第2回 Parkinson's Disease seminar in KAWASAKI

第2回 Parkinson's Disease seminar in KAWASAKIがweb開催されました。

第1回はこちら

登戸内科・脳神経クリニック リハビリテーション科の三上恭平先生からは、パーキンソン病のリハビリテーションについて。パーキンソン病診療ガイドラインでもリハビリテーションは重要視されてきてます。
 

LSVT-Bigなど高強度の運動が有効。こちら。運動を定着させることが重要。

パーキンソン病では、姿勢異常を「異常」と感じていない。三上先生の論文はこちら。静止画を用いてその自覚を促す介入をなさっています。こちらこちら。垂直性の学習に、ティッシュペーパーの箱を縦に立て、左右にある箱の底・上面が見えないように座る。すくみ足評価の論文は理学療法 (0910-0059)36巻9号 Page816-823(2019.09)。Visual Cueは慣れると効果が落ちるので、Cueを変更すると良いと。パーキンソン病の自発運動のfMRIの論文はこちら

歩数をイメージするとすくみが改善すると。


順天堂大学神経学講座の西川典子先生からは、早期パーキンソン病の治療についてのご講演でした。

パーキンソン病の経過についてはこちら。パーキンソン病発症時ドパミンニューロンはすでに半分以上減っている。こちら。最初の症状が運動症状ではない症例が21%、痛みが多い、こちら。REM睡眠時行動異常・便秘など非運動症状が運動症状に先行、ONSET PD studyはこちら。パーキンソン病の診断・治療のJAMAの総説はこちら




L-DOPA反応性の論文はこちら。西川先生のL-DOPA論文はこちら。若年・benserazide・薬の総量・MAO-B阻害薬がジスキネジアと関連、こちら。高用量L-DOPAはoffのリスクでもある、総説はこちら。そこでmicrotablet、こちら

衝動制御障害はドパミンD3受容体、こちら。ただ、やめるとdopamine agonist withdrawal syndromeに注意。ドパミンアゴニストの功罪の総説はこちら

MAO-B阻害薬selegilineとrasagilineの比較はこちら

負荷の強いエアロビクスが有効、こちら

パーキンソン病のうつ治療の総説はこちら、認知行動療法が有効。


Closing remarksは次回当番の三品雅洋が担当。しかし次回は開催できるのか、誰をお呼びできるのか... 

スライドに使ったThe Michael J. Fox Foundationの「Staying Active」はこちら。まー、このコロナ禍で、一時期皆んな「Stay Home」だったので、パーキンソン病だけでなく、糖尿病・アルツハイマー病の人たちも調子が悪くなっています。人混みに行くのはよくないですが、そうじゃないところを散歩するなど、ぜひやってほしいです。

Ask for advice.(理学療法士やパーソナルトレーナーに相談しましょう)
Look for online resources.(インターネットで検索するといろいろ方法が見つかる)
Create a personal exercise area.(リビングルームでもガレージでも体操する場所を確保)
Workout with a partner.(やる気出すためにパートナーとトレーニング)
Get outdoors.(ちょっとでもいいから外に出て散歩や体操を)
Listen to your body.(運動すると一時的に症状が増えるかもしれない、主治医に相談)

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