プラザキサ発売3周年記念講演会

ザ・プリンスパークタワー東京でプラザキサ発売3周年記念講演会が開催されました。
大阪医療センターの是恒之宏先生からは、心房細動の治療ガイドライン(こちらからダウンロード)と、J-Dabigatran Surveillanceの中間報告がありました。open trialだったdabigatranはClass Iだがlevel B。機械弁に対するdabigatranはClass IIIで、warfarin使用を。J-Dabigatran Surveillanceの中間報告では新規投与が多く、Creatinine clearanceが測定されていない例がちょっとあったと。

立川病院の三田村秀雄先生からは、健康寿命のために脳を護るというご講演。伏見心房細動患者登録研究では、75歳以上が5割、体重60kg未満が5割、永続性心房細動が5割、レートコントロール薬が5割(アブレーションの対象外)、無症状が5割、抗凝固薬が5割、TTRが5割。心房細動の多くが無症状なので、受診していない例も多い。論文はこちら。RELY-ABLE trialはこちら。major bleedingは150mg2回は110mg2回より多くなるが、脳卒中はあまり変わらず。JACCの論文はこちら

九州医療センターの矢坂正弘先生からは、脳出血について。アジア人はワルファリン服用時の脳出血が多い。こちら。dabigatran使用時の脳出血はこちら。軽症ですんでしまい、拡大しにくいと。warfarinは第VII因子を抑制する。脳に豊富な組織因子との複合体ができないので、凝固系が進まない。dabigatranの中和剤の開発が進行中と。

心臓血管研究所の山下武志先生からは、dabigatranの使用法について。脳梗塞予防は効果。脳出血は効果と安全性両方に関与し、これがKaplan-Meier曲線を引っ張っている。大出血で死亡が多い。こちら。高齢で出血が多い。こちら。腎機能ならeGFRの方がいいが、Creatinine clearanceを用いるのは、体重と年齢が入っているから。午前のAPTTは3ヶ月間は著変なし。こちら。overは分かるが、under doseを知る方法がない...

コメント

このブログの人気の投稿

認知症診療セミナー