第221回日本神経学会関東・甲信越地方会

砂防会館で第221回日本神経学会関東・甲信越地方会でした。相変わらず厳しい議論が交わされています。ここで、関東の神経内科医は鍛えられるのでした。



今回会長の東海大学瀧澤俊也先生のお計らいで、座長を努めさせていただきました。各施設、なかなか興味ある症例を提示いただきました。

DatSCANの事でひとつ。

線条体は細い組織。解像度が落ちると、集積が低下しているように見えてしまいます。

例えば、これは私が作った擬似的なDatSCAN画像。右の被殻に相当するところを細くして見ました。

これにスムージングをかけて解像度を落とします。


ご覧の通り、右被殻は集積低下しているように見えます。これが部分容積効果です。小さいもの、細いものは、SPECT・PETのような解像度の悪い画像は苦手です。放射能の集積が少ないと、見えるべきものが見えなくなるのです。

コメント

このブログの人気の投稿

認知症診療セミナー