平成23年度臨床研究講習会

 日本医科大学で開催された、平成23年度臨床研究講習会を聞きました。
 臨床研究における補償について、東京大学荒川義広先生と、株式会社カイトーの逸見真琴先生からご講演がありました。臨床研究において被験者に身体障害が発生した場合、医療行為が原因だと、医師賠償責任保険が適応されます。臨床研究保険が適応されるのは、それ以外。例えば、臨床研究のプロトコルにミスがあり、被験者が被害を受けた場合。しかしながら、臨床研究は倫理委員会を通過しているわけで、複数のチェックが入ります。しかも補償は、死亡と後遺障害1〜2級に限定。

 私の研究はPET。こんな事態になった事例は聞いたことがございません... 保険料はいくらになるのでしょうか...

 国立病院の臨床研究は、厚労省からの指導のもと、全ての研究が保険に入っているとか。税金で配布される研究費の一部が、保険会社に行くという道筋ができたわけで。利権、というものを理解しました。でも、ビジネスとしては、小規模なんでしょうね。

臨床研究に関する倫理指針などはこちらから。

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