第10回ひだまり「健康・楽しみ・交流の場」

第10回ひだまり「健康・楽しみ・交流の場」において、認知症の「予防」としての散歩について講演しました。

認知症とは、「正常に発達した知能が
脳の病気・障害により低下した状態」、病気の名前ではなく、症状の名前です。

軽度認知障害(mild cognitive impairment:MCI)は、「認知機能の低下が見られるものの、日常生活に大きな支障がない状態」で、認知症の前段階。

認知症になる疾患は様々

アルツハイマー病におけるアミロイドβの凝集過程はこちら

lecanemabのClarity AD試験はこちら。donanemabのTRAILBLAZER-ALZ 2試験はこちら

認知症の予防とは

  • 一次予防  発症を防ぐ
  • 二次予防  早期発見→早期対応
  • 三次予防  認知症診断後の進行を食い止める

認知症の人の将来推計で、平成26年度の「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」では、認知症患者は今頃700万人のはずだった。こちら

しかし令和5年度老人保健事業推進費等補助金「認知症及び軽度認知障害の有病率調査並びに将来推計に関する研究」では約450万人。こちら。なぜ減ったか。喫煙の減少、高血圧・脂質異常症・糖尿病治療の進歩などが考察されました。

生涯を通じて認知症リスクを軽減するための具体的な行動はこちら

レジャーなどで体を動かしている人は、アルツハイマー病が少ない。こちら

ウォーキングをしている人は、認知症になりにくい。こちら

私の歩行の論文はこちら。健常者の歩行では脊髄のcentral pattern generatorと小脳虫部が種で、大脳はあまり使用しない。しかし脊髄小脳変性症のように歩行時の動揺があると大脳を使用。

街で歩いていると、高齢者は若者に追い抜かれると思います。

しかし、たまにいる歩行が遅い若者、大抵スマホ見ながらの歩行です。

  • 右手で グー パー グー パー
  • 左手で グー チョキ パー グー チョキ パー

これを同時にやってみてください。遅くなりませんか?

でも右手の グー パー グー パー を、脊髄のcentral pattern generatorに受け渡し(無意識でやる感じ)、左手の グー チョキ パー グー チョキ パー を意識してやるとできますね。

歩行時にスマホ見ながらはおすすめしません。危ないです。つまり、散歩では、地面の状態、すれ違う人、などなど、注意を払いながら歩きます。つまり、脊髄のcentral pattern generatorだけじゃなく、大脳も使って歩きます。なので、脳を刺激するのです。

景色を見たり、周りや地面を注意したりしながら歩くと脳を使う


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