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9月, 2008の投稿を表示しています

第17回パーキンソン病治療研究会

グランドプリンスホテル赤坂で開催された、第17回パーキンソン病治療研究会に午後から参加しました。京都大学西尾健資先生からは、ラットの脊髄切断モデルで軸索が再生する研究が紹介されました。ハーバード大学Isacson先生からはStem cellを使ったパーキンソン病治療の講演がありました。

「全県共用の地域医療連携パス」作成ワーキンググループ脳卒中部会

千葉県医師会で開催された、「全県共用の地域医療連携パス」作成ワーキンググループ脳卒中部会に参加しました。参加者は実際に連携パスを運用している方々で、建設的な会議となりました。全体の流れを示すパスと急性期と回復期を結ぶ接着パスができそうです。総論としては私が望んでいる方向になってきました。総論賛成・各論反対で統一に失敗した地域もあるのですが、千葉県は何とかなりそうです。

印旛脳卒中地域連携パスのサイトのリニューアル

  印旛脳卒中地域連携パスのサイト をリニューアルしました。今まではDreamweaverのサンプルを編集したものを使っていましたが、情報量の増加で対応しきれなくなりました。また、講演のスライドをQuickTimeのmovieにしていましたが、ファイルが大きく環境によってはブラウザーがフリーズするようなので、やめました。容量も20Mbほどだったのが、3.3Mbまでシェイプアップ。  Googleで「脳卒中地域連携パス」と検索すると、トップでヒットします。まだ新しいサイトの内容を反映していないようですが。

Ischemic Brain Forum 2008

 パレスホテルで開催された、Ischemic Brain Forum 2008に参加しました。  慶応大学冨田稔先生からは、脳虚血の基礎実験の講演がありました。人工赤血球を投与することにより、閉塞した血管が再開通、しかし10分後くらいには再閉塞する様子など、顕微鏡で観察された動画は感銘を受けました。虚血層への酸素投与は超急性期にはよいということですが、酸素による酸化などの組織障害もあり、例えば高圧酸素投与の効果は疑問とのこと。tPAは動脈の血栓を溶解することで劇的に脳梗塞の症状を改善しますが、毛細血管の血液粘度を減少させる点も重要とおっしゃっていました。大血管狭窄によるsteal現象は有名ですが、毛細血管レベルではそんなことはおこっておらず、脳循環代謝改善剤など血管を拡張する薬剤投与は問題ないはずとのことでした。  University of WachingtonのGregory J. del Zoppo先生からは、 neurovascular unit という概念と、tPAなどの臨床試験のお話がありました。これまで数々の脳保護剤が開発、基礎実験では効果が証明されてきましたが、臨床試験の多くは失敗してきました。神経細胞は保護するが、血管・グリアなども考慮すべきとのことです。

第6回脳核医学画像解析研究会

東京商工会議所で開催された、第6回脳核医学画像解析研究会に出席しました。埼玉医大松田先生から、SPMのWrapingについての解説、東邦大に移られた水村先生からはvbSEEのnew versionのご説明がありました。熊本大平井先生から、MRIのQuantitative star labeling of arterial regions(QUASAR)法を用いたArterial Spin Labeling(ASL)脳環流画像についての講演がありました。MRIのperfusion画像は造影剤を用いるDSL法が主流ですが、ASLは造影剤を使いません。まだ数々の問題点があるようですが、MRIで脳血流画像を作れるのは、脳卒中の現場では望まれることです。

第8回さいたま脳卒中地域連携研究会

 大宮パレスホテルで開催された、第8回さいたま脳卒中地域連携研究会で 脳卒中地域連携パス に関する講演をいたしました。とはいっても、埼玉県は全国にさきがけ地域で統一した脳卒中地域連携パスを運用している地域、私の方が勉強させていただきました。  川口市立医療センター荒木先生からは、電子カルテ上の脳卒中地域連携パスの運用について発表がありました。入院時に「埼玉県脳卒中地域連携パス」に沿った治療を行うことをご説明するそうです。また、診療情報提供書と脳卒中地域連携パスのPDFがリンクしていて、診療情報提供書に書いた内容がパスに反映されるようになっていました。これらは同院の医療情報室の方が作ったとか。恐れ入ります。  また、希望病院天草先生から、回復期の入院患者の高齢化・重症化についての発表がありました。埼玉県ではmodified Rankin Scaleが5に相当する重症の方は、回復期ではなく直接療養型にいくことも多いそうです。  私の講演後に、 ハーモニークリニック の中根先生から、在宅医療に関してご意見をいただきました。中根先生はクリニックのサイトにあるように、大規模に在宅医療をなさっています。厚生労働省は在宅医療を目指していますが、介護する家族・在宅医療のスタッフは疲弊しています。例えば肺炎などのとき、引き続き在宅で治療するのではなく、急性期病院に「在宅用病床」を設けてその間の治療を急性期病院で行うと、その間に患者家族は休めますし、在宅医療も元気になる。 さいたま市の例 を教えていただきました。これまでは連携パスの枠組みで、療養期・かかりつけ医の段階でのリハビリテーションの継続など結局脳のことばかり考えていました。現実は肺炎や褥創など脳以外の問題が多いわけで、そこも支援する体制の重要性を実感しました。日本医科大学千葉北総病院脳神経センターがこの機能を担うのは不可能なので、周辺地域の病院で、どなたかやっていただけませんか?

MRIcorn

MRIcro のサイトをみていたら、 MRIcron をお勧め、と書いてあったので、早速Mac版をダウンロード。これに付属するdcm2niiguiは、DICOMじゃなくても、SPECT装置が吐き出すバイナリデータもAnalyze formatや NIfTI format に変換してくれます。これは便利。

Ubuntu

Dr.View/Linuxのプレインストールマシーンから、Dr.Viewのライセンスを移行した関係で、CELSIUS H230の使い道がなくなっていたのですが、老人研の先生から、「Ubuntuは無線LANなど設定が簡単」とお聞きしたので、CentOSを消去し、 Ubuntu をインストールしてみました。確かに、無線LANカードの設定はパスワードを入れるだけでつながりました。