第48回神奈川PET・SPECT研究会ー脳ー

 第48回神奈川PET・SPECT研究会ー脳ーがTeamsで開催されました。私が当番世話人でしたが、所属が神奈川県では無くなったので、今回が最後です。


藤田医科大学放射線医学の乾好貴先生からは、脳血流SPECTの読影についてご講演いただきました。アルツハイマー病パターン、レヴィ小体型認知症パターンであっても、別疾患のことがある。iNPHだとしてもアルツハイマー病やレヴィ小体型認知症を合併していることあり。実臨床は難しいです...


帝京大学医療技術学部の伊藤利宗先生からは、アンガー型ガンマカメラとの違いなど半導体SPECTについて解説いただきました。


かわさき記念病院精神科の藤城弘樹先生からは、認知症の核医学画像についてご講演いただきました。軽度認知障害(MCI)の前の段階、subjective cognitive decline(SCD)については、核医学画像の選択や診断後の説明・ケアについて解説されました。SCD・MCIから認知症に移行、アルツハイマー病が多い。こちら。SCDなどステージングの定義はこちら。藤城先生のレヴィ小体型認知症の前駆症状の論文はこちら。藤城先生も共著のレヴィ小体型認知症前駆状態(MCI with Lewy bodies: MCI-LB、Delirium-onset DLB、Psychiatric-onset DLB)の診断基準はこちら。MCI-LBのNewcastleのデータはこちら。Mayo Clinicのデータはこちら。藤城先生の、REM睡眠時行動障害とMIBG心筋シンチを用いたレヴィ小体型認知症前駆状態の診断の論文はこちら。incidentalなレヴィ小体型認知症の病理はこちら。藤城先生のレヴィ病理・アミロイド病理の論文はこちら。REM睡眠時行動障害は男性に多い印象ですが、実際は女性にも軽いREM睡眠時行動障害ありと。REM睡眠時行動障害患者のアミロイド蓄積はこちら。アルツハイマー病の場合は発症前診断ではアミロイド抗体薬となりそうですが、レヴィ小体型認知症の前駆状態での診断では、向精神薬を避ける、運動を推奨するなどやるべきことがあると。

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