Current Trends in Dementia with Lewy Bodies

Current Trends in Dementia with Lewy Bodiesが第一ホテル東京で開催されました。

神戸大学大学院保健学研究科リハビリテーション科学領域脳機能・精神障害分野の古和久朋先生から、レヴィ小体型認知症(DLB)のパーキンソニズムに対するzonisamideの第III相臨床試験について報告されました。第II相臨床試験はこちら

シンポジウムでは、DLBの診断のピットフォールについて国立病院機構仙台西多賀病院の武田篤先生から、治療について織茂智之先生からご講演、パネルディスカッションがありました。

DLBの診断基準(2017年)はこちら。パーキンソン病の認知症(PDD)の診断基準(2007年)はこちら。アルツハイマー病とは異なり、失語など言語障害はPDDでは少ない。パーキンソン病の軽度認知障害(PD-MCI)はこちら。健忘型軽度認知障害(amnestic MCI)がアルツハイマー病に移行することは少なくないが、PD-MCIがPDDに移行することはそれほど多くない。それよりも、嗅覚障害の方がPDDの危険因子。こちら。The Parkinson's Progression Markers Initiative(PPMI)のデータでは、嗅覚のスコアであるUPSITが認知機能に高い相関。こちら。DLBの経過はこちら。進行期には幻視やパーキンソニズムは多いが、発症時にもあるのは半分以下。

DLBにおけるdonepezilの効果はこちらこちら。当初donepezilによるパーキンソニズムの悪化が懸念され、かなり少量で使用する医師が多かったが、実際は10mgを使用してもそれほど悪化しないと。donepezilの頚部ジストニアはこちら。Pisa syndromeはこちら。donepezilを中止すれば軽快するが、中止で認知機能が悪化することが懸念される。織茂先生のご経験では、donepezilにlevodopaを追加して軽快した症例ありと。DLBの自律神経症状についてはこちら。転倒についてはこちら。アルツハイマー病と比べDLBは転倒が多い。DLBでのlevodopaはこちら。忍容性は問題なしと。



The Chinese University of Hong Kong, Division of NeurologyのVincent Mok先生からは、DLBと血管病変など複合病理について。DLBの臨床診断についてのメタアナリシスはこちら。初期診断では約20%は誤診。高齢者では複合病理がほとんど、こちらこちら。アミロイドPETのメタアナリシスはこちら。血管性認知症でも陽性少なくない。Mok先生の血管性認知症でのPiB PETはこちらこちらこちら。シヌクレオパチーと認知症はこちら。シヌクレインはβ/γセクレターゼを促進。変性疾患剖検脳での脳血管障害はこちら。Vascular cognitive impairmentはこちら

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