神経疾患プライマリ・ケア講演会

聖徳大学10号館で神経疾患プライマリ・ケア講演会が開催されました。



福岡大学合馬慎二先生からは、選択肢が増えたアルツハイマー病の薬物療法についての講演がありました。memantineは中等度以上に使用することになっていますが、神経保護作用を考慮し、6ヶ月程度経過した患者には使用開始してもよいのではとのこと。

福岡大学坪井義夫先生からは、パーキンソン病の薬物療法についてのご講演でした。かつてドパミンの神経毒性が恐れられていましたが、ELLDOPA studyからL-DOPAが初期から使われることが多くなりました。運動症状の変動が少ない患者も多い患者も、ある年齢で薬物療法の効果が厳しくなる、という論文はこちら。ドパミンアゴニストの除放剤やアポモルフィン・パッチ剤はcontinuous dopaminergic stimulationには有効。今後の治療は、アデノシンA2A受容体拮抗薬など非ドパミン系薬剤と。

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