N型Ca channel研究会

東京會舘でN型Ca channel研究会が開催されました。

amlodipineやazelnidipineはL型Caチャンネルをブロック。cilnidipineはN型。腎糸球体では輸入動脈と輸出動脈両方を拡張させ、尿酸や尿タンパクを減少すると。交感神経やRAA系の抑制作用もあるらしい。

東京女子医科大学の森本聡先生からは、交感神経抑制について。白衣高血圧はこちら。J Hypertensの論文はこちら。藤田先生の論文はこちら

順天堂大学綿田裕孝先生は、糖尿病と高血圧について。糖尿病治療の研究比較はこちらACCORDなど糖尿病治療強化群で総死亡が増加したのは、低血糖ではなく、治療介入しても目標に到達しない群で死亡が増加したためらしいです。つまり、インスリン・経口糖尿病薬を追加しても追加しても下がらない方。きちんと薬を飲まなかったり食事制限を守らない人でしょうか。今後は、個々の症例で目標を変える(ある人はHbA1c 6%、ある人は7%、ある人は8%)ことになるそうで。cilnidipineとazelnidipineの比較で降圧は変わりないが尿中アルブミンと尿酸がcilnidipineで低下という論文はこちら

東京慈恵会医科大学吉村道博先生、川井真先生、東京女子医科大学小川哲也先生のパネルディスカッションでは、cilnidipineとRAA系の関係について。SHR ratのデータはこちら。cilnidipineの総説はこちら

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