第6回東京脳卒中チームケア研究会

ベルサール八重洲で第6回東京脳卒中チームケア研究会が開催されました。
第1回 リハビリテーション
第2回 看護
第3回 社会福祉士
第4回 栄養
第5回 薬剤師

今回は一巡したので、再びリハビリテーションがテーマ。

東京リハビリテーション病院リハビリテーション科の木村槙乃先生から、地域包括ケア病棟のご報告でした。2014年の診療報酬改定で新設された制度、在宅や介護施設の急性増悪、急性期治療後、リハビリテーションの次、在宅復帰支援などが役割です。

赤羽リハビリテーション病院リハビリテーション科の力丸泰山先生からは、車椅子について。モジュール式をレンタルし、下肢装具のように一人一人の体や障害の状態に合わせて調節。

苑田第一病院リハビリテーション科の有木昌平先生からは、失語が悪化した脳出血例の提示。多業種の関与で違う視点から患者を見ることで、障害の変化を漏れなく把握できるわけですね。

輝生会理事長の石川誠先生からは、初台リハビリテーション病院の診療体制についてのご講演でした。業種別ではなく病棟・教育・サポートと分ける組織図、担当患者を持たない教育担当者、在宅リハ、栄養・排泄のサポート体制などなど、圧巻でした。そしてこれを支える経営。おそらくその一部は、N終身名誉監督もご利用したであろう個室の差額ベッド代?

川平先端リハラボの川平和美先生からは、川平法と呼ばれる促通反復について。テレビなどで取り上げられていたので存じておりましたが、科学的裏付けをご提示いただき、こちらはマスコミでは出てこなかったところ。ボトックス、電気刺激、ロボット工学の併用でより効果的。iPS細胞など再生医療も、回路の正しい再建にリハビリテーションが重要。リハビリの分野は、動物実験で証明されたことは、霊長類、さらにヒトでも実現可能と。ここが薬物療法との違いですね。

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