第49回日本神経学会総会:パーキンソン病の睡眠障害

第49回日本神経学会総会に出席中です。パーキンソン病では、不眠・Restless leg症候群・REM睡眠時行動障害など、睡眠障害も問題になっていて、多数の演題がありました。パーキンソン病の睡眠障害の評価スケールとしては、The Parkinson's Disease Sleep Scaleがいいようです。

1.毎日の睡眠は総合的に見てどの位の質の睡眠が取れていますか。
2.すぐ眠れますか。
3.夕方や夜に睡眠を妨げるレストレスレッグ症候群はありますか。
4.睡眠を持続できますか。
5.寝るときリラックスしていますか。
6.恐い夢をみますか。
7.夜中に幻覚はありませんか。
8.夜中にトイレに起きますか。
9.動けなくてトイレに行くのに困りませんか。
10.夜中に手足が麻痺したり(numbness),疼いたり(tingling)しますか。
11.夜中に手足の筋肉が引きつる事がありますか。
12.寝ていて手足の位置が悪くて痛くなり朝早く目がさめませんか。
13.目が覚めたとき震えることがありますか。
14.朝、目がさめた後も眠かったり、疲れていたりしませんか。
15.日中に知らないうちに寝てしまいませんか。

これをいつもある(0)からそれはない(10)までの十段階評価を集計します。全く睡眠障害がなければ、150点になります。

また、東京歯科大学市川総合病院の野川先生からは、MASAC-PD31の紹介がありました。患者さんご自身にアンケートでご回答いただくもので、日常診療に役立ちそうです。

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