第3回Stroke Prevention Forum


 経団連会館で開催された、第3回Stroke Prevention Forumに参加しました。参加者は非常に多く、おそらく、札幌医大の宝金先生のご講演が目的だったのだと思います。NHKでも放映されましたし。
 再生医療として注目されていますが、むしろ骨髄間葉系幹細胞が病巣に遊走して、神経栄養因子などを放出するのが効果の機序として考察されていました。一般の薬は、脳梗塞のような虚血病巣には再開通しないと届かないわけですが、細胞だから、遊走して病巣までたどり着くことが違いだそうです。最後に富山大学の田中先生が質問され、その中で、特に白質病変の症例で有効だったとのお話がでました。私もエダラボンの論文で書きましたが、神経保護的な治療では、そのような傾向があるような気がします。
 実施には、骨髄から骨髄間葉系幹細胞を分離・培養・管理するための、細胞調節施設(Cell Processing Center, CPC)が必要です。本格的に実施するには相当費用がかかるのでしょうね。

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