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1月, 2025の投稿を表示しています

神経疾患Web Seminar

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神経疾患Web Seminarで講演しました。 アルツハイマー病の診断にはバイオマーカーが実臨床で使われるようになりました 。ただし、バイオマーカーのみの診断には 反論 もあります。 パーキンソン病においては、αシヌクレインが上がります。最初のヒトのシヌクレイン画像は、東北大学のグループが、もともとアミロイドイメージングのPETリガンド 11 C-BF227を使って、多系統萎縮症のαシヌクレインをイメージングした 2010年の論文 と思われます。アミロイドβもαシヌクレインも、アミロイドの一種でβシート構造で堆積します。本来アミロイドβを画像化するために開発された 11 C-BF227、これがαシヌクレインにも結合することを応用した研究です。対象が多系統萎縮症、この疾患ではαシヌクレインが蓄積しアミロイドβは蓄積しないことから、αシヌクレインイメージングとして発表されました。病理標本ではパーキンソン病も検討され、確かにαシヌクレインへの結合が確認されましたが、ヒトのPET画像としては論文内で提示されませんでした。 この場合、αシヌクレインが特異結合となります。特異結合・非特異結合の詳細は、 こちら をご参照ください。 なかなかαシヌクレインPETが実臨床への応用が進まない理由は こちらの総説 (2014)を。 その後、シヌクレインPETプローブは、 よりαシヌクレインに特異的に結合するよう開発競争されました 。 18 F-C05-05 PETは こちら 。 体液バイオマーカーの研究も進んでいます。例えば こちら 。 パーキンソン病ではパーキンソニズム発症前に前駆症状がある場合があります。 こちら 。バイオマーカーと前駆症状を組み合わせて判断するという手法もあるでしょう。 αシヌクレインをターゲットとした治療も研究されています 。Cinpanemabは こちら 。Prasinezumabは こちら 。抗体療法の他にも 様々な疾患修飾療法が研究されています 。 こちら も日本語で現状を学べます。 パーキンソン病のリハビリテーションを外来で提供できる体制が重要と思っております。

老年精神医学雑誌第35巻第12号 特集 「認知症疾患の診断に必要な検査」

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 老年精神医学雑誌第35巻第12号に「認知症疾患の診断に必要な検査」と題した特集を組みました。 アルツハイマー病に対する抗アミロイドβ抗体薬の対象は、初期のアルツハイマー病とアルツハイマー病を背景とした軽度認知障害(mild cognitive impairment: MCI)です。これまでは、長期のフォローアップが、より正確な認知症診断の一手でした。今後は短期間の認知症疾患の診断が求められます。アミロイドβのバイオマーカーが陰性ならアルツハイマー病は否定的ですが、陽性の場合はアルツハイマー病以外の疾患が否定できるわけではなく、旧来の診断手法が必要です。  また、世間のアルツハイマー病への関心が高まり、外来には軽症の健忘患者が多く受診するようになりました。  そこで本特集は、改めて認知症疾患の診断を学ぶことにより、早期アルツハイマー病の診断を確実にすることを目的としました。 私も冒頭部分を書かせていただきました。 他の総説も、エキスパートの先生方がお引き受けいただき、充実した特集になりました。ぜひご覧ください。

Appropriate Brain Imaging Report 第3回

 Appropriate Brain Imaging Report(ABIR)の第3回目が開催されました。 第2回は こちら 。脳血流SPECTの読影レポートの勉強会です。私が症例を提示し、東邦大学医療センター大森病院放射線科の水村直教授が読影・レポートするという形式です。今回は日本医科大学放射線科の曽原康二先生にも3症例ご提示いただきました。 mini-mental state examination(MMSE)のミニレクチャーでは、複数の日本版とMMSE-Jの違いについてお話ししました。 こちら をご参照。

慶賀光春

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  謹んで新春のお慶びを申し上げます ちなみにヘビはイラストです Adobe Illustratorで写真をトレース ベジェ曲線の点を減らすなどデータを最適化しております 2013年の年賀状の時に作成しました