第14回Neurology SPECT定量検討会

 東京ステーションコンファレンスで開催された、第14回Neurology SPECT定量検討会に参加しました。
 東京都健康長寿医療センターの石井賢二先生からは、パーキンソニズムのPET画像の講演がありました。日本ではMIBG心筋シンチがパーキンソン病診断に多用されていますが、特異性が高いが初期の感度が低い。その点、CFT PETなどドパミントランスポータ画像は初期の感度が高いです。運動症状発症前から下がっていますから。
 大阪大学の數井裕光先生とは、第3回関東脳核医学研究会でご一緒させていただきました。semantic dementiaはFTLD-TDPが多いです。模倣行動・脅迫行動など動画で自験例を提示いただきました。
 国際医療福祉大学の武田克彦先生からは、前頭葉・側頭葉の障害による症状について、ご講演がありました。武田先生は神経症候学ではご高名、いつも辛口な某先生が、T大の回診で唯一勉強になるものだったと評していたことを思い出します。普段SCUで2〜3分の診察で診断付けている私は、神経内科医失格です... 日本医科大学千葉北総病院脳神経センターでは、リハビリテーション科による詳細なチェックが入りますが... 純粋語唖は、中心前回の失構音+下前頭回の発声減少が関与か。
 昭和大学の河村満先生からは、おしくらまんじゅう仮説が解説されました。FTLDによる獲得性サバン症候群が紹介されました。つまり、前頭葉・側頭葉の障害により、描画が写実的になったり、ジグゾーパズルが迅速になったり、罹患前になかった特殊な才能がでてくることがあるということです。

 台風が近づいていたので、意見交換会も早めに切り上げたのでした。けど、雨も風もたいしたことなかったなあ。
 

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