FileMaker Pro 10にBentoを取り込む

 FileMaker Pro 10が届きました。Bentoをインポートできるようになったので、早速トライ。しかし期待はずれと言わざるを得ません。
 今回は、研究計画をインポートしてみました。表と3つのレイアウトがあり、iCal・Mail・アドレスブックとリンク、独自に作ったBentoのライブラリ、業績集と研究費ともリンクされています。

 まずはインポート。これは非常に簡単。マウスのみの操作。コレクションでデータが分類されていれば、コレクションを選択することにより、インポートするデータを選択できます。FileMakerのHelpによると、Bento 1には対応しておらず、.csvファイルに変換してからインポートする必要があるようです。
 しかし、美しいBentoのレイアウトはインポートされません。真っ白です。入力用のレイアウトと表が自動的にできますが。自分でレイアウトを編集せよ、ということです。


 レイアウトはやむを得ないとしても、インポートできるフィールドにも制限があることがわかりました。画像などのフィールドである「メディア」、iCal・Mail・アドレスブックとリンク、独自に作ったBentoのライブラリとのリンク、ファイルリストはサポートされていません。Bentoのライブラリとのリレーショナルは、別々に取り込んでFileMaker内でリンクを張れば解決しますが。
 ただ、ここにBentoの生きる道があるかも。例えば、アドレスブックやiCal内のデータを直接FileMakerにインポートすることはできませんが、Bentoを経由しインポートしたいデータをコレクションで選択すれば、FileMakerへの移行は簡単です。MacOS標準のPIMソフトであるiCalとアドレスブックとのハブに使えるということです。ただしMailは無理です。と考えると、PIMの管理はBentoに任せるのが無難です。
 Bentoと競合するソフトは、ある意味Microsoft Entourageです。メールやアドレスの他、ファイルやメモの管理など、Bentoでできるプロジェクト管理は一通りできるように思います。ただし当然レイアウトは編集できません。Bentoは、レイアウトは自由、しかもコレクションを使えばプロジェクトごとにレイアウトを変更することも可能です。後は、日頃使っているPIMがどれか、ですね。

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