投稿

12月, 2025の投稿を表示しています

認定研究公正アドバイザーに認定されました

イメージ
認定研究公正アドバイザー に認定されました。

Webセミナー 認知症に携わる先生方へ送るMessage

Webセミナー 認知症に携わる先生方へ送るMessage と銘打った研究会で、抗アミロイドβ抗体薬の使い分けについて講演しました。 lecanemabはprotofibrill、donanemabは ピログルタミル化されたアミロイドβ 、つまり凝集したアミロイドβプラークを標的としますが、ターゲットの違いによる使い分けはありません。今後の10年・20年の長期フォロー研究が、何かデータが出てくるかもしれません。また、アミロイドβが減ったアルツハイマー型認知症の10年・20年の状態もまだわかりません。アミロイドβがウイルスを封じ込めるというデータは こちら と こちら 。抗アミロイドβ抗体薬での脳萎縮は こちら 。The Human Connectome Projectの認知症健常者のデータは こちら 。 現時点での使い分けは、2つの最適使用推進ガイドライン( こちら と こちら )でMini-Mental State Examination(MMSE)の点数で分けられます。これは治験の患者条件を引き継いだものです。Clinical Dementia Rating(CDR)は共通です。 抗アミロイドβ抗体薬とMMSE・CDR lecanemabのみ どちらも可 donanemabのみ MMSE 29 30 22〜28 20 21 CDR 0.5 または 1.0 ここで重要なのが、どのMMSE日本版を使うか、です(杉下守弘. 日本臨床69(s8) 390-397, 2011)。

BPSD Online seminar

 BPSD Online seminarでアルツハイマー型認知症でのbehavioral and psychological symptoms of dementia(BPSD)に関する講演をしました。 認知症疾患診療ガイドライン2017は こちら 、Amazonは こちら 。 認知機能障害を基盤に、身体的要因・環境的要因・心理的要因などの影響を受けて出現するのがBPSD。アルツハイマー型認知症では病期に応じ、BPSDの種類が異なります。進行期だけでなく、軽度認知障害(mild cognitive impairment: MCI)の時期にもあります。 こちら と こちら 。 International Psychogeriatric Associationの認知症におけるagitationの定義は こちら 。 そのagitationも、アルツハイマー型認知症の進行するにつれて多くなり、介護者の負担になりますが、Clinical Dementia Rating(CDR)0.5のMCI相当でもあるようです。 こちら 。 BPSDが家族の対応により惹起することもあります。しかし、医療者は家族の苦悩を把握しなければなりません。 こちら 。私は、介護者の精神を安定させるためにも、介護保険の利用を勧めます。 耳が遠いことも多いですし、早口の内容の理解も難しいこともありますので、ゆっくり大きな声で話します。ただそうなると、長文は時間がかかります。なるべく簡潔な文にします。 介護・看護のテクニックとして、 ユマニチュード ・ バリデーション療法 があります。入院では Reality Orientation があります。 かかりつけ医・認知症サポート医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン(第3版)は こちら 。brexpiprazolが入ってきます。国内臨床試験の結果は こちら 。認知症での向精神薬使用は適応外使用になりますが、昨年brexpiprazolが「アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動」に対する効能・効果が承認されました。 薬剤の調整も重要です。認知症疾患診療ガイドライン2017には中枢神経系の有害事象を引き起こす可能性がある薬剤が多数リストされています。睡眠導入剤、向精神薬のほかに、神経障害性疼痛に対する...