第12回日本認知症予防学会学術集会
朱鷺メッセで第12回日本認知症予防学会学術集会が開催されました。
オンデマンド配信は、10月2日(月)~10月31日(火)。
2023年8月21日厚生労働省の専門家部会はレカネマブの製造を承認しました。また、flutemetamol(ビザミル静注)・florbetapir(アミヴィッド静注)におけるlecanemabの適応を考慮した効能追加を厚労省の薬食審・医薬品第一部会が承認しました。薬価などが本年度中には決まると思われ、巷では盛り上がっています。が、現場の先生方と情報交換会などで議論したところでは、まず「初期アルツハイマー病」をいかに拾い上げるか、APOE4などバイオマーカーをどこまでやるか、迷っている状況でした。
私は、COVID-19入院患者が6波・7波になるにつれ、認知症ケアチームの介入率が上がったという口演をしました。ワクチンの普及・経口抗ウイルス薬の登場で多くの方が自宅療養可能となりました。しかし中等度以上の認知症患者では、隔離や服薬が守れないことがあり、施設のクラスターなどで保健所より要請があったり自宅療養が困難だったりした結果と思われます。5類感染症に移行後も、認知症患者での感染予防対策は重要と思います。例えば施設入所中の方であれば、自らの行動で外から感染することは考えにくく、スタッフ・家族など外部から持ち込むことがほとんどです。手指消毒・マスク・ワクチン接種などでかなり減らせます。
ランチョンセミナーでは、鳥取大学認知症予防学講座浦上克哉先生より、嗅覚スクリーニングキットによる早期診断の講演がありました。嗅覚機能障害を改善するためのアロマセラピーのための浦上式アロマオイルはこちら。
東北大学加齢・老年病科の冨田尚希先生からは高齢者診療についての講演でした。5 Pillar Model of Post Diagnostic Supportはこちら。
NIA-AA Numeric Clinical Stagingはこちら。hearWHOはこちら。comprehensive geriatric assessment (CGA) に関する冨田先生の論文はこちら。ICOPE ハンドブックはこちら。
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