Kisunla Web Conference

Kisunla Web Conferenceにおいて、抗アミロイドβ抗体薬の患者・家族への説明について講演しました。

この治療の共同意思決定については、老年精神医学雑誌第36巻第6号で特集が組まれました。ぜひご参照ください。

説明の基本はわかりやすいことです。

最近はインバウンドや仕事で海外の方が増えましたが、アジア圏の方が圧倒的に多い。すると、彼らと私たち日本人の共通言語は英語ではなく「やさしい日本語」です。文化庁のウェブサイトはこちら。これにバリデーション療法の手法を加えます。

抗アミロイドβ抗体薬は、早期アルツハイマー病が対象。こちら(lecanemab)とこちら(donanemab)。大田区は大田区もの忘れ検診があります。東京労災病院で抗アミロイドβ抗体薬を実施できる患者は90%以上がクリニックからの紹介です。抗アミロイドβ抗体薬を目的にご紹介いただいた場合、患者・家族は乗り気でいらっしゃいます。しかし、ARIAなどの副作用・費用などネガティブなことも提示しなければなりません。

その前に診断です。こちらの特集を組みましたのでぜひご参照を。

徐々に進行する変性疾患の認知症のような経過でも、慢性硬膜下血腫や特発性正常圧水頭症など脳神経外科に手術をお願いしなければならない例も少なくありません。

アルツハイマー型認知症では初期から後部帯状回の脳ブドウ糖代謝が低下、こちらこちら。脳血流SPECTでも同様の所見があります。しかし例外も経験しました。ビタミンB12欠乏症の認知症だった例も特集冒頭に掲載しました。

アミロイドPETイメージング剤の適正使用ガイドライン 改訂第4版はこちら。アミロイドPETが陰性なら、認知機能障害の原因疾患がアルツハイマー病である可能性は低いと判断できますが、陽性の場合はアルツハイマー病の可能性はありますが、他の疾患による認知症の場合もありますし、認知機能正常者の場合もあり。レヴィ小体型認知症ではcomon formがアミロイド病理がありますから、陽性になる例あり、こちら

アミロイドβの凝集過程はこちら

認知症のリスクを軽減するための推奨戦略についてはこちらこちら


Mini-mental state examinationの原著はこちら。MMSE-Jはこちら


厚生労働省のGood Sleepガイドはこちら

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