societyのパーキンソン病診断基準は こちら 。レヴィ小体型認知症は こちら 。 東邦大学医療センター大森病院放射線科の水村直先生からは、画像診断について。これまた、単純ではない。 123 I-FP-CIT SPECT
視覚評価分類は こちら 。で、水村先生が自検例のSBRを年齢でプロットすると... おー! 新潟大学脳研究所病理学分野の高橋均先生からは、新しい病態、Globular glial tauopathyについて。 こちら と こちら 。4リピートタウで、臨床病型はmotor neuron diseaseだったり、PSP、CBSと多彩。痙直が多いと。 なかなか面白いシンポジウムでした。 その前のランチョンでは、神戸大学放射線科の神田知紀先生より、ガドリニウム造影剤の脳内蓄積問題について。 こちら と こちら 、 こちら 。特に線状型ガドリニウム造影剤で。今は環状型ガドリニウム造影剤が主流に。ただ、脳内蓄積による健康被害は報告なし。腎不全患者での使用では、腎性全身性線維症に注意。河川や湾のガドリニウムも年々増加と...

平成29年度 武蔵小杉病院 認知症看護院内研修

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平成29年度 武蔵小杉病院 認知症看護院内研修を開催しました。 認知症ケア加算1を算定いただくには、認知症看護認定看護師・認知症患者の退院調整の経験のある専任の常勤社会福祉士・認知症の専門医で構成された認知症ケアチームの他、職員を対象として、認知症患者のケアに関する研修を定期的に開催することが義務付けられています。 今回は、私から認知症で最も多いアルツハイマー病について、またコミュニケーション方法についてレクチャーしました。ユマニチュードは こちら 。バリデーション療法は こちら 。バリデーション療法の中では、特に、センタリングとリフレージングは認知症ケア回診で頻用しています。 認知症看護認定看護師の窪田裕子からは、リアリティオリエンテーションについてのレクチャーがありました。 こちら をご参照。

第4回神奈川神経変性・免疫疾患病態研究会

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横浜ベイシェラトンホテル&タワーズで第4回神奈川神経変性・免疫疾患病態研究会が開催されました。 大阪大学神経遺伝学 の河原行郎先生からは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の遺伝子について。TDP-43はRNA結合タンパク。約9割が核に局在していますが、ALSでは細胞質の封入体に蓄積。 こちら 。 こちら に日本語で詳細が。 ALSの遺伝子はSOD1が先行していましたが、蓄積タンパクはTDP-43がほとんど。TARDBP遺伝子の点変異。 こちら 。 富山大学神経内科 の中辻裕司先生からは、多発性硬化症(MS)の治療について。McDonald criteriaは こちら と こちら 。Dissemination in timeがなくても、oligoclonal bandかIgG index上昇があるとsuggestive of MS。脳萎縮については こちら 。progressive multifocal leukoencephalopathy(PML)については こちら と こちら 。Sema4Aについては こち らと こちら 。Th17分化に関与。高値例ではインターフェロンは使わない方が良い。フィンゴリモドはOK。視神経脊髄炎でのMOG-IgGは こちら 。

第6回東京脳卒中チームケア研究会

ベルサール八重洲で第6回東京脳卒中チームケア研究会が開催されました。 第1回  リハビリテーション 第2回  看護 第3回  社会福祉士 第4回  栄養 第5回 薬剤師 今回は一巡したので、再びリハビリテーションがテーマ。 東京リハビリテーション病院リハビリテーション科の木村槙乃先生から、地域包括ケア病棟のご報告でした。2014年の診療報酬改定で新設された制度、在宅や介護施設の急性増悪、急性期治療後、リハビリテーションの次、在宅復帰支援などが役割です。 赤羽リハビリテーション病院リハビリテーション科の力丸泰山先生からは、車椅子について。モジュール式をレンタルし、下肢装具のように一人一人の体や障害の状態に合わせて調節。 苑田第一病院リハビリテーション科の有木昌平先生からは、失語が悪化した脳出血例の提示。多業種の関与で違う視点から患者を見ることで、障害の変化を漏れなく把握できるわけですね。 輝生会 理事長の石川誠先生からは、初台リハビリテーション病院の診療体制についてのご講演でした。業種別ではなく病棟・教育・サポートと分ける組織図、担当患者を持たない教育担当者、在宅リハ、栄養・排泄のサポート体制などなど、圧巻でした。そしてこれを支える経営。おそらくその一部は、N終身名誉監督もご利用したであろう個室の差額ベッド代? 川平先端リハラボ の川平和美先生からは、川平法と呼ばれる促通反復について。テレビなどで取り上げられていたので存じておりましたが、科学的裏付けをご提示いただき、こちらはマスコミでは出てこなかったところ。ボトックス、電気刺激、ロボット工学の併用でより効果的。iPS細胞など再生医療も、回路の正しい再建にリハビリテーションが重要。リハビリの分野は、動物実験で証明されたことは、霊長類、さらにヒトでも実現可能と。ここが薬物療法との違いですね。

川崎認知症ケアミーティング

日本医科大学武蔵小杉病院街ぐるみ認知症相談センターで、川崎認知症ケアミーティングが開催されました。 日本医科大学医療心理学教室の野村俊明先生からは、うつ症状から始まった認知症の症例が提示されました。典型的なアルツハイマー病とは真逆の病歴、勉強になりました。 日本医科大学武蔵小杉病院認知症センターの北村伸先生からは、初期アルツハイマー病・MCIについて。生活に支障があるかどうかが鑑別のポイント。昨今のガイドラインではバイオマーカーが重要視されて来ましたが、アミロイド蓄積=アルツハイマー病、という訳でないので、いくら優れたバイオマーカーが出てきても、病歴が大事。

macOS High sierra でDragThingでアイコンの色が変

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macOS High sierra にしたら、DragThingでアイコンの色が変になっていましたが、一度終了し、command+option を押しながらDragthingを起動すると、治りました。 でも、再起動で元に戻っちゃいますね... こちら 。

Takeda Neurology Forum

グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで、Takeda Neurology Forumが開催されました。 札幌医科大学神経内科 下濱俊先生からは、アルツハイマー病の治療について。根本治療については こちら 。 国立精神・神経医療研究センター神経研究所の山村隆先生からは、多発性硬化症の治療。昨今話題のTregです。exsomeの論文は こちら 。腸内細菌は こちら と こちら 、 こちら 。本邦の患者、欧米長期滞在者の割合が高い。Clostridia XIVa、IVが少ないと酪酸が減り、Treg減少。糖OCHがExperimental autoimmune encephalomyelitis (EAE)に有効。Glatiramer acetateについては こちら 。Treg増やす。 名古屋大学の祖父江元先生からは、球脊髄性筋萎縮症など神経変性疾患治療開発について。アンドロゲン受容体封入体は こちら 。テストステロン減少で進行抑制。 こちら 。去勢が効果あり。Leuprorelinへの応用が こちら 。JASMITT studyは こちら 。ナラトリプタンは こちら 。 TTNでALSの進行早い。 こちら 。

第2回青葉パーキンソン病勉強会

青葉台フォーラムで、第2回青葉パーキンソン病勉強会が開催されました。 岩手医科大学の前田哲也先生からは、パーキンソン病の診断と初期治療について。 Movement Disorder Societyの診断基準は こちら 。まず寡動があって、静止時振戦か固縮があるのがパーキンソニズム、という定義から始まる。絶対的除外項目はなく、支持する所見とred flagの数で診断。この診断には、MDS-UPDRSの項目を使用する。 初期治療は、社会的背景も考慮せよ、と。 国立病院機構相模原病院の長谷川一子先生からは、進行期のパーキンソン病治療。  LSVT BIGは こちら 。  ELLDOPAでは、利き手の方がよくなった。 こちら 。つまり動かした方が良い。  パーキンソン病の姿勢異常は こちら 。  運動は脳に良い。 こちら 。  HALも体軸症状に効果的だったとか。  Lisurideを輸入して研究したことがあったそうで。 こちら 。  duodopaは導入が大変で他業種・他科の連携が必須と。

脳神経内科をまわる研修医に伝えていること

年末年始を利用して、教育目的のブログを立ち上げました。 http://neurologyresident.blogspot.jp

あけましておめでとうございます

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