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9月, 2024の投稿を表示しています

第13回認知症予防学会学術集会

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 パシフィコ横浜ノースで第13回認知症予防学会学術集会が開催されました。 認知症予防専門医スキルアップセミナーで バイオマーカー についてレクチャーし、その後神経学的所見のハンズオンをしました。

大田区不眠症治療WEBセミナー

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大森蒲田不眠症診療WEBセミナーにおいて睡眠についての講演をしました。 昨年の会は こちら 。2024年2月は こちら 。 老年精神医学雑誌に睡眠を企画しました。 こちら 。 アデノシン受容体のPETに関する総説は こちら と こちら 。 アデノシンA 1 およびA 2A 受容体の加齢変化については こちら と こちら 。 オレキシンについては こちら 。 加齢により睡眠が浅くなるのはメラトニン分泌の減少、 こちら 。 メラトニン分泌の制御については こちら 。 睡眠が短いとアミロイドがたまる、 こちら と こちら 。 徹夜でアミロイドやタウが蓄積、 こちら と こちら 。 睡眠は短くても長すぎても認知機能に関連、 こちら 。 加齢に伴う徐波睡眠の減少が認知症発症リスクに、 こちら 。 高齢になると昼寝が増えるのは、加齢変化で夜間の睡眠の質が低下するため だが、 高齢者の昼寝が認知症の早期徴候である可能性 、 非認知症の高齢者で髄液アミロイドβ低下群は昼寝の回数が多いという報告 あり。昼寝は30分以下だとアルツハイマー病が少なく、1時間以上だと多い傾向、 こちら 。 この現象に、Glymphatic systemが関与している可能性があります。 こちら ( 電子版 )の特集のうち、五十嵐博中先生と関守信先生の総説をご参照ください。Lancet Neurolの総説は こちら 。 マウスの実験ですが、睡眠中にアミロイド排泄されるらしい、この時、Glymphatic systemと関連していると考えられる間質空間が増加。 こちら 。 睡眠薬と認知症の関連についての疫学については こちら から田ヶ谷浩邦先生の総説をご覧ください。同じ特集で、堀口淳先生の総説に、ベンゾジアゼピン系睡眠薬による認知症類似症状について書かれています。また、2010年国際麻薬統制委員会(International Narcotics Control Board)より本邦でのベンゾジアゼピン系睡眠薬使用過多の指摘された経緯も書かれています。 プラセボと睡眠薬の効果の比較は こちら 。 ベンゾジアゼピン系は短期的な効果はありますが、長期効果はない、有害事象は多い。 厚生労働省健康局 、健康づくりのための睡眠指針2014は こちら 。 しかし健康日本21(第二次)最終評価で睡眠が...

大森地区レケンビ静注連携WEBセミナー

大森地区レケンビ静注連携WEBセミナーが大森医師会館で開催されました。 アルツハイマー病の疾患修飾薬については こちらのサイト 。 アルツハイマー病の疾患修飾薬の臨床試験は失敗続きでした。 こちら 。 aducanumabのEMERGE試験でエンドポイント有意差ありでした。 ENGAGE試験は有意差なしでしたが、この 二つを合わせて FDAに申請しました。これらの試験でのAmyloid-related imaging abnormalities(ARIA)については こちら 。ARIA-Eの症例報告は こちら 。 lecanemabのClarity AD試験は こちら 。lecanemab治験中のrt-PA投与例は こちら 。 ARIAに進展した患者の症状、米国でのレカネマブ投与体制は こちら 。 donanemabのRAILBLAZER-ALZ 2試験は こちら 。 いずれもアルツハイマー病を背景とした軽度認知障害または軽度の認知症が対象。しかし日本は介護保険導入時に初めて専門医を受診することが多い。 こちら 。しかし初期認知症の鑑別診断は難しい。臨床的に診断されたアルツハイマー型認知症のうち、39.6%がアルツハイマー病以外の病理が示唆された、 こちら 。 初期アルツハイマー病診断のポイントは 18 F-FDG PETや脳血流SPECTでの後部帯状回での集積低下だと思います。箕島先生の論文は こちら 。石橋先生の論文は こちら 。脳内のアミロイド蓄積があればアルツハイマー病、ということにはなりません。結局旧来の臨床診断がベースになり、その上で初期アルツハイマー病と診断した場合に、レカネマブ投与が考慮される場合アミロイドの証明が必要になるのです。 ドネペジルやガランタミンは一時的に症状改善、 こちら と こちら 。 日本の将来推計人口(令和5年推計)は こちら 。 認知症施策推進関係者会議(第2回)の資料は こちら 。 認知症のリスクを軽減するための推奨戦略は こちら 、2024年のリポートは こちら 。 認知症に関する脳脊髄液・血液バイオマーカー、APOE 検査の適正使用指針 第2版は こちら 。 APOE4の病態がわかってきました。 こちら 。