第9回文京ニューロサイエンスフォーラム

日本医科大学橘桜会館で第9回文京ニューロサイエンスフォーラムが開催されました。これは2月14日に予定されていた会ですが、大雪で延期に。今回が最終回と。


日本医科大学千葉北総病院脳神経外科の 纐纈健太先生からは、感染性脳動脈瘤破裂により発症したくも膜下出血の2症例の報告がありました。1例目はM1M2に絡んだそこそこのサイズの動脈瘤、出血後に転院、STA-MCAバイパス術を行った。後になって血栓化動脈瘤になる事もある綜で。2例目は、SAH術後に突然僧帽弁逸脱症となり心不全、弁置換術を実施した症例。感染性心内膜炎がベース。

葛飾赤十字産院の寺田有佑先生からは、小舞踏病の発症により診断し得たリウマチ熱が報告。溶連菌感染から舞踏病を生じる機序は詳細不明だそうで。

日本医科大学神経内科の熊谷智昭先生からは、神経ベーチェット病の症例。診断基準は満たさないところが悩ましいですが、研究のための基準ですから。PSLとMTXで後療法。


東京大学医科学研究所先端医療研究センター先端がん治療分野の藤堂具紀先生からは、悪性腫瘍に対するウイルス療法のご講演。HSV-1をご使用。ヘルペス脳炎が重篤なのが、培養細胞の破壊から想像できました。ウイルスがガン細胞に感染し破壊。正常細胞では破壊しない。人工のウイルスがwild typeに戻らない事も重要です。Scineceの論文はこちら。Nature Medの論文はこちら。Human Gene Therapyの論文はこちら。臨床応用も間近。

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