第53回日本核医学会学術総会 2日目

核医学学会2日目。
午前中は、脳のイメージングのセッション。mGluR5のリガンドも開発中なのですね。

ランチョンはワシントン大学の蓑島聡先生のDaTSCANのお話。PETの画像は見慣れていたのですが、SPECTは解像度が落ちるので、読影は慣れが必要ですね。でも蓑島先生のお話で、コツがわかりました。DaTSCANで休薬期間はこちら。抗パーキンソン病薬は休薬不要。コカイン内服例は完全にブロックされ集積激減。パーキンソン症候群の診断についてはこちら。脳幹の集積はパーキンソン病では保たれるが、MSAやPSPでは低下と。血管性パーキンソニズムでは被殻の集積低下せずはこちら。経済効果はこちら

ポスターでアデノシンA2A受容体、ドパミントランスポータ、ドパミンD2受容体とパーキンソン病の運動症状の相関について発表しました。シナプス前機能を反映するドパミントランスポータの低下と安静時振戦・固縮の重症度悪化は相関していましたが、他の2つは相関なし。ドパミン減少に対して様々な神経系の代償があるわけですが、アデノシンA2A受容体もそのひとつ。それぞれの神経系の代償の割合に個体差があると思われ、有意な関係が見られなかったと考察しております。

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