日本医師会雑誌第138号第10号

 年明け早々に届いた日本医師会雑誌第138号第10号は臨床研修制度がテーマでした。平成16年度の新医師臨床研修制度が契機に医療崩壊が進みました。しかし、これを現場は予想し反対もしたんです。それにもかかわらず断行したんですが、誰も責任とらないんですよね。患者だけでなく、医師の命も失われた政策です。もちろん、いい面もあったでしょう。研修医の給与はよくなったし、医師不足で大学の無給医局員は激減。ただ、大学病院が研修医にとって必ずしもよかったのかというと、そうじゃなかったかもしれません。私たちの頃は自分で勝手に勉強していました。研修カリキュラムがしっかりしているところは研修医が増えたんでしょうね。医療現場に労働基準法が導入されつつあるし。
 医学雑誌のテーマに取り上げられたわけです。癌や脳卒中の治療と同様、研修医の制度は重要なのです。今の医療崩壊阻止に必要なのは若い力。

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