Fighting Vascular Events in Tokyo 2008

ザ・プリンスパークタワー東京で開催された、Fighting Vascular Events in Tokyo 2008に参加しました。まずは、国立循環器病センターの北風政史先生より、心臓とアデノシン・NOに関する講演がありました。北風先生のご講演は、脳卒中学会のランチョンミーティングでもお話をお聞きする機会がありましたが、今回も懇親会でいろいろご指導いただきました。先日、Dr. SchwarzschildらのArch Neurolの論文で、尿酸値が低いほどパーキンソン病が進行しやすいと報告されました。アデノシンの最終産物が尿酸ですが、心筋梗塞や心不全でも、尿酸値低下が症状の悪化と関連があるかをお聞きしました。しかし、尿酸値高値は明らかにリスクファクターだが、逆は考えにくいとのことでした。また、アデノシンと尿酸の量は、アデノシンがpico molオーダーであるのに対し、尿酸は圧倒的に多く、虚血でアデノシンがワッと増加しても、血中尿酸値に影響は与えないとのことでした。ただし、脳内で尿酸の産生が少ないにしても、同じ遺伝子多系の酵素が肝臓など他臓器にあるわけで、何らかの関連がある可能性もあるということです。

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