第16回New Horizon for Neurosciences

 東証ホールで開催された、第16回New Horizon for Neurosciencesに参加しました。
 東京都健康長寿医療センター村山繁雄先生からは、嗜銀顆粒型認知症の講演がありました。嗅内野と扁桃核のジャンクションに該当する迂回回の萎縮が特徴で、左右差があります。MMSEは意外と高得点で、アリセプトのnon-resonderが多いそうです。PIBの陽性例もあり、今後の検討が待たれます。
 大悟病院三山吉夫先生からは、前頭側頭型認知症、特にmoter neuron diseaseを合併する三山病についての講演がありました。TDP-43陽性です。
 横浜ほうゆう病院小阪憲司先生からは、レヴィ小体型認知症について講演がありました。REM睡眠時行動異常が認知症発症前に認められることがあるようです。pure formは若年発症が多く、初発がパーキンソニズムのことが多いそうです。
 東京都健康長寿医療センター石井賢二先生は、PETによる認知症診断、嗜銀顆粒型認知症、前頭側頭型認知症、レヴィ小体型認知症の画像が提示されました。前頭側頭型認知症で異常が出る領域は、加齢変化がある領域、加齢変化との区別が必要です。画像診断で、経時的変化も重要と。アルツハイマー病は変化が早く、嗜銀顆粒型認知症はマイルド。アミロイドイメージングもこれらの疾患の鑑別に利用できますが、negativeならアルツハイマー病は否定できるが、positiveの場合は病態を熟慮する必要があります。

 終了後、外に出ると大雨、成田での日本医科大学千葉北総病院脳神経センターのパーティーに急いだのでした...

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