市民公開講座


 日本医科大学千葉北総病院で、認知症研究の第一人者であり、私の師匠の北村伸先生をお招きして、市民公開講座が開催されました。一般市民向けではありましたが、私の外来での診断にも役に立つお話が聞けました。

 最近私の外来はパーキンソン病だけでなく、アルツハイマー病の方も多くなってきました。皆さんがお困りなのが、介護保険などの福祉の縮小です。神経内科医の私はヤブ医者で病気は治せませんので、せめて診断書を書いて介護側が楽に介護ができるようお手伝いするのが仕事です。しかし、新聞を見ると、介護で追いつめられた結果、不幸な事件が少なからず起こっています。
 確かに、今の財政は借金まみれと無駄遣い、構造改革は重要です。しかし、現に切羽詰まっている方にとっては、増税は構造改革が終わってから、などと悠長なことを言っていられないのではないでしょうか。政治家は、選挙で勝つためには消費税アップは先送りと言う必要があるのでしょう。だったら、国民が消費税アップ止むなしと、言ってあげるべきなのかもしれません。増税を訴える政治家を支持することで。医療システム崩壊もそうです。病気になったら不十分な医療で死ぬのを良しとするのか、それとも長寿国日本でありつづけるのか。長寿国日本を選択しなかった場合、少子高齢化もあわせると、日本人がどんどん減っていくことになるのです...

コメント

このブログの人気の投稿

北村伸先生(1950-2024)

東京労災病院 区民公開講座

FileMaker Server 19で、バックアップフォルダを外付けHDにするには

Amyloid PET Imaging Web Seminar in kanto