第49回日本神経学会総会:第6回日本パーキンソン病DBS研究会

 第49回日本神経学会総会のイブニングセミナーとして開催された、第6回日本パーキンソン病DBS研究会に出席しました。演者はUniversity of FloridaのDr. Michael S. Okunでした。
 私たちは、脳深部刺激術(DBS)を実施しているのはパーキンソン病だけですが、Okun先生の施設では全体の40%、本態性振戦やジストニア、舞踏病など、他疾患にも施行されていました。振戦を押さえるには視床VIM核、ジストニアは淡蒼球内節(GPi)がいいそうです。ジスキネジアも、視床下核(STN)なら抗パーキンソン病薬減量により軽減できますが、GPiは直接軽減でき、on時ジスキネジアの方では投薬を減量する必要がなくなります。
 それから、術前のカンファレンスが重要だそうです。私たちはまだ例数が少ないですし外来医で判断していました。運動機能だけでなく、QOL、気分障害、家族の状況など、まずは患者の面接、それから、神経内科医、脳外科医の他、神経心理士も参加して、discussionするとのこと。手術対象を選出するチームができ上がっているんですね。

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