平成29年度最後の、武蔵小杉病院 認知症看護院内研修を開催しました。 認知症ケア加算1を算定いただくには、認知症看護認定看護師・認知症患者の退院調整の経験のある専任の常勤社会福祉士・認知症の専門医で構成された認知症ケアチームの他、職員を対象として、認知症患者のケアに関する研修を定期的に開催することが義務付けられています。 今回は、私から認知症で最も多いアルツハイマー病について、またコミュニケーション方法についてレクチャーしました。ユマニチュードは こちら 。バリデーション療法は こちら 。 フジテレビのドラマ、コードブルーで、相澤先生の祖母である絹枝さんが大騒ぎになった場面があります。 こちら 。 「ない、ない、どこにやったんだよ、わたしのお金!」藍沢先生は絹枝さんを押し倒し、鎮静剤と抑制帯を要求... よくある、もの取られ妄想ではありません。医療側が財布を隠したのでした。なぜなら、絹枝さんが、コインを異食し、一時呼吸不全になってしまったからです。 藍沢絹江さんはなぜお金に固執したのか? 藍沢先生(孫)にお菓子を買うためでした。自分の娘(藍沢先生の母)は孫の育児を苦に自殺、婿(藍沢先生の父)は孫を置いて家出。だから絹枝さんは、孫に苦労かけまいと、お菓子を買ってあげたかったのです(孫が医者になったことを忘れている)。 ちょうどこのドラマを撮影中、私はロケ地の日本医科大学千葉北総病院脳神経センター所属でした。その当時は、この場面、全く違和感覚えませんでした。私もおんなじことをしていました、当時は。 でも今だから言える、こうすれば良かった。 財布を取り上げない 小銭をお札に変えてあげる 相澤先生が孫だし… お菓子を見えるところに置いておく あくまで私の私見ですのでご容赦ください。でも、認知症の薬物療法の進歩がない分、非薬物療法が進歩したのです。 認知症看護認定看護師の窪田裕子からは、リアリティオリエンテーションについてのレクチャーがありました。 こちら をご参照。