メマリー学術講演会

ザ・クレストホテル柏で開催された、メマリー学術講演会に行きました。

北柏リハビリテーション病院杉原浩先生からは、memantineの使用経験がご披露されました。傾眠・徘徊で中止になった症例もありましたが、多くの症例で安全に使用でき、ご家族に効果を実感していただいたようです。donepezilが活発になる方向、memantineは落ち着く方向へ。効果の判定には、ご家族が記入するメマリーノートが有用だったそうです。

日本医科大学北村伸先生からは、本邦でも選択肢が増えたアルツハイマー病治療についてのご講演でした。donepezilの体内半減期は70時間、切り替えには休薬期間が必要な場合も考慮すべきと。半減期の長いdonepezilは、睡眠中もアセチルコリンを保持してしまい不眠につながりますが、galantamineは睡眠に影響を及ぼさないと。donepezilの高容量23mgの効果についてはこちら。Rivastigmineのカプセルとパッチ剤の違いはこちら。NMDA受容体拮抗薬のmemantineは、グルタミン酸が過剰でCa++が細胞内流入が増加し細胞死につながる状態をブロック、神経を保護します。言語機能に対する効果はこちら。副作用の頻度は10mgと20mgで差がない。ADNIでもmemantineは結構使用されていたとか。

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