第49回日本神経学会総会:第2日目

第49回日本神経学会総会において、パーキンソン病におけるアデノシンA2A受容体の治療後の変化について報告しました。荏原病院長尾先生から、血栓溶解療法の適応を決定するための、Perfusion Mismatch Analyzerというソフトの紹介がありました。荏原病院の急性期のMRIの体制は、なかなかまねできません。自治医大藤本先生から、メンタル面の脳深部脳刺激術の影響についての報告がありました。抗パーキンソン病薬の減量により、幻覚などは減少しますが、躁鬱やドパミン補充薬への依存症が問題になったケースがあり、術前に精神症状に関する適応を十分検討すべきだとのことでした。また、パーキンソン病に対する遺伝子治療の基礎実験の報告が順天堂大望月先生、自治医大村松先生よりありました。6〜7年の効果の持続が期待できそうだとのことです。東京医科大の羽生先生のランチョンミーティングでは、SPECTなど画像のお話もありましたが、アルツハイマー病ではご家族と比べると患者さん自身の健忘の自己評価は軽く、うつによる仮面痴呆ではご家族より重く評価する、というところが興味ありました。

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