第50回日本核医学会学術総会
大宮ソニックシティで第50回日本核医学会学術総会が始まりました。
放医研からは、ドパミンD2/3受容体のhigh affinity siteに結合する[C-11]MNPA PETの研究がいくつか出ていました。内因性ドパミンに親和性の高いhigh affinity siteと親和性の低いlow affinity siteが6:4くらいであるそうな。
若手研究者により分子イメージング工学への提言と題したシンポジウムがありました。放医研の長縄美香先生の講演以外は私の理解の範囲を超えておりました...
午後のシンポジウムは脳の核医学と形態診断について。脳卒中については、急性期はかつてはSPECTなども使われていましたが、今はCT/MRI。tPA適応例では異常がないことを確認するため。したがって、神経学的所見が診断には重要なのです。核医学は慢性期の手術適応決定などに用いられています。てんかんでは、東京医科歯科大学成相直先生からPETでの焦点診断が提示されました。認知症診断では、最近MRIのvolumetryが盛んに用いられていますが、それが正常ならアルツハイマー病を否定できるわけではありません。volumetryのソフト、VSRADだけで認知症脳ドックをやっている施設があるらしいのですが、言語道断。でもMRIは認知症でもパーキンソニズムでも鑑別診断には有用です。
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