大森蒲田不眠症診療WEBセミナー

大森蒲田不眠症診療WEBセミナーにおいて睡眠についての講演をしました。

昨年の会はこちら


医師の働き方改革 面接指導実施医師養成講習はこちら。医師の働き方改革で勤務時間インターバル(24時間以内に9時間 または 46時間以内に18時間)の根拠になっているのが、睡眠時間7時間確保。長時間労働が睡眠時間の短縮につながり、心疾患・脳卒中・バーンアウト・うつなどにつながる。睡眠時間と脳卒中の最近の論文はこちら

睡眠が短いとアミロイドがたまる、こちらこちら


徹夜でアミロイドやタウが蓄積、こちらこちら

睡眠は短くても長すぎても認知機能に関連、こちら


この現象に、Glymphatic systemが関与している可能性があります。こちら電子版)の特集のうち、五十嵐博中先生と関守信先生の総説をご参照ください。Lancet Neurolの総説はこちら


マウスの実験ですが、睡眠中にアミロイド排泄されるらしい、この時、Glymphatic systemと関連していると考えられる間質空間が増加。こちら


睡眠薬と認知症の関連についての疫学についてはこちらから田ヶ谷浩邦先生の総説をご覧ください。同じ特集で、堀口淳先生の総説に、ベンゾジアゼピン系睡眠薬による認知症類似症状について書かれています。また、2010年国際麻薬統制委員会(International Narcotics Control Board)より本邦でのベンゾジアゼピン系睡眠薬使用過多の指摘された経緯も書かれています。

プラセボと睡眠薬の効果の比較はこちら

ベンゾジアゼピン系は短期的な効果はありますが、長期効果はない、有害事象は多い。

加齢により睡眠が浅くなるのはメラトニン分泌の減少、こちら

加齢に伴う徐波睡眠の減少が認知症発症リスクに、こちら

高齢になると昼寝が増えるのは、加齢変化で夜間の睡眠の質が低下するためだが、高齢者の昼寝が認知症の早期徴候である可能性非認知症の高齢者で髄液アミロイドβ低下群は昼寝の回数が多いという報告あり。昼寝は30分以下だとアルツハイマー病が少なく、1時間以上だと多い傾向、こちら

厚生労働省健康局 、健康づくりのための睡眠指針はこちら。おっと、私のプレゼンでは2014版を提示しましたが、2024年2月に2023版が出ていました。


老年精神医学雑誌35巻3号で睡眠の特集を組みましたので、発売されましたらそちらもご参照ください。


昭和大学脳神経内科の矢野怜先生からは、睡眠関連てんかんについてご講演いただきました。

総説はこちら

前頭葉てんかんは睡眠中に多い、こちら

サーカディアンリズムとけいれん焦点はこちら



コメント

このブログの人気の投稿

認知症診療セミナー