第27回神奈川Stroke Forum

横浜ベイシェラトンホテル&タワーズで、第27回神奈川Stroke Forumが開催されました。

東海大学本間一成先生からは、急性期脳梗塞治療におけるMRIの有用性について。海外ではtPAの時にMRIやりません。症候性頭蓋内出血の予測にはMRIが有用だったと。

北里大学の近藤竜志先生は、NOAC内服時の頭蓋内出血について。たまたま4剤1例ずつご経験。抗凝固薬と抗血小板剤は併用せず、抗凝固優先。血圧コントロールも。

兵庫医科大学吉村紳一先生は、clot retrieverについて。有名な吉村先生のブログはこちら。脳梗塞治療における血管内治療については、MR CLEANを始めとするエビデンスが揃い、適応症例には「やらないといけない...」。時間短縮のために、穿刺とガイディングカテーテルを上げるのはベテラン担当と。stent retrieverでは、血栓除去時に「こぼさないようにしなければならない」。でpenumbraと併用。M2M3では血管を引っ張ることになり、要注意。蛇行例も。RESCUE-Japan Registryで、米国ガイドラインに適応した例は意外と少なく、時間内など適応が疑問視される例も。それぞれの事情がありそうなので、1例ずつ調査されると。血管内治療医は偏在し、育成が重要。神経内科医も!

time to puncture をいかに短縮するか、drip, ship and retrieveの様子もビデオでもお見せいただきました。そんな兵庫医科大学の素晴らしい効率は、吉村先生が指導するまでもなく、現場のスタッフの自主性で構築されたとのこと! 自ら進化する組織、真のリーダーです。

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