第30回「神経内科を語る会」

 新松戸中央総合病院で開催された、第30回「神経内科を語る会」に出席しました。
 松戸神経内科の北野先生からは、meralgia parestheticaの2例が提示されました。lateral femoral cutaneous nerveは大腿神経の枝ではなく、L2・L3から直接出る神経とか。 inguinal ligament と anterior superior iliac spineが作るトンネルを通る。Entrapment neuropathyと考えられている。妊婦や肥満で多いのですが、本日の例は、イチローパンツをはき続けた方と、腰痛用ベルトを使っていた方。テグレトールなどが無効で、患側を上に、大腿を屈曲させた姿勢を続けることで治ったそうです。
 慈恵医大柏病院からは、抗NMDA受容体抗体関連脳炎の症例が提示されました。卵巣の奇形腫が原因になることが多く、感染などを契機にBBBを通過して発症するようです。ペンシルバニア大に抗体検査を頼むようです。

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