老年精神医学雑誌第35巻第12号 特集 「認知症疾患の診断に必要な検査」


 老年精神医学雑誌第35巻第12号に「認知症疾患の診断に必要な検査」と題した特集を組みました。

アルツハイマー病に対する抗アミロイドβ抗体薬の対象は、初期のアルツハイマー病とアルツハイマー病を背景とした軽度認知障害(mild cognitive impairment: MCI)です。これまでは、長期のフォローアップが、より正確な認知症診断の一手でした。今後は短期間の認知症疾患の診断が求められます。アミロイドβのバイオマーカーが陰性ならアルツハイマー病は否定的ですが、陽性の場合はアルツハイマー病以外の疾患が否定できるわけではなく、旧来の診断手法が必要です。

 また、世間のアルツハイマー病への関心が高まり、外来には軽症の健忘患者が多く受診するようになりました。

 そこで本特集は、改めて認知症疾患の診断を学ぶことにより、早期アルツハイマー病の診断を確実にすることを目的としました。

私も冒頭部分を書かせていただきました。

他の総説も、エキスパートの先生方がお引き受けいただき、充実した特集になりました。ぜひご覧ください。

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