日本医科大学医師会産業医研修会

 日本医科大学橘桜会館で開催された、日本医科大学医師会産業医研修会を受講しました。日本医科大学ならではの内容でした。
 老年内科の中野博司先生からは、中高年の健康管理に関する講演がありました。加齢変化は個人差がありますが、臓器間でも違うのです。高齢者総合的機能評価(CGA)についてはこちら
 眼科の小野眞史先生からは、ドライアイのお話がありました。点眼薬の防腐剤は、重症のドライアイでは角膜をさらに傷つけてしまうのですね。
 小児科/遺伝診療科の右田真先生からは、育児不安のなかでも遺伝カウンセリングについての実例が示されました。遺伝子治療、遺伝子が作る酵素補充療法といった最新の治療の一方、究極の個人情報である遺伝子情報からわかる未来をクライアントに説明する困難。プロフェッショナルの仕事です。
 元公衆衛生教授の南正康先生からは、疲労物質に関する研究が解説されました。ジアセチルトリプタミンと還元メラトニン。アデノシンとどう絡むか、興味あるところです。
 感染制御室看護師長の藤田昌久さんから、インフルエンザ対策として、マスク・手洗いなどの実践が講義されました。日本医科大学付属病院のような高度先進医療を担う病院は、感染対策がなされていることが義務づけられているそうです。藤田さんは、私が救命救急センターで研修したときにご一緒したことがありました。

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