第37回日本神経治療学会
11月5日より第37回日本神経治療学会がパシフィコ横浜で始まりました。
ランチョンセミナー4では、日本医科大学脳神経内科の永山寛先生からパーキンソン病の多様な症候について講演がありました。
シンポジウム8では、神経難病の意思決定支援がテーマ。曙ホームクリニックの余郷麻希子先生からは、東京慈恵会医科大学葛飾医療センターでのadvance care planning(ACP)のご経験についてのご講演でした。大学病院など専門医での一旦のACPを行い、次のステップに進むべきと。吉野内科・神経内科の吉野英先生からは在宅医療での意思決定支援について。ご自身と類似の環境にある難病患者がハツラツとされている姿を見て考えが変わることもあり。訪問看護ステーション・ケアマネージャーとの情報共有も重要。国立病院機構箱根病院神経内科の荻野裕先生からは、難病専門病院の立場から。大学病院など医師あるいは医師団の前で決定されたことが、必ずしも患者の本意とは限らず、実はよく理解できてなかったり迷っていたりすることもある。意思決定支援は脳神経内科医が担うべきと考えてきたが、アウェイである病院で決定するよりも、むしろ在宅医・スタッフの方が患者の住む場所で長く接していて、患者・家族の本当の思いを拾い上げやすいと。岩手保健医療大学の清水哲郎先生からは、長年哲学者として神経難病のQOLの研究から、臨床倫理の検討システムを研究開発についてのご講演でした。ALS患者のための人工呼吸器選択意思決定ノートはこちら。癌患者での終末期とは異なり、人工呼吸器を装着しないと選択した場合は終末期であるが、装着すると選択すると障害を持ちながら生きるのであり人生の最終段階ではない。
シンポジウム10 核医学から迫る神経疾患の病態解明 では、パーキンソン病でのPETについて講演いたしました。パーキンソン病とPETについてはこちら。パーキンソン病の進行はこちら。ドパミントランスポータ・ドパミンD2受容体PETの変化はこちら。DaTSCANでの脳室拡大やシルビウス裂の開大の影響はこちら。非ドパミン系の関与はこちら。アセチルコリンエステラーゼのPETはこちら。シグマ1受容体はこちら(いつの間にか引用88論文!)。アデノシンA1受容体はこちら。A2Aはこちら。東京都健康長寿医療センター研究所の石井賢二先生からは、アミロイド・タウ・神経変性マーカーについて。東京都健康長寿医療センター神経画像研究チームの石井賢二先生からは、アミロイドPETのご講演でした。アミロイドカスケード仮説はこちら。アミロイドPETイメージング剤の適正使用ガイドライン (第2版)はこちら。アミロイドPETの診断への寄与はこちら。アミロイド蓄積の速度が早いとアルツハイマー病になりやすく、アミロイドPETの経時的変化は早期のアルツハイマー病理の検出に有用。タウPETでの経過観察は病気の進行がわかる。こちら。関東中央病院織茂智之先生からは、MIBG心筋シンチに関するご講演。多系統萎縮症では心臓自律神経の節前線維が障害されるのに対し、パーキンソン病では節後線維のアドレナリン作動生神経が障害。ノルアドレナリンのアナログであるMIBGは、左室に集積。前期像は脱神経、ノルアドレナリントランスポータ(NAT)・小胞モノアミントランスポータ(VMAT)と言った病理学的障害を反映、後期像はexocytosisの亢進などを病理+機能を反映していて、パーキンソン病の診断には後期像がより有用。PARK2はLewy小体がなくMIBG心筋シンチも正常、PARK8はLRRK2の障害で低下する場合と正常の場合がある。PARK1と4は低下。incidentalに見つかったLewy body disease(ILBD)やREM睡眠時行動異常など、多数のご研究、こちら。
ランチョンセミナー4では、日本医科大学脳神経内科の永山寛先生からパーキンソン病の多様な症候について講演がありました。
シンポジウム8では、神経難病の意思決定支援がテーマ。曙ホームクリニックの余郷麻希子先生からは、東京慈恵会医科大学葛飾医療センターでのadvance care planning(ACP)のご経験についてのご講演でした。大学病院など専門医での一旦のACPを行い、次のステップに進むべきと。吉野内科・神経内科の吉野英先生からは在宅医療での意思決定支援について。ご自身と類似の環境にある難病患者がハツラツとされている姿を見て考えが変わることもあり。訪問看護ステーション・ケアマネージャーとの情報共有も重要。国立病院機構箱根病院神経内科の荻野裕先生からは、難病専門病院の立場から。大学病院など医師あるいは医師団の前で決定されたことが、必ずしも患者の本意とは限らず、実はよく理解できてなかったり迷っていたりすることもある。意思決定支援は脳神経内科医が担うべきと考えてきたが、アウェイである病院で決定するよりも、むしろ在宅医・スタッフの方が患者の住む場所で長く接していて、患者・家族の本当の思いを拾い上げやすいと。岩手保健医療大学の清水哲郎先生からは、長年哲学者として神経難病のQOLの研究から、臨床倫理の検討システムを研究開発についてのご講演でした。ALS患者のための人工呼吸器選択意思決定ノートはこちら。癌患者での終末期とは異なり、人工呼吸器を装着しないと選択した場合は終末期であるが、装着すると選択すると障害を持ちながら生きるのであり人生の最終段階ではない。
シンポジウム10 核医学から迫る神経疾患の病態解明 では、パーキンソン病でのPETについて講演いたしました。パーキンソン病とPETについてはこちら。パーキンソン病の進行はこちら。ドパミントランスポータ・ドパミンD2受容体PETの変化はこちら。DaTSCANでの脳室拡大やシルビウス裂の開大の影響はこちら。非ドパミン系の関与はこちら。アセチルコリンエステラーゼのPETはこちら。シグマ1受容体はこちら(いつの間にか引用88論文!)。アデノシンA1受容体はこちら。A2Aはこちら。東京都健康長寿医療センター研究所の石井賢二先生からは、アミロイド・タウ・神経変性マーカーについて。東京都健康長寿医療センター神経画像研究チームの石井賢二先生からは、アミロイドPETのご講演でした。アミロイドカスケード仮説はこちら。アミロイドPETイメージング剤の適正使用ガイドライン (第2版)はこちら。アミロイドPETの診断への寄与はこちら。アミロイド蓄積の速度が早いとアルツハイマー病になりやすく、アミロイドPETの経時的変化は早期のアルツハイマー病理の検出に有用。タウPETでの経過観察は病気の進行がわかる。こちら。関東中央病院織茂智之先生からは、MIBG心筋シンチに関するご講演。多系統萎縮症では心臓自律神経の節前線維が障害されるのに対し、パーキンソン病では節後線維のアドレナリン作動生神経が障害。ノルアドレナリンのアナログであるMIBGは、左室に集積。前期像は脱神経、ノルアドレナリントランスポータ(NAT)・小胞モノアミントランスポータ(VMAT)と言った病理学的障害を反映、後期像はexocytosisの亢進などを病理+機能を反映していて、パーキンソン病の診断には後期像がより有用。PARK2はLewy小体がなくMIBG心筋シンチも正常、PARK8はLRRK2の障害で低下する場合と正常の場合がある。PARK1と4は低下。incidentalに見つかったLewy body disease(ILBD)やREM睡眠時行動異常など、多数のご研究、こちら。
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