第13回若手神経内科医のためのPD診療実践ワークショップ
崎陽軒本店で第13回若手神経内科医のためのPD診療実践ワークショップが開催されました。昨年の模様はこちら。
みどりのリハビリテーション病院の高橋裕秀先生からは、パーキンソン病における核医学画像についてのレビュー。DaTSCANやMIBG心筋シンチ、脳血流SPECTの他、British Columbia大学留学中のPET画像もご提示いただきました。
私は、日常診療での核医学検査について講演しました。
DaTSCANはprodromal PD診断の可能性がありますが、パーキンソニズムを伴う変性疾患の鑑別は困難。
将来は、シヌクレインPETやタウPETなどmisforded proteinの画像化で病態に迫れるようになりますが、今のアミロイドPETの状況を鑑みると手放しで期待できるわけではない...
線条体のような細い構造物は部分容積効果の影響を受けやすいので、SPECTとPETの差がでる。
FDG PETは変性疾患の鑑別に有用で、脳血流SPECTで代用可能。
変性疾患は初期診断で間違えることがありうるが、脳卒中や癌のような問題にはならない、核医学画像に頼るのではなく、病歴・神経学的所見のフォローアップが重要です。
横浜市立病院の上木英人先生からは、核医学を診断に応用した症例が提示されました。ここでも、病歴・診察の重要性、レボドパはしっかり投与することなどが議論されました。
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